RESIDENT EVIL Tyrant reincarnation   作:ss好き

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 今回は早く出来たため投稿しました。


Chapter.2 レベッカ・チェンバース

 レベッカ・チェンバースはラクーン市警の特殊部隊Special Tactics And Rescue Service(S.T.A.R.S.)(特殊戦術および救助部隊)の隊員だ。18歳で大学の学士課程を優秀な成績で卒業した才女であり、化学や薬品の精製・調合のエキスパートである。その知識と才能を買われてS.T.A.R.S.にスカウトされた経歴を持つ、エリートかつ出世街道を走る女性と言える。しかし、ラクーンシティ北部近郊のアークレイ山地で起きた猟奇殺人事件をきっかけに、地獄のような戦いに巻き込まれていくことになった。同山地の調査に彼女の所属するS.T.A.R.S.ブラヴォーチームが調査に向かい、アンブレラの所有する豪華寝台列車の黄道特急、そして同社が保有していた幹部養成所の2つの事件、そして洋館事件と三つの生物災害(バイオハザード)に巻き込まれた不運な女性とも言える。最終的には先輩であり同隊員のクリス・レッドフィールド、ジル・バレンタイン、バリー・バートン、ブブラッド・ヴィッカーズと共に生還し、悪夢のような事件から帰還した幸運とサバイバルスキルを持ち合わせてもいる。帰還後は事件の詳細を提出したが、アンブレラの圧力と警察署長の癒着により事件の詳細はもみ消され、生き残ったS.T.A.R.S.隊員のクリスは単身ヨーロッパのアンブレラの調査に向かい、ジルは街に残りラクーンシティにある研究所や工場の調査に、バリーは家族を安全な場所に避難させてから、自らも家族を守るため為に避難し、ブラッドはアンブレラを恐れて距離を置くようになってしまった。レベッカ自身もラクーンシティから離れて避難しようと考えていたのだが、アンブレラの工作員による妨害により思うように避難が出来ず、今回のバイオハザードに巻き込まれてしまったという不幸があった。発生直後は自宅のアパートに居り、愛銃であるサムライエッジとS.T.A.R.S.隊員服を着て警察署に向かおうとしていた。しかし、住民の殆どがゾンビ化し道も事故車両やバリケードで塞がれて居たため為、遠回りに次ぐ遠回りの末、ようやく警察署に続く道路の側の裏路地に着いたのだが。

 

 (銃声!?誰かが通りで戦ってる!)

 

 彼女は急いで通りに出る為の路地裏の扉に向かい扉を開けた。そこに広がる光景は予想とは違う光景だった。

 

 (ゾンビが全部倒されてる?しかも頭部の損傷具合から大口径の銃、マグナムクラスの物で撃たれた痕だわ。それにしても死体全部が頭部が損壊してる、相当腕が良い人がやったのね)

 

 何体か鋭利な刃物で切られた死体もあったが、殆ど銃により倒されている。慎重に警戒しながら道路を進むと、少し先に人影が見えてきた。街灯が壊れて薄暗い為、まだはっきりと見えないがコートを着た大柄な男性だと思われた。こちらに背を向けている為、自分には気づいていない。

 

 (良かった、まだ生存者が居たのね!)

 

 彼女は走り出してその男性に近づいていくが、その途中でおかしな事に気がついた。大きすぎるのだ、背が高い男性は多いがこれはいくら何でも大きすぎる。それにその後ろ姿にどこか見覚えがあった。その時、男性が少し顔を横に向けた為、その感覚の正体が何なのか理解した。タイラントだった。生存者だと思って近づいたのが幹部養成所・洋館で遭遇したタイラントの改良型と思われる個体だったのだ。

 

 「な、なんでタイラントがここに居るの!」

 

 思わず叫んでしまった自分を思いっきり引っ叩きたくなった。叫ばなければこのタイラントはこちらに気づかなかった為、そのまま逃げれば良かったのに予想外の事に咄嗟に声が出てしまった。案の定タイラントはこちらに気づいて振り返ってきた。しかし、肝心のタイラントはこちらを見つめているだけで襲いかかってくる様子がなかった。

 

 (どういうことなの?)

 

 彼女は眼の前の未知のタイラントに対して考えを巡らせようとした時、唐突にタイラントが動き出した。しかもその右手にはあるものが握られていた。

 

 (嘘!?あれって銃!?しかもマグナムリボルバー!まさかこの倒されたゾンビ達はこのタイラントが・・・?)

 思わず反射的に数発発砲してしま

った。腹部に2発と胸部に1発命中したが、着ているコートは防弾チョッキの様な役割があるのか、命中した瞬間火花が散って銃弾はコートで止められてしまった。絶望感が心と身体を支配しそうになる。唯でさえ生命力が高いタイラントに防弾コートを着せるなど、悪夢のような組み合わせに思えてきた。そして件のタイラントはこちらに銃を向けていた。

 

 (あっ、死んだわこれは)

 

 どこか他人事のような感じでそう思いながら、向けられた銃口を見つめていると低く力強い声が前、タイラントから放たれた。

 

 「伏せろ!」

 

 咄嗟にその場に伏せた直後、1発の銃声がした。それと同時に犬の悲鳴が自分の後ろから聞こえた。反射的に後ろを確認すると複数のゾンビ犬がこちらの様子を窺いつつ、いつでも飛びかかれる体制で自分を半包囲していた。

 

 (完全に油断してた!犬がこんなに集まってくるなんて!伏せていなきゃやられてた)

 

 いつの間にかあのタイラントが接近していた。しかしそれは自分に襲いかかるのではなく、自分を守る様に犬との間に立ちふさがると、すかさずリボルバーで近くに居た順から片付けていった。撃ちきったリボルバーはすかさずリロードを行うが、まるで魔法の様な速度で再装填を完了し、再び犬に向けて発砲する。リロードが間に合わない時はパンチやキックで対応して、犬たちを蹴散らしていき1分ちょっとで全ての犬を始末してしまった。

 

 (すごい!銃の腕もだけど再装填もすごく早い!接近された時も慌てず体術で応戦してるから、状況判断も悪くない。でも何でS.T.A.R.S.の私を助けたんだろう?タイラントなら私の抹殺命令が入れられていても不思議じゃないのに、それどころか守ってくれるなんて。しかも聞き間違えじゃなければ、今確かに言葉を発したわよね?)

 

 レベッカは頭の中で考えと疑問が渦巻いてた。何故このタイラントは自分を守ったのか、どうして言葉を話せるのか、一体何が目的なのか。ゆっくりとタイラントが歩いて来たが、初めに目にした時の恐怖感は無くなっていた。リボルバーをホルスターにしまい、タイラントが傍まで来ると右手を差し出してきた。

 

 「怪我はないか?」

 

 やはり聞き間違いではなかったらしい、タイラントは口を開きそうこちらに問いかけてきた。低いがどこか優しそうな声音だった。そして顔を見た時、アークレイ研究所で戦ったタイラントと決定的に違うものを見つけた。目だ、青い瞳はどこか優しそうな感じがし、こちらを心配そうに見つめていた。その為か自分も気負う事なく答えることが出来た。タイラントの、いや彼の右手を掴みながら立ち上がり。

 

 「ええ、大丈夫。ありがとう」

 

 それを聞いたタイラントは小さな笑みを浮かべていた。

 

 

 

 




 タイラントの声のイメージは某未来から来た殺人機の日本語吹き替えのあの方。瞳のイメージは、「バイオハザードⅡ アポカリプス」のネメシス・マッドをイメージしています。不定期、分かりづらい文章ですが今後ともよろしくお願いします。
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