インフィニット•ストラトス D×D世界から帰還する自由の翼 作:どこかの超電磁砲
「……」
「翔真?どうかしたの?」
「……気の所為だと思っていたが……」
自分達の試合を終えた翔真と簪はロッカールームに居た。これからシャルロット達の試合を見に行こうとしていたが翔真は先程からある気配を感じていた。駆け巡る閃きが翔真に告げる……これは危険だと。
「…!」
「翔真!?」
翔真はスタインの右腕のみを展開してハイビームライフルを放つ。破壊された扉の向こうに居たのは黒い仮面を被り、黒いマントを羽織った男だった。
『ほう。やはり分かるのだな……俺の存在が』
「お前は何だ……何処の誰かはさておいて、お前……何故俺に似た気配を持つ」
「え……」
『空間認識能力による共鳴か……だが君が知る必要はない。綾崎翔真……イレギュラーは排除させてもらう。ここで殺られるならそれまでだ』
黒い仮面を被った男は青い粒子に包まれ、やがて自身のISであるブーストレイダーを纏う。大きな左右のウイングに頭部に搭載されたリーゼントのようなビーム砲、両腕に装備された大きなクローが目立つ白き機体が翔真と簪に近付く。
「千冬さんから聞いていた。お前……亡国機業だな。そして亡国機業の総帥は黒い仮面をしていると聞いた……つまり首領って訳だな」
『ああそうとも。我が名はゼロ。亡国機業の総帥を務める男だ。理解が早くて助かるよ』
「目的は何だ?」
『君の抹殺と学園の地下にあるコアを頂きに参った。それにそろそろ俺の仲間達が現れる頃だろ』
ゼロが言い終えた直後、ロッカールームが揺れると同時に大きな爆発音が響く。翔真は簪を後ろに右腕を解除してディスプレイを表示させる。
「悪いがここで殺られる訳にはいかない。学園の自由を奪うなら……容赦はしない」
ディスプレイを閉じて翔真は自由の象徴であるストライクフリーダムを纏いVPS装甲を展開する。簪もまた打鉄弐式を纏う。
『ストライクフリーダム……まさかな』
「お前を……倒す!」
翔真は機動兵装ウイングを広げてブーストレイダーに接近。ゼロは背部に装備された高エネルギー長射程ビーム砲シュラークを放つ。翔真はシュペールラケルタビームサーベルを二本抜刀する。
『ふっ!』
「悪いがこのまま外に出るぜ!簪!」
「うん!」
シュペールラケルタビームサーベルを振り下ろし、簪がそのまま隙を突いてゼロに激突。そして翔真はゼロを押したまま外へ出る。
「賑やかなパーティーだな……」
「未確認IS3機確認……」
『さあ、始めようか……ダンスをなァ』
アリーナにはこの前交戦した黒いISと赤いISが居た。更には”白龍皇の鎧”によく似た光る翼を広げた白いISがシャルロット達と対等していた。
「お前等が歪みなら、俺は正すだけだ。ゼロ……お前の存在を見過ごす程俺は甘くない!」
『ならば来いイレギュラーの綾崎翔真!俺達を退けられるなら!』
翔真とゼロが対等。翔真はバレルロールしながら機動兵装ウイングからドラグーン8基を一斉に飛ばす。対するゼロは頭部に搭載された光学兵器ユニット ミーミルを放つ。
「何だよこいつ等!」
「気を付けろ一夏!奴等……只者ではない」
「デスティニーの前に挑むとは……」
「無人機ではなさそうだね。熱源を確認……」
『私のランスロットアルビオンの力見せてあげよう』
白いISランスロットアルビオンが一夏と箒の間をすり抜けてゼノヴィアに挑む。対するゼノヴィアはアロンダイトを構える。
『もう1人の私の力……見せてもらうぞ!』
「駆けろ!デスティニー!」
ゼノヴィアとランスロットがぶつかる。そして黒いISと赤いISもまた一夏と箒に襲い掛かる。シャルロットは上空へ浮上してアサルトライフルによる援護射撃を開始する。