インフィニット•ストラトス D×D世界から帰還する自由の翼   作:どこかの超電磁砲

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第50話「暴走するオランダの貴公子」

 

 

「もう!何してんのよ一夏ァ!」

 

「ロランさん、なかなかの手練れですわね」

 

「………」

 

 

鈴とセシリアが一夏を応援する中で、ラウラはずっと黙ったままロランの専用機を見ていた。先程からロランの機体は紫色の稲妻を放っており、危険な匂いがしていた。

 

「(あの感じ……まさかな)」

 

「ラウラさん、どうかされたんですの?」

 

「いや……私の考え過ぎなら良いのだがな」

 

 

ロランは一夏と一奈を追い詰める。一奈は背部のブースターを吹かして接近。そのまま全力で突っ込み、ロランの機体の装甲を破壊する。

 

「馬鹿な!?私は!」

 

「貰った!」

 

一夏が背後を取る――――左手にある多機能武装腕”雪羅”から砲撃する。そこに一奈の拳が突っ込まれ、ロランの機体であるオーランディ・ブルームのシールドエネルギーは減ってゆく。

 

「(そんな……私は……負けたくないっ!!)」

 

そんな彼女の想いが機体に通じたのか……突如として機体は紫色の稲妻を放ち、蔦型の武装がまるで触手のように動き始める。そして、蔦が伸びる先に女子生徒達と、特別席で試合を見ていた箒と祐美を捉えた。

 

「「「キャアァァァァァァ!!」」」

 

「ひゃ!?や、やめ……んんっ!」

 

「んっ♡……ら、ラメェ!み、見ないでイッセーくぅん♡」

 

「な、なに!?」

 

「おいおい、触手プレイとかそんなのありかよ!?おい!ロランって言ったな!何とかならないのか!?」

 

「む、無理だ!機体が!言う事を聞いてくれない!」

 

 

ロランの意思に反して暴走するオーランディ・ブルーム。即座に試合中止のアナウンスが入る。リアス達は避難誘導に動き出す。そしてシャルロットとゼノヴィアが助けに入る。

 

 

「ゼノヴィア!」

 

「分かっているさ」

 

 

シャルロットはラファール・リヴァイブ・カスタムⅡを纏い、ゼノヴィアはデスティニーを纏う。ゼノヴィアは赤い翼を広げて、近接武器であるアロンダイトで蔦を斬り裂く。

 

「くっ!邪魔だ!」

 

 

迫り来る蔦をゼノヴィアはパルマフィオキーナで粉砕する。シャルロットはアサルトライフル2丁を放ち続ける。しかし蔦は更に伸びてゆく。

 

 

「どうすれば」

 

「一夏っ!」

 

「ラウラか!」

 

どう対処するか悩む一夏にシュヴァルツェアレーゲンを纏うラウラが横に着地する。

 

「恐らくあれはVTシステムと同じ類かもしれん」

 

「っ!」

 

「私の時のようにやれば多分行ける筈だ!」

 

「……分かった。一奈、ラウラ!頼む!」

 

「嫁の頼み事……任せろ!」

 

「話は聞いてたぜ!なら……必ず成功させろよな!」

 

 

一夏が雪片弐型に力を込める。一奈はこちらに向かう蔦を誘き寄せる。そしてラウラがAICで動きを止める。ゼノヴィアとシャルロットはその隙に拘束されていた箒達を助け出す。

 

「零落白夜!」

 

 

巨大なエネルギー刃を振り下ろす。蔦や機体を斬り裂く光の刃。やがて機体からロランが排出され、一夏が即座にキャッチする。

 

 

「大丈夫か!?」

 

「……全く……まさか敵に救われるとはね……」

 

〘ボーデヴィッヒ、兵藤聞こえるか?〙

 

「教官!ハッ!」

 

〘教官じゃなく先生だ。2人はオーランディ・ブルームの回収を頼みたい。今から私と山田先生もそちらに向かう〙

 

「ハッ!……という事だ兵藤よ」

 

「んじゃ、回収するか」

 

 

ラウラと一奈は機体の回収を始める。結局決闘という名の試合は中止になり、ロランは一夏の手で救護班に渡される。

 

 

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