インフィニット•ストラトス D×D世界から帰還する自由の翼   作:どこかの超電磁砲

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第35話「デート・ア・ライブ」

 

 

「おいしいー!!こんなに美味しいご飯久々だよー!」

 

「あらあら。ほら、おかわりはまだあるから沢山食べてね!束ちゃん!」

 

「はーい!」

 

 

綾崎家の朝食は束と紗奈を除き黙々と食べていた。あの篠ノ之束が翔真を殺しに来たと思えば今は一緒に朝食を食べている。翔真はお構い無しに朝食を食べているがシャルロット、ゼノヴィアは警戒しており、簪は朱乃の傍で束に怯えて朝食を食べている。愛理と麻衣は何がなんだかで困惑している。ちなみに時雨は朝4時には会社へ出勤していた。

 

 

「ねぇ、翔真大丈夫なの?」

 

「何がだ?」

 

「君はこの状況を分かっているのかい?あの篠ノ之束は君を殺すつもりで来た。なのに今は共に朝食食べるなんてあり得ない」

 

「心配すんなよ。大丈夫さ……今彼女に殺意は感じられない。それに約束したからな」

 

「「約束?」」

 

「彼女を笑顔にするってな。シャルロット達は朝食を食べ終えたら学園へ戻ってくれ。俺はあの人と出掛ける」

 

「正気なの?翔真の身に何かあったら!」

 

「そん時は知らせるさ。シャルロット、ゼノヴィア……これは賭けだ。ここは俺に任せてくれ」

 

心配するシャルロットとゼノヴィアを宥める翔真。翔真は待機状態のシナンジュスタインとストライクフリーダムをシャルロットとゼノヴィアに渡す。

 

「もしもの時は連絡する。だから信じろ」

 

翔真の真剣な眼差し。二人は一瞬考えるが、翔真の信じろという言葉を聞いて頷く。一方、束は翔真の妹達にベタベタしていた。

 

 

「二人共可愛いね〜!」

 

「あ、あの……困ります」

 

「あっははは………」

 

「(やれやれ)」

 

 

シャルロット達は朝食を食べ終えて学園へ戻る事になった。愛理と麻衣も学校へ向かう為、家を出る。そして翔真は束と出掛ける準備をする。その時、紗奈が話し掛ける。

 

「翔真、大丈夫なの?」

 

「何がだ?」

 

「だって……束ちゃんは……」

 

「大丈夫さ。それと母さん」

 

「何?」

 

「もしもの時は束さんを、うちで面倒見てくれないか?」

 

「それは……いいけど……でもどうして?」

 

「あの人はずっと一人だったんだ。誰も信用出来ず、人を信じれないあの人を……俺は救いたいと思ってる。だけどそれには母さん達の力もいる。俺のワガママを聞いて欲しい」

 

「……全く、そのお人好しは誰に似たのかしらね。分かったわ。束ちゃん、話してみたけどいい娘だし……なら翔真、最初は任せるからね?」

 

「任せろ」

 

 

翔真は家のガレージにある黒いビックスクーター フォルツァsiに跨り鍵を差し込みエンジンを掛ける。そして後ろに束を乗せて走り出す。

 

「ねぇ、何処に行くのさ」

 

「着いてからのお楽しみさ」

 

「ふーん。でも、君少し油断し過ぎじゃないの?」

 

「何がだよ」

 

「君、学園から一緒に来たあの娘達に全部機体を預けたんでしょ?さすがに警戒心無さ過ぎでしょ。束さんが朝言った事忘れた?」

 

「なぁに。武器を持ったままじゃ、いずれまた力で解決しようとしてしまう。言ったろ?アンタを笑顔にするって」

 

「……何をする気か知らないけど」

 

 

そのまま道路を走り、やがてラブホ街を走る。

 

「ねぇ」

 

「んだよ」

 

「さっきからエッチなホテルばっかり見えるのは気の所為?まさか!束さんにエッチな事する気でしょ!?」

 

「ちげーよ。つーか一旦止まるぞ」

 

 

翔真はバイクを止める。そして束に目隠しマスクを渡す。

 

 

「ここからはそれをしてくれ。大丈夫……きっと着いたら感動する」

 

「……とか言って、束さんを性処理道具にする気でしょ?」

 

「どんだけ信用ないんだよ!?まあ着けてくれ。心配しなくてもホテルに連れ込んだりせん」

 

「……本当かな」

 

 

束は渋々目隠しをする。そして再び走り出す。そこから翔真はトンネルを抜けて、高速を走る―――そして目的地に到着する。

 

「外していいぞ」

 

「……っ!ここは!」

 

「驚いたか?」

 

 

束の視界に入ったのは花が一面に咲くお花畑だった。色とりどりの花達が束を出迎える。

 

「俺も嫌な事があった時、よくここに来てたんだ。ちなみにここは俺だけしか知らないスポットでな」

 

「凄い……束さんですら知らないよこんな場所……」

 

「だからさ……心を休めてくれ。ここには誰も来ないからさ」

 

「は、入っていいの?」

 

「ああ」

 

 

束は笑みを浮かべてお花畑へ入る。朝に見せた殺意は何処へやら。束は年相応の表情で走り回る。翔真をそれを座りながら見ていた。やがて全てを終えた束が戻って来る。

 

「まさかね……これは一本取られたよ」

 

「気に入ってくれたか」

 

「うん……でも、この光景をクーちゃんにも見せたい」

 

「クーちゃん?」

 

「クーちゃん……クロエ•クロニクル。束さんが保護した娘なんだ。だけどクーちゃんは今……亡国機業に捕らわれてる」

 

 

束によれば、自身が娘として可愛がっていたクロエ•クロニクルという少女は今亡国機業に人質として捕らわれている。クロエの解放条件はISコアを複数製作し、機体を10機造るのが条件だった。しかし束は亡国の総帥であるゼロに翔真を直接殺せば解放すると言われ、今日の朝に繋がる。

 

 

「束さんが私兵として使っていたファントムペインが裏切って、クーちゃんを攫っていた。だから……だから……」

 

束は話している内に涙を流す。翔真は自身が羽織っている黒のパーカーを束に羽織らせる。

 

「……だったら連れ出してやる」

 

「え……」

 

「そのクロエ•クロニクルを助ければいいんだろ。なら任せろ」

 

「君正気なの!?亡国機業に行くなんて自ら死に行くようなもんだよ!?」

 

「心配するな。人を救い出す事には慣れてるんだよ……だからアンタは俺の実家で待ってろ。今から行けば、今日の夜には片付く。それに、ゼロにはたっぷり礼をしたくてな」

 

「……信用していいの?」

 

「翔真さんにお任せってね!大丈夫……必ずやり遂げてみせるさ」

 

「なら……お願い……クーちゃんを……クーちゃんを助けて!」

 

 

束からの願い。翔真をそれを引き受けるべく動き出す。

 

 






次回は救出RTA編
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