アキラに全部盗まれる一般通過ヴァルキューレ生徒の話 作:はと×4
やっぱり皆さんアキラに飢えているという事でしょうか。アキラパワー恐るべし……。
という訳である程度需要があると分かったので没予定だった後日談を出します。
完全に蛇足ですので気分を害せばすぐにブラウザバックしてください。
「おいッ!、メグル、無事だったか!」
アキラに全てを奪われた(意味深)次の日、普通に解放されたので普通に学校に登校したら、メチャクチャ皆に囲まれて質問攻めされた。
話を聞くに、俺は昨日慈愛の怪盗を追っている最中に行方不明になった扱いされていたらしく、最後に俺の通信から聞こえた音が慈愛の怪盗の笑い声だった上に、通信が途絶えた地点に血痕が残っていたところから、俺は慈愛の怪盗に殺されたのではないかと推測され、もうすぐ捜索が開始されるところだったらしい。
「メグル、昨日あの後どうなったんだ!?何があったッ、伝えろッ」
「分かった、分かった分かったから落ち着けッ」
本当の狂犬の如き様で俺の肩をつかんでグワングワンとする同僚を、とりあえず落ち着ける。
「あの後意識を失って、気付いたら慈愛の怪盗のアジトにいてな。その後の記憶はぼんやりしてるけど、次に意識がはっきりしたのが今朝と言う感じだ。……すまんな。あんまり意識がはっきりしてなくて記憶もない。慈愛の怪盗のアジトの特定もできなかった。すまない。ヴァルキューレの生徒として失格だ」
とりあえず昨日の事は少しぼかしておいた。というのも、前世がどうとか、アイツの昨日したことなど、話が拗れる事ばかりだからである。
こういうことは、隠しておくに限る。
「そういうことでは………ッ、クソ、まぁいい。無事に帰って来たのであれば」
はぁ、とため息をこぼす同僚。すみませんね。手のかかる同期で。
「センパイは、何もされてないんだよねッ!?大丈夫だよね!?」
「合歓垣後輩じゃないか。どうした、そんなに慌てて。君らしくもない。……
そんな声を聞いた瞬間、カンナははっとしたような表情でこちらを見て、
「そういえば、おそらくお前が失踪した地点に残されていた血痕、あれはなんだ?」
「あぁそれは、慈愛の怪盗の物だよ。俺が蹴っ飛ばした時につけた物だろうな」
カンナはそれを聞いて、少し安心したようにほっ、と息を出した。
「それじゃ、俺は通常業務に入ります。心配をかけてしまった皆さん、お騒がせしてしまい申し訳ございませんでした」
合歓垣フブキは、自前の警察としての勘と頭脳をフル動員して思考していた。
(あの怪盗のアジトに連れ込まれたにも関わらず無事で帰って来た。
合歓垣フブキが青ざめた。ある真実にたどり着いたからである。
(先輩は、何も盗まれていないわけじゃない?何も怪我をしていないように見える?────違う。先輩は、すでに盗られている。昨日の夜。すでに────)
「まさか、ね」
合歓垣フブキは、考えないことにした。それが、面倒ごとに巻き込まれない唯一の手段だからである。
仕事終わり、ガチャリと家のカギを開ける。いつも通りの手順で制服を脱いでラフな格好になると、ふと後ろから気配がした。
それに振り向くと、ボフ、という音を立てて白いのが突っ込んできた。そしてそのままその細い腕をまわし、俺を抱擁した。─────そして俺は瞬時に、それを返す。
「まさか、ホントに俺の家に来るとは……アキラ、テメェさては犯罪者の自覚がないな?」
「ふふ、
「話聞けや」
その存在はアキラであった。今日の昼、職場の机の上に「また今夜もあなたを盗みに行く」という予告状がよこされたのである。
まさかとは思って家に帰れば、すでにヤツが潜んでいるという事態であった。
「言ったでしょう、「今夜もあなたを盗む」と。怪盗は予告状通りに盗みをはたらくのですよ。それに、あなたは今は警官ではなく
いつも通りの余裕でこちらを見、笑みを浮かべている。
すると彼女は突然その純白の手をこちらに伸ばし、俺の両頬を包んだ。
「こうするだけで………ほら、心が、頭が安心しきって警戒の"け"の字もない。………ふふふ、本当に、手に入れてよかった」
実際、俺はこうして触れ合っているだけで、幾分か寂しさや焦りが消えていく気がした。それは前世のあの景色を思い出さなくて済むからなのか、それともはたまた別の理由なのか。それは分からない。
彼女より少し高い頭を、その手で引っ張られる。そして、なすがままに移動させられた俺の顔は、アキラの顔の目の前で止まり、そして、密着した。
静かな接吻だった。しかし、短く、生易しいものではない。
盗むことを体現するかのように、口の中を蹂躙されて、なされるがままになる。
「ぷは、ふふ、こんな簡単に堕ちきってしまっては………、こちらも、滾る物を抑えられませんッ」
「さあ、作品の手入れと行きましょうか…………昨日終わっていなかった躾も、まだ残っていますし……ね」
アキラは、なりふり構わずその場に俺を組み伏せ、上にまたがった。
「それでは、本日も予告通り、あなたに清澄アキラというものを刻み込んであげましょう……!」
アキラは、いつもとは少し違った、ニヒルな笑みを浮かべた。
「今宵も、あなたの全て、いただきに参ります♡」
もちろんこのあとめちゃくちゃ(ry
という訳で完全蛇足の短い話でした。読んでいただけたならば幸いです。
近々エ駄死バージョンも出すかもしれませんので、その時は何卒、よろしくお願いします。
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