インフィニット•ストラトス D×D世界から帰還する自由の翼 作:どこかの超電磁砲
翔真と楯無が模擬戦をするという話はすぐに広まり、翌日の放課後…アリーナには一夏達を含む生徒達で席は埋まっていた。シャルロットとゼノヴィアは前列に座っていた。
「翔真、大丈夫かな」
「更識楯無と言ったかな?そんなに強いのかい彼女は」
「うん。学園最強の名は伊達じゃない。一夏達ですら手が出せなかったらしいから……」
「実力はどうであれ、翔真は負けないさ」
「うん……でも、翔真は専用機を使わないって言ってたけど」
「気になるが……私は翔真を応援する」
二人が話している内に楯無がピットから姿を現す。専用機ミステリアス•レディを纏う彼女……そして翔真はラファールを纏い現れる。
「ラファールで挑むのね」
「ええ。ただ学園最強と謳われる貴女と戦うんだ。武器は多めに装備させてもらったよ」
両腰には近接ブレード葵が装備され、両手にアサルトライフルを持つその姿はストライクフリーダムを連想させる。試合開始のブザーが鳴る。翔真は瞬時に加速――アサルトライフルを乱射する。しかし楯無の周りには水が浮かび、弾丸を弾く。
「今ならまだ専用機で戦う事を許してあげるけど?」
「男に二言はねぇさ!」
アサルトライフルを地面に向けて乱射。砂埃が発生し翔真の姿は消える。楯無は手元に持った螺旋状のランス蒼流旋に装備されているガトリングガンを放つ。
「砂埃を利用して熱源を消した……でもね」
水を霧状にする楯無――――やがて水蒸気爆発が起こり、砂埃が一斉に消える。そして翔真が背後に迫る。
「貴方の動きは掴んだわ!」
「そうかい!」
蒼流旋を振り上げる楯無に翔真はラファールの多方向加速推進翼を操作しながらアサルトライフルを投げ放ち、近接ブレードで彼女の機体に傷を入れる。
「っ!」
「ちぃ!」
「私が接近を許すなんて……少し本気出そうかしら」
「まずい!」
ミステリアス•レディはナノマシンで構成された水を操る事が出来る。それはビット兵器やドラグーンシステムよりも厄介な代物だ。翔真は上へ浮上するともう一つのアサルトライフルを放つ。しかし翔真の纏うラファールは先程から動きが徐々に鈍くなっているのをシャルロットとゼノヴィアは見逃さなかった。
「不味いね」
「うん。ラファールが翔真の動きに付いていけてない」
「予想はしていた。私は機械についてあまり詳しくないが今の翔真は遥かに戦闘技術が向上している。カスタムされていない機体では限界がある」
「あんなに細い動きをすれば……」
翔真は地上へ降りる。だが待っていたのは楯無による猛攻。蒼流旋による攻撃と水蒸気爆発のコンボに翔真は吹き飛ばされる。
「あんだけ強がっていてこれとは……情けない」
所々からスパークし、機体の動きが鈍くなっているのを翔真も感じていた
「だけどっ!」
「敢えて挑んでくる姿勢は評価する……っ!」
「はああァァァ!」
瞬時加速(イグニッションブースト)からの接近戦に移行。近接ブレード葵で斬撃を繰り出す翔真はそのまま彼女に蹴りをお見舞いする。
「ふぅ。なかなかね綾崎君。でも、もう終わりよ」
「なに!しまっ――」
機体の動きを制止される。ミステリアス•レディの単一使用(ワンオフアビリティ)である”沈む床”によるものだ。同時にラファールが爆発を起こす。
「どうやら勝敗は決まったわね」
「参ったね……さすがは学園最強だ」
「今回は私の勝ち……にしたい所だけど引き分けよ。貴方…力をそんなに発揮出来てないでしょ?今度は専用機で戦ってくれるかしら?」
「言っただろ。フリーダムは守る為の力だ……出せない」
「なら……貴方にいい提案があるんだけど?」
「なんだ?」
「貴方専用の機体を造ってみない?」
楯無の提案……それは翔真にとって2番機との出会いを意味する。模擬戦は引き分けに終わり、翔真はシャルロットとゼノヴィアを引き連れて楯無に案内されて、学園の地下へ入る。