インフィニット•ストラトス D×D世界から帰還する自由の翼 作:どこかの超電磁砲
とある世界……そこで黒髪の青年は愛する者達を失った。復讐に身を任せ、全てを滅ぼした青年は死ぬはずだった。しかし運命の悪戯だろうか、青年は自分がいた瓜二つの世界へ飛ばされた。青年はかつての青春と名前を捨て、仮面を被り自分を”ゼロ”と名乗った。そして世界を変えるべく自分の手を汚しながら計画を進める。
手始めに亡国機業を乗っ取り総帥の座に就く。そしてスコール•ミューゼルやオータムなどを仲間に引き入れ、亡国機業の勢力を拡大した。そしてとある計画によって生み出された兵士の少女達を育て上げた。ゼロは軍事施設破壊やISの強奪などを繰り返し、やがて紛争地域を制圧するまでに至る。ゼロ……その素顔はスコール以外知らない。
亡国機業が所有するホテルの一室……バスローブ姿のスコールがゼロを背後から抱き締めていた。
「よくやったわ。貴方は……よくやったのよ」
『違うな。今の過程は結果に過ぎない。後は俺が求めるピースさえ揃えば完成だ』
「IS学園にある”コア”の事かしら?」
『まあな―――』
ゼロは仮面を外す。顕になった素顔は黒髪をオールバックにした若めの男。その蒼き瞳は汚れさえも感じさせない透き通る瞳をしていた。
「貴方がこっちに来てから何年になるかしら」
「気付けば10年……いや、それ以上かな。スコール、計画は進んでいるな?」
「ええ。ファントムペインが近々IS学園に奇襲を仕掛ける。その隙に私があのコアを狙うわ。けど、いいの?いくら世界は違えど、貴方は貴方自身を……」
「関係ない。俺は世界を変える……もう失うのは御免だ。その為に例え”自分”を殺してでもな。スコール、今回は俺も行こう」
「貴方が出るというの?」
「ふっ。ブーストレイダーの整備は済んださ」
「まさか、本当に……」
「世界は歪んでいる。歪みを正す為には粛清が必要なのだ」
「変わらないわね……出会った時から」
スコールは思い出す。初めて会った時からゼロの決意は変わらないと。スコールはバスローブを脱ぎ捨てて、ゼロを押し倒す。
「ゼロ……私は貴方の為に全てを捧げると誓った。だからもしもの時は私を……」
「何を言っている。スコール、お前は手放さないぞ。もちろんオータム達もな。俺がここまでやって来れたのは君達のお陰だ。感謝している」
「嬉しい…ゼロ…ゼロォ!」
「……いいのか?オータムにバレたら大事じゃないか?」
「大丈夫よ。オータムはいい娘だから……今だけは…私を見て、ゼロ」
スコールはゼロに口付けを交わす。そこから二人は時間の許す限りお互いを求める。ベッドの上で二人は激しく名前を呼び合い、濃厚なキスをする。