ガチコイ 〜もし小野寺小咲が先に一条楽と付き合ったら?〜   作:nemu1116

99 / 99

【挿絵表示】

ここまで約20万文字!!
読んでくれてありがとうございました!
以上にて、本ストーリーは一区切りになります。
ニセコイを読む上で、誰しもが思うこと。
「もし小野寺小咲が先に一条楽と付き合ったら?」
そんな観点で、なるべく原作に忠実に書き進めてみました。

原作でずっと鍵を大事にしていた小野寺さん。
そんな大事にされたのなら、その想いが不思議な力として宿ってもいいじゃありませんか?
原作で敗れた小野寺さんの無念を、次元を超えて別の世界線の小野寺さんが受け継いだといったイメージで、ストーリーをご理解いただけますと幸いです。

皆様、コメントくださいね(ボソ
たくさん語りましょ。


ミライヘ

楽「で……話を戻すけどさ……俺と千棘が結婚だっけ」

 

小咲「あ、うん……そうなの。さすがにつらすぎたよ……」

 

楽「そんな夢、現実には絶対にさせないから。だって、俺たちには“信頼”があるだろ? 昨日、あの瞬間、お互いの気持ちに正直になった。だからこそ今、こうして笑い合えてる」

 

小咲「うん……そうだね。色々回り道しちゃったけど、その回り道のおかげで、わたしたちの絆がさらに深まった気がするんだ」

 

【挿絵表示】

 

彼女の表情は、やさしい微笑みと誇りで満ちていた。

 

楽「……いや、それめちゃくちゃいいこと言ったね、今!」

 

小咲「あはは、そうかなww」

 

楽「ああ、本来なら回り道、無駄だったよなあ〜って言いたくなりそうなものだけど、小野寺はその回り道さえもプラスに変えて、前向きに考えてる。そういうところ、本当に尊敬するよ」

 

小咲「……ありがとう、嬉しいよ。一条くんと話すようになってから、わたしも人間としてたくさん成長できたし、こっちこそ感謝してる」

 

楽「小野寺……好きだぜ」

 

小咲「……うん、わたしも……大好きです///」

 

沈黙が訪れる。

風がそっと草原を撫で、ふたりの影が重なってゆく。

 

視線が交わる。

そして、どちらともなく――唇が重なった。

 

【挿絵表示】

 

それは、誓いのようなキスだった。

時間を止めるような静けさの中で、ただ互いの温もりと想いを感じるキスだった。

 

小咲「……//////」

 

楽「……めちゃくちゃ体震えてるけど、大丈夫?」

 

小咲「大丈夫、っていうか……むしろチャージ完了って感じ……?///」

 

楽「ははw」

 

ふと、小咲は手に持っていた鍵を見つめる。

 

小咲「この鍵のおかげで、きっと、ここまで来れたんだよね……」

 

【挿絵表示】

 

楽「……ああ、そうかもしれない。まず、俺の錠をその鍵で開けたところから、俺たちの恋人関係が始まったわけだしな」

 

小咲はこくりと頷く。

 

小咲「うん、そうだよね。だから鍵には感謝してるし、大事にしていて本当に良かったと思ってる。でもね……ひとつだけ、解せないことがあるの」

 

楽「解せない点? どういうことだ?」

 

小咲「……この鍵、不思議な力があって……たまに光ってるように見える時があるんだ」

 

楽「ああ、何回か聞いたよ。その時に鍵に触れるとリアルな映像が頭の中に流れてくるってやつだよな?」

 

小咲「そうそう! でもね、この鍵……基本的に、わたしがつらいと思う映像しか見せてくれないんだよ」

 

楽「……例えば?」

 

小咲「例えば……わたしが一条くんにフラれたり、一条くんが千棘ちゃんに告白するところ……とか…………」

 

【挿絵表示】

 

言いながら、小咲の目に涙が溢れる。

 

楽「わぁぁぁ! ごめん! 言わせてごめん! 泣かないで?!」

 

小咲「だ、大丈夫……ただの条件反射だから! 気持ちは全然つらくないです!」

 

【挿絵表示】

 

楽「いやめっちゃ泣いてるじゃん?!」

 

小咲「うぅ……。鍵はさ……わたしの味方だと思ってるんだけど……いつも映像の内容はわたしが望んでいるものと真逆で……」

 

楽「なるほどなぁ……」

 

小咲「むしろ基本的につらい映像しか流れないから、ストレス耐性が少し上がったというメリットはあったかもしれないけど……ww」

 

楽「いや、ダメねそれww うちの組にも何人かいるけど、それ昭和の考え方だからww」

 

小咲「あはは……。昨日、天駒高原で気を失った時に夢の中で話した子供の頃のわたしも、“いつも鍵を大事にしてくれてありがとう”って言ってくれたのに……でも、鍵が流す映像は憂鬱になるものばかりだったんだ」

 

楽「確かに気になるな、それ。う〜ん……」

 

楽は顎に手を当てて考える。

小咲はそんな楽を覗き込むようにして見つめる。

 

楽「ーー前提として質問だけど」

 

楽は切り出した。

 

楽「その映像ってさ、どういう状況の時に流れるの?」

 

小咲「う、うーん、状況……かあ。そうだねぇ……例えば、わたしが不安になったり、思い詰めたり、一条くんのこと考えたり……大体そんな時かなぁ?」

 

楽、顎に手を当てたまま続けた。

 

楽「つまり、だ。なんとなく、未来や今後についての不安や悩みがあった時に映像が流れるって感じ?」

 

小咲「……そう言われてみれば、そうかもしれないね。だからある意味、泣きっ面に蜂というか……」

 

楽「言い方ww ……仮説だけど、なんとなく、これかな? ってのを思いついたよ」

 

小咲「えっ?! 教えて?」

 

楽「……多分、鍵は回避して欲しかったんじゃないかな? 自分(鍵)が見せる未来をさ」

 

小咲「回避……?」

 

楽「うん。例えばさ、未来が分かる日記があるとするじゃん。そこに、明日、車に轢かれますって書いてあったら……小野寺ならどうする?」

 

小咲「う、うーん……家に引きこもるかな? そうすれば、轢かれることはないもんね」

 

楽「そうだろ? つまり、この鍵は……小野寺にとって起こり得る【最悪な未来】を回避して欲しくて、ずっと『このままだと危ないよ!』『こうならないように未来を変えて!』……そんな意味合いで、ずっとしつこく小野寺に伝え続けてたんじゃないかな?」

 

小咲「……」

 

楽「……」

 

小咲「……」

 

楽「……」

 

楽と小咲、目が合ったまま沈黙流れる。

 

小咲「……。え、待って。一条くんの説、すごくしっくりくるね、それ。今ちょっと鳥肌たった……」

 

楽「いや俺も。なんか自分で言っててゾワってしたわ」

 

小咲「じゃあ……鍵が見せた映像は、わたしが何も気づかずに普通に生活していたら【高確率で起こっていた未来】ってことなの……?」

 

楽「まあ……俺の仮説では、ね」

 

小咲「ん……そっか。でも、なんか安心した。やっぱり鍵は、味方だったんだなぁ……って///」

 

楽「……はは、まぁ、実際のところはどうだか分かんないけどさ」

 

楽はふと空を見上げた。

 

楽「そう思いたいじゃねーか。ずっと肌身離さず持っていた相棒なんだからさ」

 

小咲「うんっ! そうだね!」

 

ーーーーー

散歩を終え、天駒高原をあとにしようとする小咲と楽。

 

楽「なあ、小野寺」

 

小咲「……うん?」

 

楽「来年か再来年かーーいつかは分からないけどさ。また、この場所に一緒に来ような。俺、今日のこの気持ち、忘れたくないから」

 

小咲はふっと笑った。

そして、彼の右手を左手で包みこむように握る。

 

その繋ぎかたは、指と指を絡める“恋人つなぎ”。

 

小咲「うん……/// その時も……今みたいに手を繋いでいてくれる?」

 

【挿絵表示】

 

楽「当たり前だろ……むしろ離すわけない。世界中どこに行っても、小野寺だけは絶対に離さない。むしろ……できればこのままずっと手を繋いで生活したい」

 

小咲「ふふっ、ありがとう/// 男女で手を繋いだまま生活かあ、ロマンチックだなあ。……でも、なんかそういう漫画、あったような気が……?」

 

楽「……あったなwww タイトルは……なんだっけなぁ〜……」

 

ふたりの笑い声が、高原の澄んだ空気に混ざって、のびやかに響いていく。

まるで世界のどこにも影がないように、ただ青く、透明な未来だけが広がっていた。

 

見上げた空は、秋の高原らしく、どこまでも高く、どこまでも澄んでいた。

昨日までの迷いや苦しみ、遠回りしてしまった数々のすれ違いは、すべてこの瞬間のためにあったのだと、空が告げていた。

 

――もう、誰にもこの空は曇らせない。

 

“約束の女の子”――小野寺小咲は、ようやく自分自身の心を開き、大切な人と手を取り合い、本当の幸せを手にした。

 

だが、これは物語の終わりではない。

始まりなのだ。

彼女の未来へとつながる、まっさらで、きらめくような道は、まだまだ先へ続いているのだから。

 

【挿絵表示】

 




〜以下、おまけ〜
※長いですが、3本立て!

▼楽の懸念

夕暮れの天駒高原は、どこか切ない色をしていた。
木々の隙間から差し込む橙色の光が、静かに傾いた草原を照らしている。
少し冷え始めた風が、小咲の髪を優しくなびかせていた。
そんな彼女の横顔を見つめながら、楽は言葉を選ぶように口を開いた。

楽「……なあ、小野寺」

歩き出しかけた小咲が、ふと立ち止まり、振り向く。

小咲「ん、なぁに?」

その声は、何も知らない穏やかなものだった。
けれど、楽の胸には、焦りにも似たざわつきがあった。

楽「さっきさ……“鍵を握りながら寝た”って、言ってたよね?」

小咲「あ、うん。それがどうかしたの?」

小咲は少し不思議そうに笑った。
だが楽の心には、引っかかるものがあった。
というより、もう確信に近かった。
先ほど自分がぽつりとつぶやいた仮説が、今になって頭の中で鮮明に輪郭を持ちはじめる。

『この鍵は、小野寺にとって“起こり得た未来”を見せてるんじゃないか?』
『このままだと危ないって、未来を変えてほしくて、ずっと訴えてたんじゃ――』

鍵を握ると映像が頭に流れてくることがある。
そして、昨日小咲は鍵を握りながら寝た。
つまりーー

楽「……もしかして、小野寺が見た夢って……単なる夢じゃなくてーー」

小咲「ん……どういうこと?」

楽の言葉に、小咲は少しだけ困ったように首を傾げる。

楽「い、いや……なんでもない。けど、どう考えても……」

胸の奥が、じわりと焼けつくような感覚に包まれた。
小咲が見た夢は、夢であって夢じゃない。
あれは、起こり得た未来だったかもしれないということ。
“自分が千棘と結ばれた”という未来の先。
そこで小咲は、自分以外の男――弥柳と恋人関係にあったということになる。

楽「おいおい、マジでか……」

鍵が警告していた未来。
選ばなかった未来。
小咲の隣に、別の誰かがいる結末――

楽「……ありえねえって」

楽は、拳を強く握った。
信じたくなかった。
自分の選択一つで、目の前の最愛の彼女ーー小野寺小咲を、弥柳なんていう得体の知れない奴に渡していたかもしれないなんて。

楽(大丈夫、大丈夫だ。俺が小野寺を大事にしてる限り、小野寺は俺を裏切ったりはしない)

楽(だけど、なんだ? なんなんだ、この胸騒ぎは……!!)

小咲「一条くん……大丈夫?」

【挿絵表示】

楽「小野寺……俺たち、ずっと一緒だよな?」

小咲「……うん。だって、もうわたしたちは、ずっと昔に誓い合ったじゃない?」

小咲「ザクシャ・イン・ラブ……だよ///」

【挿絵表示】


楽(……いやもう、小野寺好きすぎるわ)

楽(うん、大丈夫。もう俺は同じ過ちを犯さない。なにがあろうと、小野寺だけを大事にする。そう誓ったんだ)

楽は決意を新たにし、天駒高原の地で空を見上げた。
先程まで晴れていた空は、少し曇りかけていた。

▼崩れかける均衡

翌朝、桐崎邸。

アイアンゲートに囲まれたバロック様式の邸宅。
幾何学に刈り込まれた庭園と、噴水、複数のガレージ、そして……護衛のように控える男たちの姿。
そこは、ただの“金持ちの家”ではなかった。
ーーマフィア、ビーハイブの長の娘・桐崎千棘が暮らす、冷たくも完璧な牙城。
その広いダイニングホールに、今、ふたりだけの静けさが流れていた。

千棘は、大理石の長テーブルの端にひとり座り、手元のカップに視線を落としていた。
磨かれた銀のカトラリー。
カバー付きの豪勢な朝食プレート。
だが、それにはほとんど手がついていない。

千棘「……あ、おはよう、クロード」

扉の奥から現れた白スーツの男に、千棘は淡く声をかけた。
クロードは、変わらぬ無表情で一礼する。

クロード「おはようございます、お嬢」

返された声は、静かすぎるくらいだった
千棘は、軽く笑った。
けれどその笑みは、今までのそれとは少し違っていた。

千棘「朝ごはん、ちょっとしか食べられそうにないや。……昨日、少し疲れちゃったから」

クロードの表情は動かない。
いつもは数人前の朝食をぺろりとたいらげる千棘が、朝食を残すーーこの時点で緊急事態である。
クロードの視線は千棘の目元に留まった――赤く腫れぼったい、泣いた痕跡。

クロード「……例の件。ボスから聞きました」

千棘「……うん。そっか」

言葉少なに返す千棘を見るだけで、その傷の深さが窺える。

千棘「でもね、いいんだ。ううん、むしろ、これでよかったんだよ。ちゃんと気持ちは伝えたし、納得もしてる」

クロード「そう、ですか」

千棘「そう。だから、私は大丈夫。心配しないで?」

千棘はバレバレの強がりだったが、まっすぐに笑ってみせた。
クロードは、数秒だけその瞳を見つめてーーそして、うなずいた。

クロード「……承知しました」

けれど。
部屋を出たその瞬間、クロードの瞳は、まるで別人のように鋭く変わっていた。
千棘の言葉に、従うフリをした。
だが、本心は――真逆だった。

クロード(……お嬢は“納得した”と言った)

クロード(なら、あの涙の跡、あの衰弱し切った様子……それをどう説明する?)

自然と握り拳に力が入る。

クロード(あのガキ……一条楽が、“お嬢の恋人”である限り、我々は動けなかった)

クロード(だが、もう違う。“一線”は崩れた)

回廊の先、軍用にも使える通信用の部屋へと向かいながら、クロードは静かに拳を握る。

クロード(ビーハイブと集英組。これまで我々は、綱渡りの均衡の上に立っていた)

クロード(それも全て、“お嬢が泣かないため”だった。だが――)

お嬢は泣いた。
夜が明けた今も、目を赤くしていた。
“失恋”というたった一言で片づけられるような小さな話じゃない。

クロード(高貴なお嬢があんなクソガキに見切りをつけられた……? あっていいのか? そんなことが!)

クロード(……こんな結末、許せるわけがねえ)

クロード(……もう、俺が剣を収める理由など、どこにもない)

無機質なセキュリティドアの前で、クロードは一度だけ振り返る。
そこには、弱々しい千棘の笑顔が、まだ脳裏に焼きついていた。

クロード「……戦争だ、集英組。そして、一条楽」

クロード「お前は大人を……マフィアを舐めすぎた」

低く、誰にも聞こえぬ声でそう呟き、静かにドアを開けた。
狂い始めた均衡。
誰も気づかぬところで、“本物の戦火”の準備が始まっていた

▼波乱の予感

凡矢里高校、登校時間。

門を抜ける生徒たちの流れとは別に、校舎裏手の小道に、ひとりの男子生徒の姿があった。
ネクタイはきっちり締めているが、第一ボタンは外れ、歩幅もどこか気だるげ。
手にした小さな文庫本を読みながら、ゆっくりと歩く。

――弥柳 哀牙(みやなぎ あいが)

楽と同じ学年だが、別のクラスに所属する男子生徒。
あまり人と関わらないが、話すと妙に印象に残る“言葉の選び方”をする男だった。

そんな弥柳が、ふと足を止める。
校舎の角。
校門を抜けた先の歩道で、ふたりの生徒が仲良く並んで歩いていた。
男は、クシャっと笑いながら肩に鞄をかけ、隣の女の子は、少し恥ずかしそうにその袖を小さく引っ張っていた。

弥柳「……ふうん?」

微笑するように呟いた声は、どこか皮肉めいていた。
でも、その目は真っ直ぐに彼女ーー小野寺小咲だけを追っていた。
あの日のことを、弥柳は今も忘れていなかった。

ーーーーー
入学式の朝。

家の事情で時間ギリギリだった彼は、ゆったりと歩きながら角を曲がりかけて、ふと目を奪われた。

白いセーラー服。
明るい水色の襟。
オレンジ色のタイが春風に揺れていた。

弥柳(……あの制服、凡矢里高校か)

その女の子は、交差点の向こう側で、杖をついた老人にそっと手を貸していた。
自分同じく入学式のはずなのに、急いでいる様子はなく、自然体で、穏やかに微笑んでいた。

今まで、人から好かれることはあっても人を好きになることはなかった。
だが、彼女を見たその瞬間だけは、何かが変わった。
名前も知らない。
けれど、惹かれていた。
その温かさも、佇まいも、あの笑顔も。
だが、彼女はそそくさと去ってしまい、結局話しかけられなかった。
でも、あのときからずっと、彼女の姿は頭から離れなかった。

ーーーーー
そして、林間学校

なにかの偶然か、ふたりは民宿の廊下ですれ違った。
入学から何ヶ月と経っている。既に名前は知っていた。

弥柳「……小野寺さん」

思わず呼びかけて、声が届いたことに自分でも驚いた。
振り向いた彼女は、やっぱりあの日と同じ優しさをたたえた目をしていた。

想いを告げた。
タイミングなんて気にしなかった。
彼氏がいるかもしれないこともどうでもよかった。

でも、返ってきた言葉は――

『ごめんなさい。……好きな人がいるから』
ーーーーー
現実へ戻る

弥柳(……なるほど。好きな人、ね)

【挿絵表示】

弥柳の視線は、再び今のふたりへと向かう。
一条楽と、小野寺小咲。
彼女の笑顔は、あのとき以上に、穏やかで――もう、誰のものにもならないという顔をしていた。
だが、弥柳は笑みを消さず、ゆっくりと文庫本を閉じた。

弥柳「……そう上手くいくかな? 一条楽」

そう言って、弥柳は薄く笑った。

風が吹く。
ふたりの影が重なり、校舎の先へと消えていく。
弥柳は、その背中を見送ったまま、ただ一歩、前へ進んだ。

想いは一度、終わったはずだった。
けれど、彼はまだ素直にページを閉じる気はなかった。

彼にとっての“物語”は、まだ始まってすらいなかった。




To Be Continued.......!!!!!



  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。