魔法少女ほむら☆マギカ Live in a Twilight World/No Friends at Dusk 作:トマスアレポ
ホテルフェントホープの庭園で、魔法少女たちが訓練する中、ほむらとやちよが会話している。やちよも逆行中で、酸素マスクを装着している。
「もうすぐ時間よ。14日前まで戻るけど、秘密のポストの情報がないと手出しできないわ」
「情報ならある。14日前、爆発があった。その爆発でアルゴリズムが封印されたはずよ」
「どこ?」
「福浜市よ」
「つまり、爆発前にアルゴリズムを回収すればいいのね」
「どうやって向かうの?」
「転移魔法を使える子がいる。ここから直行できるわ。参加するなら、回転ドアをくぐって」
多くの魔法少女が一列に並び、回転ドアをくぐって順行に戻る。
ほむらも列に並び、順番を待つ。
そこにいろはが声をかける。
「こっちのチームなんだ」
「いろはは?」
「私は逆行チーム。1時間先まで行って、ほむらちゃんたちとすれ違うよ」
「そう…できれば生きて戻りたいわね」
「そうだね」
ほむらといろはが回転ドアを見据える。
「この作戦が無事に終わったら…色々話しましょう…私の友達のこととか」
「うん。私もほむらちゃんに話したい事はいっぱいあるから。じゃ、私いくね」
ほむらはいろはと別れ、回転ドアに入る。世界が順行に戻る。
会議室に集まった大勢の魔法少女たちが、リーダーのやちよの説明に耳を傾ける。全員が変身し、衣装の上に白いローブ付きマントを羽織っている。
「ここがこれから向かう街、福浜市よ。瓦礫と魔女、魔法少女が待ち構え、行く手を阻むわ」
やちよが地図を前に説明する。
「作戦は10分。時計を10分にセットして。ゼロで爆発の時間になるように。部隊は二つ、順行と逆行で実施する。私たちは順行。識別用に赤い腕章をつけて」
赤い腕章が配られる。
「もう一つは青――十七夜が率いる逆行部隊よ。彼女たちは敵の排除、情報収集、出撃ポイントの確保を担当する」
やちよが地図に線を引く。
「まず、私たちは青部隊の帰還ポイントを確保。街を抜け、青部隊とすれ違い、青部隊の出撃ポイントへ向かう」
「敵も逆行してるんでしょ?」
水色の髪をツインテールにした魔法少女が質問する。
「その通り。敵も回転ドアを使い、順行と逆行が入り乱れてる。注意して」
やちよが地図に丸を引く。
「ここが爆心地。私たちの部隊はここを越え、帰還ポイントまで移動。別ユニットが結界の入り口から爆心地に入り、アルゴリズムを確保する」
「別ユニット?」
赤い髪のサイドテール魔法少女が尋ねる。
「私たちには関係ない。他に質問は?」
やちよが問う。
「ないようね。じゃあ、全員準備!」
魔法少女たちがガスマスクを装着し、会議室を出る。
ほむらがやちよに話しかける。
「私は先行部隊を希望したけど」
「先も後もないわ。これは時間挟撃作戦よ」
「なら、別ユニットに加わるわ」
「いいの? 生きて戻れない任務よ」
「構わない」
「なら決まり。私たち二人が別ユニットよ」