インフィニット•ストラトス D×D世界から帰還する自由の翼 作:どこかの超電磁砲
エクリプスの調整に時間が掛かり、深夜まで作業に追われていた翔真の働きぶりはまさに社畜サラリーマン顔負けである。翔真は待機状態のエクリプスを首に掛けると整備ドッグを出る。
「深夜まで作業とは、あまり感心出来ないな」
「あらら、織斑先生まだ起きてたんですか」
「生徒の誰かがこんな時間まで起きていると、私も寝れない」
「コーヒーでも奢りますよ」
翔真と千冬はそのまま深夜の食堂へ入る。自販機でコーヒーを買うと、それを千冬に手渡す。
「はい。いつもご苦労様です」
「すまないな。しかしあの束がお前に専用機とはな。何かしたのか?」
「別に。ただ……彼女を救いたかったから、対話しただけですよ」
「デュノアから経緯は聞いている。あの束を説得するとはお前は凄いのかもしれんな」
「凄くなんてないっすよ。ただ……束さんはずっと何処かで1人ぼっちだったんです。誰もが皆自分の事を見てくれない……唯一自分を見てくれる織斑先生や一夏、箒にしか興味ないのは仕方ないのかも」
「私は親友失格だな。アイツの闇を知ろうとしなかった。綾崎、感謝する。お前には随分借りが出来てしまった」
「気にしないでください。俺は……全世界の女の子達に笑顔で居てほしいんすよ。味方敵関係なくね」
「ロマンチストだな?だが……」
「分かってますよ。亡国機業……厄介な相手だ」
「綾崎。何もお前1人が背負う事はない。私達を頼れ……もう福音の時のような事は御免だ」
「肝に銘じておきますよ」
千冬と少し話した翔真は部屋に帰り、就寝――――そして各自がキャノンボール・ファストに向けて訓練をする中で一般生徒枠でリアス、祐美、アーシアの参加が決まる。やがてキャノンボール・ファスト当日。会場の席は埋まっている……翔真、一夏、一奈、シャルロット、ゼノヴィア、箒、セシリア、鈴、ラウラ、ヴィシュヌ……そして生徒会長である楯無も参加する事になり、会場は盛り上がる。簪とロランは今回不参加であり、翔真はエクリプスを纏い最終調整を施す。
「(よし、行ける……)」
(相棒……どうやらこの大会、波乱の幕開けだな)
「(何だよアルビオン、急に)」
(いや。赤龍帝を含めて……複数の敵意を感じる。それも相棒に注がれている)
「(ま、一夏や一誠…いや、一奈相手なら問題ないさ)」
(……だといいがな)
〘それでは各自位置に着いて下さい!〙
真耶のアナウンスが響く。リアス、祐美、アーシアは訓練機であるラファールを纏い準備は万端だ。ゼノヴィア、一夏や箒、一奈を除く専用機持ち達はこの大会に備えて、増設スラスターなどを装備していた。
〘それでは!スタートです!〙
一斉にスタート……だが、発進したと同時に一夏、箒、鈴、ラウラ、一奈、楯無が翔真に襲い掛かる。
「翔真、行くぞ!」
「翔真……私の力を実感するのだ!」
「アンタにはタッグ戦の借りがあるわ!今日こそは!」
「見せてみろ翔真!お前の強さを!」
「翔真狙われすぎだろ!?」
「この時を待ってたわよ〜?あ・や・さ・き・君?」
「おおい!?マジかよ!?行くしかねぇか!」
翔真は咄嗟にSEEDを発動する。青い眼差しの先に箒が迫る。