RESIDENT EVIL Tyrant reincarnation 作:ss好き
ジョンはガソリンスタンドでネメシスを迎え撃つため、ガソリンスタンド周囲とガソリン貯蔵用の地下のタンクにそれぞれ仕込みを行っていた。ガソリンスタンドに到着し、マシンオイルとその他に使えそうなものを回収し駅に戻ろうとしたときに無線からコール音が鳴り、カルロスからネメシスに見つかりジルと逃げていることを伝えられた。咄嗟に助けに向かおうとしたジョンは、一度立ち止まりガソリンスタンドと周辺を見回した。まだ動く車に事故車や道の角などの死角にガソリンスタンド。ジョンは無線でジルとカルロスに連絡をいれ、次いで全員に聞こえるように無線をいれた。
「みんな、力を貸してくれ!ガソリンスタンドでネメシスを仕留める。ここを
(ネメシス相手には生半可な攻撃は意味はない。粉々にする勢いの火力で一気に仕留めるには、ガソリンスタンドは丁度いい場所だ)
あとはロケットランチャーか対物ライフルがあればよかったんだが、ないものはねだれない。レールガン*1を使うことも考えたがネメシスの機動力では逆にレールガンを破壊される危険があったため断念した。
「ジョン、こっちの仕込みは終わったが本当にうまくいくのか?」
タイレルが道の脇からネメシス用の仕込みを終わらせ戻ってきた。ジョンが無線で駅に連絡し、助っ人して呼んだのだ。タイレルはジョンの作戦を聞き、ガソリンスタンドと周辺にあるものを仕掛けていたのだ。
「ジョン!お待たせ!」
それと同時に無線に応えたレベッカとレオンも到着した。
「レベッカ、レオンよく来てくれた。早速だが作戦を説明する」
「ジルとカルロスは?」
「ネメシスに道を塞がれたせいで遠回りをしてこっちに向かっている。大丈夫、二人を信じろ」
不安そうな顔をするレベッカをジョンは慰め元気づけた。これまで様々な絶体絶命の危機を乗り越えてきた先輩と傭兵を信じろと。その声には仲間への信頼がこもった力強い響きがあった。レベッカ、そしてレオンも不安と緊張が取れた顔でジョンを見た。ジョンもそれを見て口を開いた。
「みんな、作戦は・・・
「以上だ。レベッカが危険な役回りになってしまうが・・・」
「大丈夫!私だってS.T.A.R.S.よ、危険は承知の上だし何よりも仲間は見捨てられない!」
「分かった二人は?」
「野暮なことを聞くなよ、信じるぜ」
「俺もだ」
二人揃って面白いと言わんばかりな笑みを浮かべ同意していた。
「よし、あとは二人とネメシスが来るだけだ」
そういった瞬間、遠くで爆発音と銃声、S.T.A.R.S.と叫ぶ声が聞こえた。
ジルとカルロスはネメシスの追撃を受けながらもガソリンスタンドへと急いでいた。変電所前で現れ、二人を見つけるなり一気に走りより殴りかかってきたのだ。しかし、二人は危なげなく躱してその頭部に銃弾を撃ち込んだ。だがネメシスは多少怯んだが、あまりダメージは入っていなかった。ジョンと戦ったときと同様に触手を身体と頭部に巻き付け、再生する防弾チョッキにして襲ってきたのだ。幸いだったのがこの形態では触手をすべて防御に回しているため、伸ばして突き刺したり、巻き付けたりすることが出来ないことだった。それでも通常時に比べて防御力が上がったネメシスは厄介であり、マグナム弾でもあまり効いた様子はなかった。再びネメシスが殴りかかろうとした瞬間、
「フラッシュバン!!」
カルロスの声にジルが顔をかばい、その瞬間に強烈な音と閃光があたりを包んだ。カルロスがネメシスの前に閃光手榴弾を投げ込んだのだ。
ガアァァァーーーーーーーーッッッ!!!!!!
閃光をまともに見たネメシスは苦しそうな雄叫びを上げて手で顔を覆いもがいていた。ジルは咄嗟にパイプ爆弾を取り出し投げつけた。カルロスもジルに習い同じく投げつけた。爆発がネメシスの身体に巻き付いた触手を吹き飛ばし、身体が露出した。
「カルロス!今よ!」
「了解!」
ジルの言葉にカルロスはアサルトライフルを、ジルは
「今だ!」
二人はネメシスが片膝をついた瞬間にその脇を抜けてネメシスから遠ざかった。すれ違いざまに数個の破片と火炎パイプ爆弾を置いていき、少しでもダメージを与え可能なら最低でも行動不能になってほしいと考えたからだ。しかし、爆発して数秒して爆心地から怨嗟に満ちた咆哮が聞こえてきた。
「やっべぇ、怒らせちまった」
「逆に好都合よ、ジョンを信じてガソリンスタンドへ急ぎましょ」
「だな、頼むぞジョン」
ネメシスに道を塞がれたため来たときとは別の道を使うことになり、ガソリンスタンドへは遠回りになってしまったが、警官であるジルはガソリンスタンドへと通じる最短ルートを知っているため、あまり時間をかけずに向かうことができた。道中はゾンビやクリムゾンヘッド、見たこともない
(数が少なかったのが幸いだったけど、あんなのが集団で襲ってきたらと思うとゾッとしない。もうすぐガソリンスタンドにつくわね)
白いゾンビに脅威を感じていたが、ガソリンスタンドの看板見え始めて私は安堵を感じた。何をするつもりか知らないけど、信じるわよジョン。
ジルは仲間に心の中で祈るように頼み走る速度を上げようとしたとき、
ドガァーーーーーーーーンッッッ!!!!!!!
自分たちの少し先にロケット弾が着弾した。
咄嗟に振り返ると少し離れた位置にあるバスの屋根からロケットランチャーを構えたネメシスが立っていた。既に二発目を撃とうと狙いつけており、躱せるように構えた瞬間、
ドンッ!!ドンッ!!
重たい銃声が響いた。バスの屋根にいたネメシスが右手で顔を抑えていた。
「ジル!カルロス!こっちだ!」
どうやらジョンがエレファントライフルでネメシスを撃ったらしい。リロードしながらこちらにやってきた。
「助かったぜ、ジョン」
「ええ、ありがとう」
「礼はまだ早い、とにかくこっちに」
「でもアイツは?」
ジョンは小さな笑みを浮かべていた。
「考えがある、任せろ」
ネメシスがガソリンスタンドの前までやってきた。その白濁した目は恐ろしい怒りの炎を宿していた。S.T.A.R.S.とその協力者すべてを狩り尽くしてやると言わんばかりの雰囲気だった。ネメシスはゆっくりとジルを探しながらガソリンスタンドへと足を踏み入れた。そして一台の放置された車の横を通り過ぎようとしたとき、
ドガンッッッ!!!!!
その車が突然爆発した。爆発と衝撃波が襲いかかりネメシスは大きく吹き飛ばされてしまった。吹き飛ばされた先は別の車であり、背中から叩きつけられたネメシスはあまりダメージを受けた様子はなく、忌々しそうな様子で立ち上がった。その瞬間、再び爆発がネメシスを襲った。今度は叩きつけられた車が爆発し、ネメシスは前に吹き飛ばされた。その際にロケットランチャーも爆発し喪失した。怒りの唸り声を発しながら顔を上げると、S.T.A.R.S.隊員のレベッカ・チェンバースが銃を構えていた。雄叫びを上げながらクラウチングスタートの要領でレベッカに走って接近する。しかし、レベッカはいきなりその場に伏せた。ネメシスは走りながら一瞬訝しむもそのまま踏み潰そうと止まらず走っていたが、突然強烈な光がネメシスの目を刺した。次の瞬間、身体全体に突然衝撃とともに何かがぶつかった。目が見えるようになったネメシスは自分に大型トラックがぶつかったことを理解した。
ガァァァァァァァーーーーーーー!!!
雄叫びを上げたネメシスはあらん限りの力で踏ん張り、トラックを止めてみせた。そしてそのまま持ち上げて横転させようとした瞬間、
ズガンッッ!!!!
今度は背中からワゴン車がぶつかりトラックと挟まれてしまった。挟まれ身動きが取れなくなったネメシスはもがきながら周りを見た。ワゴン車とトラックから白人と黒人の男が飛び出し逃げていく、S.T.A.R.S.隊員レベッカ・チェンバースも慌てたようにガソリンスタンドから離れていく。そして最後にジョンと呼ばれた、何度も自分の邪魔をしたS.T.A.R.S.隊員と同レベルの抹殺対象の男を見つけた。
John・・・!
ジョンは
「自分で考えておいてなんだが・・・凄まじいな・・・」
俺は爆発により発生したきのこ雲とガソリンスタンド
(しかし、少しヒヤッとしたな・・・そこそこ離れた距離だったんだが、衝撃波に吹き飛ばされるかと思った)
全員も同じようなことを思っている顔だった。
「ヒュ〜、やるねぇ」
「今度こそ仕留めたわね」
「これで死んでなかったら、どうすれば死ぬかわかりませんよ」
「あの爆発だ、跡形もないだろ」
「ああ、今度こそ終わりだ」
俺も含め、ネメシスはこれで仕留めたはずだと考えていた。隕石が落ちたようなクレーターができるほどの爆発に巻き込まれたんだ。これで死んでなかったら今度はレールガンを使うしかなかった。
「駅に戻ろう、だいぶ時間を食った。車両を修理して時計塔へ向かおう」
俺の言葉に全員頷き、駅へと帰還すべくガソリンスタンド跡を背に走った。
すみません、地下鉄まではちょっと無理でした。次は地下鉄と時計塔を予定しています。次回もお楽しみください。