暴力耐性ゼロの社畜ゲーマーが喰うか喰われるかの異世界で生きていける訳ないだろ! 作:土ノ子
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旧版 第十一話 真竜因子
銀の輝きが宙を裂き、激しい火花が舞った。“勇者”を名乗る少年 (少女?)と黒騎士の一撃が交錯する度、空気が震え樹海の枝葉がざわめく。
人類規格ではほとんどこの世界の頂点に立つ黒騎士に、勇者は伸びやかに渡り合っていた。
『……ッ!』
黒騎士は無言のまま強烈な《瘴気》を纏う拳を放つ。砲弾並みの威力以上に触れたモノを発狂・劣化させる性質が悪辣すぎる。
だがその脅威を前に勇者は悪戯っ子のように笑った。
「ふふんっ! その程度じゃボクは倒せないぞー! ふふんっ!」
何故か得意げな鼻息を2回鳴らして気合一発――勇者の全身から爆発的な勢いで銀色のオーラが溢れ出す!
勇者の額に輝くは竜の頭部を模した《紋章》、《
「よいしょおっ!」
剣を収め、銀光を一点集中させた右拳を《瘴気》纏う砲弾に
正面衝突。
ダンブカー同士が激突したような轟音。そして大気が爆発し、衝撃波を撒き散らす。それほどの運動エネルギーがぶつかり合った証左だ。
その
「――――!?!!?」
それを大木の影から見守るアウレリアは完全に目を回していた。彼女を守る
あまりにもパワーインフレが過ぎる。H〇Hと思ったらドラゴ〇ボールだったくらい戦いのスケールが違っていた。
「~~~~ッ、アイッ……タアアアァァァイッッッ! めっちゃ! 痛い!」
吹き飛ばされた先で地面を転がり回っては涙目で痛がる勇者。だがどす黒いほどに濃厚な《瘴気》をその身に受けた割に汚染は皆無。凶悪な汚染能力をその身に纏うオーラで強引に弾いたのだ。
だが無傷とはいかなかったのだろう。痛そうに押さえる右手には
「「――あ」」
よろよろと立ち上がった勇者とたまたま近くにいたアウレリアの目が合った。戸惑うような一瞬の“間”が空き、勇者は
「やっ、キミがラステルの《使徒》?
「え、あの……え?」
怒涛のように勇者の口を衝いて出る言葉に戸惑うアウレリア。好意と好奇心たっぷりなのが救いか。
戸惑うアウレリアを見て勇者は我に返り、ついでに用事を思い出した。
「おっといけない。
「お、
『
だが人界に対する興味が極端に薄く、まさに自然の如く“そのままに在る”神格でもある。こんな西方辺土の片隅で起きた揉め事に首を突っ込むなど絶対にありえない――
「僕のことは気にしなくていいよ。それよりよく聞いて――『ラステルとの契約に基づき、神託の
「
あまりに予想外の言葉に仰天するアウレリア。これまで神託が届かなかったのは誰かに邪魔されていた……?
混乱するアウレリアを気にせず、勇者は言葉を続けた。
「『
「とど、く……? 本当に?」
「うん」
喘ぐようにアウレリアは問うた。勇者はしっかりと頷いた。
「あと『
「???」
失敗失敗、とテヘペロで誤魔化した勇者だが聞かされたアウレリアの頭には『?』が乱舞していた。
何故ここで
「じゃ、確かに伝えたからね!」
「ちょ、ちょっと待って! もう少し詳しく――」
「第二回戦だー! 今度は負けないぞー!」
と、戸惑うアウレリアを措いて勇者は再び剣を抜いた。そのまま疾風じみた踏み込みが黒騎士との距離を切り落とし、大上段に構えた剣で斬りかかる!
『――――』
黒騎士も応じるように《瘴気》を圧縮・収束したエネルギーブレードを二振り生み出し、二刀流で対抗する。
「祈る……ラステル様」
アウレリアは両手を組み、一息の間に深く深く己の内に入り込む。今度こそ、彼女の女神と対話するために。
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ちなみに作者はデッッッッッなお姉さんが好きですが、
無垢なロリショタカップルもかなり好きです。