「グゥゥオアッ!」
女騎士を押さえつけて一心不乱に腰を打ちつけていたオークが、雄叫びめいて呻いた。人間離れした巨根が更に大きく、ひときわ硬くなったかと思うと煮えたぎる精が迸った。
くっ。
女騎士は歯を食い縛って屈辱に耐える。
見上げるオークの顔は快感に歪み、だらしなく半開きになったその口から汚らわしい涎が糸を引いて垂れてきた。
ひっ。
思わず顔を背けた女騎士だったが、オークに固く組敷かれていては避けきれない。首に触れ、生ぬるい熱が肌を這う。
やがて長い長い射精が終わると、オークは女騎士に口づけを落とした。すえたような獣臭が鼻を突く。
それでようやく満足したのか、オークは女騎士から離れ、部屋を去っていった。
女騎士は、打ち捨てられた古城──オークの隠れ家に囚われていた。
事の発端ははぐれオークの討伐命令だった。先輩騎士二人とのスリーマンセルで臨んだが、返り討ちに遭った。先輩二人は虫けらのように潰された挙げ句騎士の誇りである剣を奪われ、女騎士はこの城へと連れてこられ、そして犯された。
それから数日、騎士団に見捨てられたのか、彼らもオークにはかなわないのか、助けは一向に来ない。
女騎士の瞳に涙が浮かぶ。
わたしはこのまま死んでいくのか。
嫌だ、と心から思う。オークの慰み者で終わるなんて認められない。
女騎士は涙を拭う。そして、神に願った。
力がっ、現状を打破する力が欲しいっ! と──。
◆
【急募】チートオークをぶち殺す方法
1:豪腕騎士
ないか?
2:神の玩具
いや、お前な、いきなりそんなん言われても答えようがねぇよ
3:神の玩具
前提条件を書けやクソ無能が
話はそれからだ
4:神の玩具
イッチとオークの詳細、あとシチュエーションな
5:豪腕騎士
〈わたし〉
某領主に仕える騎士。身体強化スキル持ち。魔法は生活魔法を少し。女。二十八歳(見た目はもう少し若い。きれい系とよく言われる)。Cカップ(形はいいから)。独身(モテないわけではない)。趣味は観劇。
〈チートオーク〉
訳わからんくらい強い。魔法やスキルの使用は確認できず。ぼっち。アレが馬鹿でかい。絶倫。
〈シチュ〉
騎士三人で討伐に向かって返り討ち。わたし以外は殺害され、わたしは崖の上の廃城の塔に監禁。手足を拘束されてはいない。部屋には鉄製の鎧戸付きの大きな窓が一つあって、キングサイズのベッドとウォークインクローゼットもある。城の周りは森。人里はかなり遠い。オークは数時間おきに部屋にやって来て性交していく。
6:神の玩具
>>見た目はもう少し若い
絶対嘘だぞ
若くなくなってきた女はみんなそう言うんだ
騙されないからな(五敗)
7:神の玩具
無駄な自分語りが微妙に多いのうぜぇな
8:神の玩具
まぁそう言ってやるな
きっと寂しい女なんだよ
9:神の玩具
なら、オークのデカ魔羅にかわいがってもらってウィンウィンじゃねぇか
もう解散でよくね?
10:豪腕騎士
いいわけないだろ!
あんなのの相手しつづけてたらぶっ壊れるわ!
11:神の玩具
>>1
確認なんだが、そのチートオークとやらは必ず殺さなきゃならないのか?
状況を見るに、脱出だけならそう難しくもなさそうだが
12:豪腕騎士
できれば殺してやりたい
というかそういう任務なのだが、脱出でももちろん構わない
13:神の玩具
ほーん
じゃあ、窓から出て身体強化スキルを使って壁伝いに下りれば?
14:神の玩具
だよな
何でやらないんだ?>>1
15:豪腕騎士
それが、古城の周りには蝙蝠型魔獣のサキュバーンの群れがいるんだ
16:神の玩具
あっ……
17:神の玩具
サキュバーンというと、肉食で、とりわけ雄の精液と性器が大好物の、あのガチ肉食系ビッチの?
18:豪腕騎士
そうだ
元々はオークの精液のにおいに寄ってきていたんだろうが、大変遺憾ながら今はわたしもそのにおいを漂わせていて彼女たちのターゲットになっているはずだ
呑気に壁を下りていたら、狙い撃ちにされてたちまち白骨死体になってしまうだろう
19:神の玩具
飛び下りるのは無理なのか?
20:豪腕騎士
わたしのスキルは筋力を中心に強化するもので、耐久力は最低限しか強化されないんだ
だから、この塔ほどの高さからだと良くて複雑骨折、悪ければ即死だろう
21:神の玩具
まぁまぁダルい状況やな
22:神の玩具
チートオークって、どれくらいの強さなんだ?>>1
23:豪腕騎士
スキル込みだと国内上位クラスのパワーを誇るわたしを赤子同然に扱う圧倒的膂力
魔法と剣技のコンビネーションに長けた先輩騎士の攻撃を初見でかわすほどの反応速度あるいは観察眼
騎士団一のスピードと動体視力を持つ後輩騎士が反応もできずに頭蓋骨を粉砕されるほどの敏捷性
これらすべてを、おそらくは魔法もスキルも使わずにやってのけるくらいの強さだ
24:神の玩具
強すぎw
25:神の玩具
流石に草
26:神の玩具
最低でもAランク冒険者くらいの強さはありそうだな
27:神の玩具
イッチは平地でならサキュバーンに負けないんだよな?
28:豪腕騎士
無論だ
その程度軽くあしらえなければ騎士は務まらない
29:神の玩具
じゃあ作戦を一つ
まずは、窓を開けてサキュバーンをおびき寄せ、何匹か捕まえてクローゼットに隠しておく
で、オークが来たらそいつらを解き放つ
そうするとオークに群がるだろうから、その一瞬の混乱を衝いて攻撃するなり窓から地面に落とすなりして致命傷を与える
──ってのはどうよ?
30:豪腕騎士
悪くはない、と思うが、やつなら事前に察知しそうだし、混乱するかも怪しい
31:神の玩具
そもそもそのオークの目的は?
普通のオークなら繁殖のためだが
32:豪腕騎士
基本的には繁殖だと思うが
それだけでもないような気もする
何というか、妙に人間くさいんだよ
33:神の玩具
どゆこと?
34:豪腕騎士
接吻してくるんだ
35:神の玩具
まさかの恋人プレイwww
36:神の玩具
きっしょw
37:神の玩具
>>1
正直満更でもない、と?w
38:豪腕騎士
そんなわけないだろ!
39:神の玩具
でも、アへッてるんでしょ?w
40:豪腕騎士
生理現象はどうしようもないだろうが!
41:神の玩具
惚気かな?
知恵を貸してやるのが馬鹿馬鹿しくなってきたんだけど
42:神の玩具
まま、乗りかかった船や、顛末(末路)を見届けようや
43:神の玩具
せやな
女騎士にはぜひとも快楽堕ちしてほしいもんな
44:豪腕騎士
そんなの誰がするか!
45:神の玩具
んー、可能性としては、そのオークが特異個体で通常より知能が高いおかげで人間的な思考や感情が発達している、というのはあるかもね
46:神の玩具
戦闘の話を聞くに分析力や判断力もありそうだし、たしかにさもありなん
47:神の玩具
であれば、それは隙になりうるな
人間性なんてのは戦闘においては足枷にしかならないからな
48:神の玩具
それなら、こういうのはどうだ?
少々時間は掛かるが、従順になったふりをして信用させたところで不意打ち or 脱走
49:神の玩具
そのオーク次第ではあるが、ワンチャンあるんじゃね
50:豪腕騎士
従順になったふりというのは、具体的には何をすればいいんだ?
51:神の玩具
そりゃあお前、心を押し殺しての媚々全力ご奉仕だよ
52:神の玩具
想像したらふっくらしてきた
53:神の玩具
実況しろよ
絶対だからな
54:神の玩具
これはいいエロスレ
55:豪腕騎士
貴様ら、他人事だと思って
56:神の玩具
まぁ実際他人事だし
57:豪腕騎士
くっ
58:神の玩具
殺せ!
59:神の玩具
草
◆
速さ自慢らしい騎士──
女騎士はベッドから身を起こしてその縁に座り、
「その、するんだろ?」
と、恐る恐るというように、そしてどこかわざとらしい上目遣いに尋ねてきた。体──彼女に衣服は与えていない──を隠すように掻き寄せている掛け布団から艶かしい脚が伸びている。
オークの視線に気づいたのか、女騎士は、あと少しで見える、ぎりぎりの所までゆるりと掛け布団を引き寄せた。
顔を見たら、彼女はぎこちなくほほえんだ。
「わたしは強い雄が好きなんだ、です」などとオークのようなことを言う。「あなた様のたくましさにすっかり屈服しました。女の本能が疼いて仕方がない、のです。どうかわたしにあなた様の子種を──」
もう限界だった。オークはたまらず噴き出した。ブヒブヒブヒ、と笑い声を立てる。
「え、え?」
狐につままれたような顔の女騎士から掛け布団を剥ぎ取った。均整の取れた裸体が露になる。彼女は安堵するように息をつき、科を作るようにベッドに手を突いてしどけなく肩を弛緩させた。
誘っているつもりらしい。
ブヒッ。
鼻先で笑うとオークは、ぬらりと剣を抜いて鞘を投げ捨てた。そして、ためらいなく白刃を振るった。
女騎士の右腕が飛び、
「──!?」
一瞬遅れて彼女の満面に驚愕が広がった。夥しい血を流す二の腕を抑えながら、
「な、なぜ」
掲示板で聞いたからだ、と説明したくても、人語は話せないからどうしようもない。
数時間前のことだ、神を名乗る者の声が聞こえた。何でも、掲示板アクセス権限を与えるという。
何だそれは?
オークが尋ねると、『選ばれし者たちの間で、高次元情報通信網を通して思念による意思疎通を行える番外スキルのことだ』とその声は語った。
声が去ると、早速いくつかのスレを回り、その仕様──どうやらユーザーは人間が大半を占めているらしいということも──を理解した。そして、ひらめいた。
女騎士のふりをして人間たちに打開策を尋ね、監禁の穴を確認しよう、と。
人間たちはオークに媚を売って油断させろ、と言っていた。その隙を衝け、と。
そこでオークは考えた。
何もできなくさせてしまえばいい。そうすれば隙があろうと関係なくなる。
この女騎士のことは気に入っているが、それはあくまで雌としての部分だけだ。つまり、それ以外の部分はなくても差し支えない。
だからオークは、続いて女騎士の左腕を切り落とした。
「ぐっ」
悲鳴を上げないのは流石は騎士といったところか。しかし、目尻には涙が溜まっている。そうとう痛いのだろう。
オークは縄で二の腕をきつく縛って止血してやった。
理解不能な化け物を見る目がこちら見ていた。先ほどの女騎士の真似をして微笑をくれてやると、
「ひっ」
とうとうかわいらしい声で鳴いてくれた。
自身の陰茎に甘美な熱が集まっていくのがわかる。
オークは女騎士を床に立たせ、体勢を低くして剣を横に構えた。水平切りの構えだ。
何をされるのか悟ったのだろう、女騎士は必死の形相の早口で──しかし哀れを誘うような弱々しい声で、
「や、やめてくれっ、お願いだっ、わたしはもう何もできないっ、お前の肉便器なんだっ、誓うっ、反抗など絶対にしないっ、お前を満足させるためだけに生きるっ、だからこれ以上はやめ──」
構わず紫電一閃。
女騎士の鍛え上げられたしなやかな腿が切断され──、
──ボトッ。
支えを失った雌肉が床に落ちた。
「あぁぁ……」消え入る声。
こちらを見上げる女騎士の瞳から光が抜け落ちていく。暗く、暗く──絶望の闇に堕ちていく。
やがて彼女の凛々しくも美しい顔が、にへら、と淫らにふやけた。
「あなた様のたくましいのが欲しいのぅ♡ ねぇえ♡ 意地悪しないでぇ♡ えへへ♡ 早くちょうだぃ♡」
血溜まりの中で芋虫が淫靡に蠢いた。
今回は謎解き要素がほぼなかったから次は強めたいです。たぶんファンタジーパズラーミステリーになると思います。書くかは未定ですが。