魔法少女ほむら☆マギカ Live in a Twilight World/No Friends at Dusk   作:トマスアレポ

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Day -6

神浜の雑踏の中、八雲みたまが歩いている。

後ろからほむらが声をかけ、みたまが驚く。

「何してるの? いろはちゃんは?」

「アリナが死にかけたわ。いろはが治癒してる。あなたの指示よ」

「私はまだ何も言ってないわ」

「2日後に私に指示する。グリーフシードの取引で瀬奈みことと渡り合う。数日後、神浜港の貨物ターミナルから貨物列車で移送中の『アルゴリズム』を奪い合い、その過程でアリナが人質になった」

「まさか…グリーフシードを渡したの?」

みたまの顔色が変わる。

「あれはグリーフシードじゃないわ」

「そうね…」

みたまがほむらの考えを察し、話し始める。

「そのグリーフシード――いや、『アルゴリズム』は、遠い未来の魔法少女が作ったものよ」

「それで?」

「その魔法少女は、時間逆行の危険性を確信して自殺した。でも、自殺前に時間逆行の核心技術――アルゴリズムを誰にも知られないよう隠したの」

「グリーフシードの形に?」

「そう。魔法少女は世界の目に触れない存在だから…衆目に晒され、利用されないよう、8つに分割して過去に送り、隠したのよ」

「なぜ瀬奈みことが『アルゴリズム』を集めてるの?」

「ふさわしい時と場所にいたからよ」

「福浜市の事故ね…」

「それで、彼女は未来に選ばれた」

みたまが続ける。

「この時代にある全ての『アルゴリズム』を集め、未来に送る。それが彼女の役目よ」

「残りの『アルゴリズム』は?」

「あのグリーフシードで全部揃うはずよ」

「つまり、世界の終わりってことね」

ほむらとみたまが歩き続ける。歩道が終わり、行き止まりに着く。

「2日後の指示を変えるべきよ」

「もし、その時、ほむらちゃんが『アルゴリズム』のことを知ったら、絶対に渡さないでしょ? 知らないことが武器になることもあるのよ」

「つまり、私はみすみす『アルゴリズム』をみことに渡すだけの役目?」

「そうすれば、彼女は他の『アルゴリズム』を動かし、最後のポイントに集めるわ」

「まんまと利用されたわね」

「ほむらちゃんは十分務めを果たしたわ。でも、出番はここまでよ」

「出番? 私は『主役』じゃなかったの?」

「『主役』の子は他にもいるわ。一人で世界を救えるわけないじゃない」

みたまが自嘲する。

「いいえ」

ほむらがニヤリと笑う。

「まだ、みことが『アルゴリズム』をどこに動かすか言ってないわ」

「なら、これから話してもらうわ。ホテルフェントホープでやちよたちと合流して。逆行の準備を進めてる」

「逆行? 私たちはその技術も回転ドアも持ってないでしょ」

「火には火で戦うものよ。瀬奈みことが『アルゴリズム』を使いたい未来の者たちに選ばれたように、私たちも『アルゴリズム』を封印したい未来の者たちに選ばれたの」

「私たち?」

みたまがほむらの顔を見据え、両手の指を組み合わせて見せる。

「『TENET(信念)』は過去で生まれたんじゃない。未来で生まれ、過去の私たちが実行するのよ」

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