キミとアイドルプリキュア♪ 双魔の戦士   作:水甲

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98 ダンスは世界を救う?

 

結徒Side

 

ある日の放課後、今日はこころと一緒に下校していた。

 

「先輩、お待たせしてすみません」

 

「大丈夫だよ」

 

「先輩、優しいですね。やっぱり」

 

僕はこころと手を繋いで帰っていると、こころは何かを見つけた。

 

「あれ?誰かダンスの練習してるのかな?あっ、寸田先輩…」

 

寸田先輩って確か…こころをダンス部に誘っていた…というか何であの人…ずっと回ってるんだ?こころも引いてるし…

 

「これっていつまで回りつづけるんですか?」

 

回転で風まで起こしてる…どんだけ回転してるんだ……

 

「もっと…もっとだ!うおおおおお!」

 

先輩はそのまま高く跳び上がる…ってマズくない?

先輩はそのまま地面に激突し、僕らは慌てて駆け寄る

 

「寸田先輩!大丈夫ですか」

 

「ダンスは…せ…世界を…救う…」

 

この人はさっきから何を言ってるんだ?

 

 

 

 

先輩が目を覚まし、僕らは事情を聞くことに…

 

「流石に、あんなにスピンするのは無茶ですよ」

 

「うん、分かってるんだけど、それでもオレはもっとスピンしなきゃいけないんだ。世界を救うために」

 

「世界を救うため?どういうことですか?」

 

どうしよう…さっきから何を言ってるのか分からない……

 

「中学を卒業する前に、どうしてもダンシング☆スターカップで優勝したいんだ。スタイルにこだわらず、見ている人にどれだけ感動を与え、笑顔にできるかを競う大会で、中学生部門は今年がラストチャンスなんだ!」

 

「先輩、3年生ですもんね…」

 

「…ってなわけで、オレはトレーニングに戻るよ。まだ2万回しか回ってないしね!」

 

「2万回、まだ続けるんですか!?」

 

「平気、平気!紫雨さんたちは気をつけて帰るんだよ」

 

「二万回…本当に大丈夫なのか?あの先輩…」

 

「た、多分…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、うた達に寸田先輩の話を聞かせた。

 

「「2万回もスピン!?」」

 

「そうなんです、もうボロボロになっても続けちゃって…」

 

「すっごいね!」

 

「……こころ」

 

「何?お兄ちゃん」

 

「先輩は選んだ方が良いぞ」

 

うん、頑張るの凄いことだけど、二万回回るのは…悠真も同じように引いてるし…

 

「くるくるプリ~、ふにゃ~」

 

「メロ~、スピン…それはめくるめく、情熱の証~」

 

うたはスマホであるイベントのページを見せてきた

 

「ダンスは世界を救う! ダンシング☆スターカップ」

 

「そういえば寸田先輩。世界を救うためにって言ってました!」

 

「しかも大会創設者、寸田周。きっと、これは訳ありだね!」

 

訳ありか…一体どんな訳があるのか考えていると…

 

「寸田くーん!止まれー!寸田君! 止まるんだ!」

 

寸田先輩が回りながら他の生徒達にぶつかりそうになってるし、止めようとしている先生まで吹き飛ばしてる…

 

「すみません! もう少しでつかめそうなんです!」

 

あのままだと大会出場停止させられそうだな。僕はみんなに見られないように魔力弾の威力を抑えながら……寸田先輩を止めた

 

「結徒、今の…」

 

「魔力弾で止めた」

 

「……大丈夫なのか?」

 

「多分」

 

僕らは寸田先輩の元に駆け寄り、改めて話を聞くことに

 

「本当にごめん!」

 

「誰も怪我がなくて、よかったです。あの! どうして寸田先輩は、そんなにダンシングスターカップにかけてるんですか?」

 

「ああ、それは、オレの祖父ちゃん…あ、いや、我が寸田家が…」

 

先輩の話を聞くとどうにも祖父の話で、踊りは世界を繋ぐ。言葉が通じなくても踊りでなら通じ合える。種族の壁すら越えることが出来、まさにダンスは世界を救うとのことだった

 

「ダンスは世界を救う…」

 

「キラッキランラン~♪」

 

「オレにとって、祖父ちゃんは最高に憧れる人なんだ! その祖父ちゃんが、ダンスで世界を救うために始めたのが、ダンシングスターカップって訳!中学生ラストの今年は、どうしても優勝して、ダンシングスターの称号がほしいんだ!」

 

まぁ、だからって他の生徒に迷惑をかけるほど練習するのはどうかと思うけど、口に出すのは止めとこう。

 

「話は聞いたよ!」

 

「弾ける笑顔の輝き…やがて星になり、世界を照らし出す…」

 

「みんなで応援しよう!」

 

「あっ、こないだ転校してきた…」

 

「田中ぷりん!」

 

「田中めろんです!」

 

「よ~し!私も」

 

「寸田先輩のこと応援します!」

 

「お役に立てるかどうか分からないけど…特訓、全力でお手伝いします!」

 

「みんな、ありがとう。頑張るよ!目指せ!」

 

『ダンシング☆スター!』

 

うた達は応援することになったけど、僕らもそれに付き合わされるのか?

 

「結徒、乗り気じゃないみたいだな」

 

「ん…何となく…ね」

 

「ふーん」

 

何だろう?今回はあまり付き合うのが…うーん…

 

 

 

 

 

 

とりあえず僕と悠真は練習を見学することに…

先輩は頑張ってる感じだけど…

 

「寸田先輩!」

 

「駄目だ…明日が本番なのに、何かが足らない…これじゃ、ダンシングスターには届かない!」

 

「スピードも回転数もすごいですよ!」

 

「いっぱい頑張ってるのに…」

 

「ダンシングスターの称号は、それだけ高き壁という事です。お姉様」

 

「寸田先輩、私とダンスバトルしませんか?」

 

「ダンスバトル!?」

 

「紫雨さん、どうして…」

 

「私は寸田先輩の誘いを断って、アイドルプリキュア研究会を立ち上げました。だから分かるんです。アイドルプリキュアにあって、寸田先輩にないものが、それを伝えたいんです!」

 

「こころちゃん…」

 

「先輩、お願いします!」

 

「分かった…」

 

「いきます! ダンスは世界を救うんですよね?」

 

「ああ! その通りだ!」

 

「そのために大事な事は何ですか?」

 

「それはスピン! もっと速く! もっと回る!」

 

「違います!」

 

「どういう事?」

 

「スピンの先に何があるんですか?」

 

「スピンの先?」

 

「何のためにスピンするんですか?」

 

「何のためにスピンするのか…そうか! それは、周りのみんなに笑顔を見せるため! この笑顔を! 笑顔の輪が広がり、心が通じる!そして、ダンスは!」

 

「「世界を救う!」」

 

「それです! 先輩!」

 

「ああ! ありがとう! 紫雨さん!」

 

「こころ、キラッキランラン~♪」

 

「寸田先輩がダンス部にこころちゃんを誘ったのも納得だね!」

 

「みんなもありがとう! スピンする意味、思い出せた…オレ、全力をぶつけてくるよ!」

 

「ファイトです!」

 

想いのぶつかり合いで、先輩は大切な想いに気が付いたみたいで良かったし、こころも頑張ったけど…頑張ったけど……

 

「モヤモヤする…」

 

「結徒、殺気漏れてるぞ」

 

「殺気?何の話?」




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