インフィニット•ストラトス D×D世界から帰還する自由の翼   作:どこかの超電磁砲

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第61話「それぞれの夏休み4」

 

 

地元の夏祭り……翔真と一夏は私服、シャルロットや箒達は浴衣を着て祭りへとやって来た。翔真の両親や妹2人も一緒に来ていた。

 

「簪さん!あれ行きましょう!」

 

「こら麻衣、簪さんはまず私との約束があります!色々回る約束してるの!」

 

「お姉ちゃんばっかりズルい!」

 

「2人共喧嘩はダメだよ?ちゃんと順番に行くから」

 

 

簪はすっかり愛理と麻衣に懐かれており、簪自身も何処か嬉しそうだ。シャルロットやゼノヴィアは射的で対決し、朱乃は鈴とラウラと金魚掬いに向かう。

 

「……」

 

「どうしたんだ翔真?さっきから静かだけど」

 

「……いや、最近戦いばっかりだったからな。たまにはいいもんだな」

 

「……何時まで続くんだろうなこんな事」

 

「さあな。つーか一夏、箒が待ってるぞ」

 

「え……」

 

「い、一夏……一緒に屋台を回らないか?」

 

 

一夏の目の前に紅を基調とした浴衣に身を包んだ箒が居た。箒の姿はまさに大和撫子のように可憐であり、何時もと違う彼女の姿に一夏はドキドキする。

 

「お?さすがの一夏も、イチコロか?」

 

「な!?なにを!」

 

「早く行ってやれ。女の子を待たすなよ」

 

翔真が背中を押す。一夏は押されつつも、箒の元へ。

 

 

「じ、じゃあ行くか」

 

「うむ……」

 

一夏と箒は一緒に歩き出す。翔真は2人を見届けると近くのベンチへ腰を降ろした。

 

「青春だねぇ……さて、話があるんだろ?出てこいよ……"ゼロ"」

 

『気付いていたのか』

 

「嫌でも感じてしまう。お前の存在をな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しかし、久しいなこういう場所は」

 

「そうだな。去年は色々あったからな」

 

 

一夏と箒は色々屋台を見ながら語り合う。途中でりんご飴などを買い、2人は近くの神社まで来ていた。

 

 

「一夏、何か悩み事があるのか?」

 

「…なんでそんな事を聞くんだ?」

 

「ここ最近、お前の表情がぎこちないから……嫌なら無理に聞かないが……」

 

「……俺は皆を守りたい。千冬姉や箒達を守れる立派なis操縦者になりたいっていう想いで鍛錬をやって来た。でも……」

 

「でも?」

 

「翔真や一誠との力の差を感じるんだ。あの亡国の襲撃やロランの暴走で俺は実感したんだ。自分の弱さを」

 

「一夏……」

 

 

一夏は福音事件以来、皆を守る為に強さを求めて鍛錬に打ち込んでいた。しかし翔真や一誠との力の差を間近で見た事で、同時に自分の弱さを実感した。

 

「俺は強くなりたい……あの二人みたいに…でも」

 

「………」

 

「俺は…『一夏』ほ、箒!?」

 

「お前は強い。自信を持て」

 

 

涙が溢れるのを堪えていると箒が後ろから抱き締める。突然の事に一夏が戸惑うも、箒は続ける。

 

「確かに翔真や一誠は強い。だが私は知っている……お前が自分を盾に私やセシリア、鈴、ラウラを守ってくれた事を」

 

「箒……」

 

「慰めなんかじゃない。お前には優しさがある……その優しさで私達を守ってくれたんだ」

 

 

翔真や一誠達が来る前に、一夏は亡国機業の奇襲から箒達を庇った事があった。例え傷だらけになっても自分達を守った一夏の勇姿を箒は知っている。

 

「自分を責めるな。私達が居る……一人で無理なら数人で一緒に強くなればいい。私、セシリア、鈴、ラウラとな」

 

「……ありがとう……箒」

 

「気にするな……長い付き合いではないか」

 

「うん……俺、決めたよ。俺は俺なりに強くなって見せる。だから箒……もしもの時は」  

 

「ああ!心配せずとも私は居るぞ。ここにな」

 

 

一夏は決意を新たなにして、箒とそのまま会場へ戻る。

 

 

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