RESIDENT EVIL Tyrant reincarnation   作:ss好き

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かなり時間が掛かってしまいすみません。今回は短めかつ、少しおふざけが多いかもしれません。


Chapter.6 早打ち、革命的再装填

 ケンド銃砲店の店長ロバート・ケンドと娘のエマ・ケンドの救出をしたジョン達は、ロバートより今までの非礼の詫びと感謝の印として、自分が個人所有している銃器を提供してくれることになった。商品として売っていた銃は全て市民に無償提供されたが、籠城のために自分がコレクションとして所有していた銃器はまだ複数倉庫に保管されていた。

 

 「好きなのを持っていってくれ、あんた達は娘の恩人なんだ。感謝してもしきれない、一生分の恩ができたんだ。遠慮することはない、どれでも持っていってくれ」

 

 ロバートはそう言って手元にある銃器を見せてくれた。ショットガン・サブマシンガン・ハンドガン・マグナム・アサルトライフル。様々な種類の銃器がガンラックに並べられていた。さすがはガンマニアだと少し呆れてしまったが、せっかくのなので有り難くいただくことにした。

 

 レオンはレミントン M1100とVP70のコンペンセイターとロングマガジンを選び、クレアはイングラム MAC11二丁とコルトM4A1、コルトパイソン357マグナムを選択した。コンペンセイターは発砲時の銃の跳ね上がりを抑えられ、ロングマガジンは装弾数を十八発から二十四発に上げることができ、M1100は高い威力をほこるセミオートショットガンで装弾数は八発とショットガンの中では多い方だ。MAC11は五十発マガジンを装着したタイプでM4A1以上の装弾数をほこり、それを二丁持つことで拳銃弾でも高い火力を発揮できるようにしていた。ジョンはウィンチェスターM1887とエングレーブ(彫刻)が彫られた銀色のものと通常のコルトS.A.A二丁を選んだ。M1887はソードオフ化されているタイプだったが、内臓マガジンは通常の五発ではなく七発装填可能なものに改造されていた。銀色のS.A.Aはグリップが象牙でシリンダーと銃身、フレームに見事なエングレーブが掘られた美しい銃だった。銃身は二丁とも7.5インチと標準のものだった。

 

 (本来は観賞用の銃だろうが使えるなら使うか。S.A.Aは好きだし、エングレーブがあろうと特段デメリットがあるわけではないしな)

 

 ジョンはS.A.Aをホルスターにしまうが暫く銃を見つめた後、再度取り出しガンアクションを始めた。ガンスピンをしながら縦から横に変えていき、スピンさせながらジャグリングのように空中に放り投げ、キャッチすると同時にスピンを再開させた。三十秒程のアクションを行い、最後はスピンさせながらホルスターに二丁同時に収めてアクションを締めた。

 

 (この銃を見ているとどうしてもこのガンスピンをしたくなるんだよな)

 

 

 

 ”パチパチパチパチ”

 

 

 

 背後から複数の拍手が聞こえた。振り返るとロバートとレオン、クレアの三人が笑みを浮かべながら拍手をしていた。

 

 そうだった、仲間が居るんだった・・・。

 

 「ジョン、凄いガンスピンだな。あんなに早いスピンは初めて見たぜ」

 

 「クリスが銃が得意だけど、それだけは真似できないわね」

 

 「気持ちは分からなくもないがな、しかしそのスピンは本当に見事だった。いいセンスだ」

 

 三人は俺のガンプレイに称賛の声をかけてくれたが、かなり恥ずかしい。三人に返事をしようと口を開きかけとき、店の出入口に多数の気配を感じた。素早く今しがた収めたS.A.Aを抜き、出入口に構えた。その瞬間に出入口の扉を破壊しながらゾンビが多数侵入してきた。そしてそのゾンビは普通のゾンビではなかった。肌は赤みがかかり、両手の爪が異様に伸びて鋭くナイフのように変異していた。

 

 そのゾンビは感染者が外的要因により一度生命活動を停止し[V-ACT]と呼ばれる細胞の活性化により、体組織は再生・再構築され、体色も赤みを帯びた褐色に変化して機動力と戦闘能力、そして凶暴性が大きく向上したゾンビ、その特徴的な姿から[クリムゾンヘッド]と呼ばれる者達だった。

 

 (クソッ!クリムゾンヘッドが出てきたか!)

 

 ジョンは心のなかで悪態をついた。クリムゾンヘッドはジョンがいた研究所のファイルに載っていたため、その特徴的姿からすぐに正体を暴いたが状況は少々厳しいと言わざるを得なかった。ロバート、レオン、クレアの三人はまだしも、今は意識のない子供エマ・ケンドがいるため、油断は許されなかった。エマは意識がないため無防備で危険な状態で誰が一人がエマを抱えて移動しなければならず、戦力が一人減ってしまう上にエマを抱えるため武器をすぐに抜けず、抱えている者も無防備で危険だった。侵入したクリムゾンヘッドは十二体、S.A.Aも二丁合わせて十二、数は問題はなかった。クリムゾンヘッドは雄叫びを上げて一斉に走ってきた。三人は銃を構えたがジョンはそれよりも早くS.A.Aを発砲した。引き金を引いたままハンマー操作のみで発砲するファニング(ツーハンド)と呼ばれる射撃だったが、その射撃速度は異常だった。六発の射撃だというのに銃声は一発分にしか聞こえない、照準・捕捉・発砲合わせて0.02秒という恐ろしほど早い射撃だった。そして命中精度も同じく恐ろしいほどの精度をもっており、先頭にいた六体全ての眉間に銃創ができ、糸が切れた人形か崩れ落ちるように倒れた。撃ち尽くしたS.A.Aをホルスターにしまいもう一丁のS.A.Aを抜き同じように発砲した。時間にして数秒しか掛かっておらず、神がかり的な射撃だった。

 

 「帰りな、今日はもう閉店だ」

 

 (何となくでやってみたが、上手くいってよかった)

 

 ジョンは撃ち切ったS.A.Aから空薬莢を排出し、新たな弾丸を装填したがその装填も凄まじく、ほんの数秒の時間しか掛けず終わらせた。

 

 「ジョン・・・どうなってるんだお前のリロードは・・・」

 

 「射撃もだけどリロードもすごいわ・・・!」

 

 「ジョン・・・生きて帰ったらスティールチャレンジに参加しないか?お前さんならあのボブ・マンデンとも張り合えるぞ・・・!」

 

 三人はジョンの射撃に困惑と称賛、感動と興奮を感じていた。ジョンも満更でもない様子で笑みを浮かべながら「俺のリロードはレボリューション(革命的)だ・・・」と小さく呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ジョン達は店の裏の扉から裏路地に出ていた。店内に侵入したクリムゾンヘッドは排除したが、その後さらにクリムゾンヘッドが店の周りに集まりゾンビも徐々に集まってきたため、ロバートが店の裏口を開けて脱出したのだ。エマはロバートが抱え、彼が使っていたショットガン[W870]はクレアが預かる形で使用していた。道中ゾンビ化したカラスやゾンビ犬に襲われたり、火災を起こした消防車が爆発しレオンがそれに巻き込まれたりとそこそこハードな道のりだったが、何とかラクーンシティ警察署に到着できた。

 

 「着いた、ラクーンシティ警察署だ」

 

 「此処が・・・」

 

 「エマ、もう少しの辛抱だ」

 

 (レベッカ達は大丈夫だろうか・・・?)

 

 ジョン達は正門横の庭に面した扉から警察署敷地内に入り、正門を開けて警察署内に入った。




ガンアクションとリロードは某ステルスアクション3蛇喰らいの山猫少佐を、射撃技能は世界最速のガンマン[ボブ・マンデン]ことロバート・ウィリアム・マンデン・ジュニアを調べてみてください。閉店に関しては新作静岡のあの方のセリフです。
次回も楽しみにお待ち下さい。
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