インフィニット•ストラトス D×D世界から帰還する自由の翼 作:どこかの超電磁砲
臨海学校を終え、翔真は4日ぶりに自分のクラスへ帰って来た。クラスメイト達は変わらずに温かく出迎えて、シャルロットとゼノヴィア、簪も久々に翔真と授業を受ける。そして担任であるロスヴァイセが教室に入って来た。
「皆さん席に着いてますね……皆さんいい子で助かります。さて、早速ですが来週にキャノンボール・ファストが開催されます。この大会は専用機持ち限定の―――」
ロスヴァイセが丁寧に説明してゆく。キャノンボール・ファストとはISを使ったレース大会である。普通の大会と思われるが、戦闘や妨害などもありのレース大会なので1位を目指すのは険しい道である。翔真は乗り気ではなかったがゼノヴィアに促され、出る事になった。
「それと、キャノンボール・ファスト開催と同時に次期生徒会長選挙も始まりますので、立候補したい方は私や他の教員達に申告してください」
「ほう。生徒会長か……ならばロスヴァイセ先生」
「はい、ゼノヴィアさん」
「立候補したい。大丈夫ですか?」
「ゼノヴィアさんなら言うと思ってました!はい、立候補大丈夫ですよ」
キャノンボール・ファストと次期生徒会長選挙を控えて、学園は大忙しとなる。ちなみに今回のキャノンボール・ファストは一般枠……すなわち専用機を持たない一般生徒が参加する枠が3席程用意されている。これに関しては生徒会が推薦するので誰になるかは分からない。
「キャノンボール・ファストか……あんまり乗り気じゃないな」
「なぁに、俺も出るからな……このレース妨害もありなんだよな?だったら俺はお前を妨害するぜ?」
「一奈、まさか……」
「ああ。一応赤龍帝の籠手を禁手すれば、専用機っぽくなるからな」
放課後、翔真は再び女子に戻った一誠……一奈と話していた。どうやら今回のキャノンボール・ファストに一奈は出場が決まった。出場する理由としては戦闘も許されるので、本気で翔真と戦いたいというものだった。
「成る程な。だが、俺はあまり乗り気じゃない」
「まあそう言うなよ。翔真と戦えるいい機会だからな!」
「あのなぁ――『俺もお前との勝負を望む』お前もかよ一夏……」
2人の間に入って来たのは一夏だった。一夏もまた翔真との戦いを望んでいた。
「翔真、俺だってあの頃と違うんだ。それを証明する為にも今回のキャノンボール・ファストには出てもらうからな?」
「赤龍帝に白騎士相手か。迂闊に寝てられねぇなこりゃ」
一奈、一夏からの決闘の申し出。2人と別れた翔真は整備ドッグに向かう。そして束から授かったエクリプスを展開。フリーダムに似たフェイスマスクにVアンテナ、所々角張った印象を持つ全身装甲型のIS。翔真はそこからOSを調整してゆく。
「PS装甲……どうやら技術ってのは被るらしいな。」
このエクリプス……PS装甲を兼ね備えていた。本来PS装甲や上位互換であるVPS装甲の技術はアザゼルが開発したものだ。しかしそれを篠ノ之束は知っていた。
「(確かあのインフィニットジャスティスにもVPS装甲があったな。しかもそれを造ったのはゼロ……)」
技術の流出。亡国の総帥であるゼロもこの技術を何らかの手で知り、それをインフィニットジャスティスに搭載した事で束にも知られた可能性があると翔真は考えた。
「ま、今の束さんが何か悪い事に使用する事はないだろ」
翔真は取り敢えず機体の調整を済ます。一方場所は変わりとある紛争地域。長らく国同士の対立により戦争が長引いていたが、とある1機のISにより紛争は瞬く間に鎮圧された。
『……任務完了』
そのISは黒い騎士……黒騎士と呼ばれた。黒騎士は紛争地域を後にして次の戦地へ向かう。艶のある黒い髪を靡かせながら。