インフィニット•ストラトス D×D世界から帰還する自由の翼 作:どこかの超電磁砲
『交わしてばかりだと、被害が出ますが?』
「っ!このォォォォォ!!」
小猫はツォーンを放ち旅館に直撃させる。翔真は怒りを爆発させてSEEDを発動する。ハイライトの消えた青い瞳に小猫を捉える翔真。しかし背後からゼノヴィアが迫る。
『背中を見せるとはなぁ!』
「そらぁ!」
ビーム・アックスを投擲。ゼノヴィアはそれをシュベルトゲベールで払い除ける。翔真はその僅かな隙を狙ってシールドを投げた。
『シールドを捨てた!?』
「…っ!」
腰部にマウントされたバズーカを放つ。ゼノヴィアに直撃し体勢を崩すが、小猫は破砕球ミョルニルを投げ放つと同時に2連装超高初防盾砲をお見舞いする。装甲を貫き、所々スパークを放つスタインは損傷率70%を超えようとしていた。
〘翔真さん!一度戻ってください!その機体状況では!〙
「だが!」
〘9時と3時の方向からビーム飛来しますわ!〙
小猫の放つツォーンとゼノヴィアのスキュラが同時に迫る。そして互いのビームは機体を大破へと追い込んだ。機体の制御が効かず、翔真はそのまま海へ落下する。
『どうする?』
『あの程度で死ぬはずがありません。逃げられる前に捕らえましょう』
『そうか』
小猫とゼノヴィアが海中へ突っ込む。スタインが大破し地上へ上がろうにも力が出ない翔真はそのまま沈もうとしていた。レイヴェルとの通信も切れ、翔真は次第に意識を手放そうとしていた。
(相棒しっかりしろ!!お前は帰るんじゃなかったのか!?あの小娘達の元へ!)
(無理だ……機体が……動かない……)
(お前はまた泣かせるのか!あの小娘達はお前の帰りを待っているのだぞ!)
(アルビオン……今回ばっかりは………俺だって帰りたい……シャル達の元へ……だけど)
脳裏に過ぎるのは1年前の福音戦。あの時と状況が似ている事に翔真は笑うしかなかった。アルビオンはこのままではマズイとある提案を出す。
(相棒……少し強引の手にはなるが、禁手する……その為には腕を犠牲にしなきゃならん……構わないか?)
(確か一誠の奴がその手で禁手したんだっけ……だけど……もう意識が……)
―――やれやれ。マスターはもう少し抗う事を覚えてくれ
((…!))
気が付くと精神世界―――――翔真とアルビオンの前には銀髪の美少女……スタインのコア人格が居た。
「マスター。君はもう少し運命に抗って欲しいね」
「スタイン……なのか?」
「ああ。ずっと君を見ていた……だが今の状況はあまりにも良くない。でも、マスターが身を犠牲にするのもボクとしては許せない……アルビオン……ボクを使ってくれ」
「っ!」
『―――良いのか?そうすればお前はもう二度と……』
「主の命を守れないまま朽ち果てるのは御免さ。マスター……短い間だったが楽しかったよ。アルビオン……フリーダムに宜しくね」
『分かった。ならばお前の意思を尊重しよう』
「待ってくれスタイン!お前は!」
次第にスタインとの距離は離れてゆく。翔真は手を伸ばす。
「マスター嬉しかったよ。ボクを使ってくれて。だから勝てよ?絶対に」
スタインはやがて白い炎に包まれる。
〘Vanishing Dragon Balancebreaker!!!〙
海中で機械音声が鳴り響き、翔真の身体は白い鎧に包まれてゆく。