RESIDENT EVIL Tyrant reincarnation 作:ss好き
無事に研究所を出てラクーンシティ中心に向けて走り出した彼は、徐々に近くなってくる街を見ながら今後の行動について考えていた。
(とにかく生き残りの市民や警官の手助けか支援を考えよう。正直に言えば決意したはいいが、脱出手段が一般人には無理ゲーすぎる物しかないな。ゾンビやクリーチャー、B.O.Wと交戦しながら進むなんて無茶を通り越して無謀だよな・・・)
市民の中にはアウトブレイクの主人公たちのような逸般人もいるが、そんな人間はほんの一握りしか居ないだろうという思いが彼の中には有った。
(いや、それでもこんな俺でも何か出来ることがあるはずだ!しっかりしろ俺!今更怖気づくな!)
彼は弱気になりそうな心に活をいれる。一度決めた事なのだから最後まで貫き通せと、改めて決意を固める。間もなく街に入る、どれだけ生き残りが居るのだろうか?もう全滅しているのだろうか?そんな不安を無理矢理心の片隅に追いやりながら、とうとう彼はラクーンシティへと足を踏み入れた。
(想像していたが、やはり街は地獄のような状況だな)
彼は元は異常に発展した事を除けば、平和な一地方都市であったであろう街の惨状に悲しさと怒りが湧いてくるの感じていた。通りや裏路地、家や商業施設などは火災やバイオハザード発生時の混乱による略奪の跡により、悲惨な有様になっていた。そして何よりこれらの建物の被害よりも惨たらしい事が
ァ゛ッ!゙!ァケエェ゛ッ!ァ゙!゛ッ!゙!ー゛!
ブゥゥゥウウッァ゛ッ!゙ァ゛…………!゙
歩く死者としか形容できない元ラクーン市民、身体のあちこちが腐敗し、食いちぎられたり切り裂かれたりした傷があり、あるものは内臓の一部が飛び出しているという、どう見ても生きている様には見えない者達、ゾンビと言われる存在がやってきた。Tウイルスの影響により身体の突然変異が原因による異常な代謝により、身体の壊死と知能の低下、そして異常な代謝を支えるための強烈な飢餓感にのみ突き動かされる捕食行動。理性なく本能的な欲求、満たされる事のない飢餓にみ動く犠牲者達だ。
(数は数十人ちょっと、予想はしていたがもう接触することになるとは・・・改めてこの世界はバイオハザードの世界だと痛感させられる)
そう考えつつ彼はホルスターから研究所で拾ったアンブレラリボルバーを構える。前世を含めて銃を撃つどころか、構えた事もないにもかかわらず、自然な形でスムーズに構えることができた。特に意識したわけでもなく、まるで何度も使った事があるかのように。
(これも転生特典の一つかね?ゲームは一通りやったが、まさか俺の遊んだバイオのキャラたちの経験がアイテムと一緒に有るのか?何にしても有り難く使わせてもらおう。射撃はゲームではFPS・TPS共に得意だった)
彼はまず一番近くに居たゾンビ一体の頭部に発砲した。大きく激しい、乾いた発砲音と共に撃ち出された弾丸は、寸分狂わずゾンビの頭部に命中した。湿った破裂音と共に頭部が弾けた。続けざまに近くに居た五体のゾンビに発砲、結果は最初の一体と同じだった。彼はリロードし再び発砲、それを繰り返しているうちに1分も経たずにゾンビの群れは全滅した。
(リロードも問題なし、ゲーム同様に調べると武器を含めてアイテムの詳細が分かるし、銃も何度も使った事があるかのように自然に使える。銃の反動も殆ど感じなかったのは、タイラントの身体のおかげか。ある意味で俺がアンブレラの目指した理想のタイラントに近いのかもしれないな)
そんな事を考えながら再び行動を開始する、生存者を助けるために。又、道中のゾンビやクリーチャーを排除し、少しでも生存率を上げるために歩みを進めた。
街を適当に歩きつつ、道中のゾンビや
(バイオ3では生存者は居たが、すぐに捕食されてゾンビ化する。RE3ではそこそこの数が生き残って逃げて居たのに・・・、考えが甘かった)
そう思いながら今いる通りのゾンビ達に八つ当たりのように銃で排除していく。偶にいつの間にか接近していたゾンビにはナイフか拳で対応していく。殴った際はゾンビが数メートル以上吹っ飛んでいくのには、少しシュールに感じていてが、ナイフで切りつけた際は腕や首があっさり切断されたのは我ながら薄ら寒く感じた。
通りに居たゾンビをあらかた片付けた後に彼は、マップを見ながら行き先を考えていた。
(ジルやレオン・クレアに出会う可能性があるが、警察署に向かえば生存者に会える可能性が高い。もう一つはラクーンシティ統合病院だがニコライを初めとした監視員、彼らに見つかると面倒なことになる。特にニコライ、金のためなら何でもするアイツに見つかるのは出来るなら避けたい。さて、どうしたものか)
あれこれ考えていた時に突然背後から若い女性の声が響いた。
「な、なんでタイラントがここに居るの!」
その声に後ろを振り向くと思いも寄らない人物が居た。緑色の服に白の防弾チョッキ、足や腰にはマガジンポーチとホルスター、20歳にも届かないあどけない顔。かの黄道特急事件と洋館事件を生き延び、あのアルバート・ウェスカーから
(嘘だろ!なんでレベッカがラクーンシティに居るんだ!?)
レベッカはラクーン事件の時はあまり触れられていないので、個人的に扱いやすかったのと、以前に有った某作品を参考にしています。更新は変わらず不定期でクオリティは高くないですが、よろしくお願いします。