ローグと呼ばれた先生   作:カブライニキ

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皆様こんにちは、作者です。
ブルアカ駄文シリーズも五作目でございます。


別作品をちゃんと完結させてから作れ?



……そうだよ(便乗)


第一話 「ローグと呼ばれた男」

 

 

 

「.......親父......」

 

 

体が崩れていく

ハザードレベルを上げすぎたこの体には、もうこれ以上の時間は無いらしい

 

結局俺は、何かを成し遂げられたのか?

 

 

誰かのための、大義のための犠牲として

 

 

 

 

「......あぁ」

 

 

いや、違う

 

俺は何も成し遂げちゃいない

 

 

何かを成し遂げるのも、何かを成し遂げてきたのも、これからを生きていくアイツらだ。

 

 

仲間のために、その命を氷上に解き放った友人

 

 

魂を燃やして、愛と平和のために自分の運命と戦ったバカな友人

 

 

......葛城......いや、戦兎

 

 

あとは、お前たちに任せることにする

 

 

 

「............っ」

 

 

 

どこまでも暗い宙。

 

 

でも、俺の目には、確かに青空が映ってるよ

 

 

 

お前たちが紡ぐ、これからの

 

 

平和と、愛に溢れたこの国を

 

 

 

どうか

 

 

 

 

どうか

 

 

 

 

 

 

 

その先で、待ってるぞ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「___________少しは、近づけたかな......」

 

 

 

 

 

拳を握り、『悪党』と自分を語った男の意識は、そこで消えてなくなった

 

 

 

どこまでも青い、その空の先を見据え________________

 

 

 

『ローグ』の影を、残して

 

 

 

 

 

________________________________

 

 

 

 

 

「___________私のミスでした」

 

 

 

......電車か?

 

前に乗っているのは.........子供?

 

 

「私の選択、そしてそれによって招かれたこのすべての状況」

 

 

 

おかしい。

俺はさっき、死んだハズだ

 

アイツらに未来を託して、退場したはずだ

 

 

なのに、まだ意識が残っている

 

 

それどころか目の前には見たこともない子供。

さらにその青い髪をした子供は体から血を流している

 

 

.........とは言っても、俺も人のことを言えるような体の状態じゃないがな

 

 

「結局、この結果にたどり着いて初めて、あなたの方が正しかったことを悟るだなんて......」

 

 

というか、本当に目の前のコイツはなんなんだ

俺のことを知っているような口ぶり、政府関係者.........ではない

 

 

そもそもなぜ俺は電車に乗っているんだ?まさかこれが走馬灯なのか?

 

 

......だとすれば、とんだハズレの走馬灯だ。思い出すのなら、もっと......

 

 

 

「今更図々しいですが、お願いします」

 

 

 

「________________玄徳先生」

 

 

 

......俺が、先生?

 

 

......はっ、ありえない。

 

 

俺は悪党だ。誰かを教え導く立場に、間違っても踏み入れられるような人間ではない

 

 

「きっと私の話は忘れてしまうでしょうが、それでも構いません」

 

 

俺は、アイツらのような人間じゃない

 

 

 

何一つだって、成し遂げられないままの......それこそただのお坊ちゃんだ

 

 

だから、俺にこれからできることなど一つも________________

 

 

 

「何も思い出せなくても、おそらくあなたは同じ状況で、同じ選択をされるでしょうから」

 

 

 

 

 

選、択

 

 

 

『頼んだぞ.........馬鹿息子』

 

 

 

......親父が、俺にくれた、選択

 

 

 

「ですから.......大事なのは経験ではなく、選択」

 

 

......そうだ

 

誓ったんだ、俺は

 

 

愛と平和のために、この力を振るうと

 

 

 

「あなたにしかできない選択の数々」

 

 

 

俺はアイツらじゃない。

アイツらは俺じゃない

 

 

だから、俺はあの時行動した

 

あの時確かに、この心に『心火』を抱いた

 

 

 

「責任を負うものについて、話したことがありましたね」

 

 

俺にしか負えない、責任があった筈だ

 

 

「あの時の私には分かりませんでしたが、今なら理解できます」

 

 

ああ、俺も、ようやく理解できた

 

 

 

そうして男は________________

 

 

氷室 玄徳(ローグと呼ばれた男)』は、その手に確かな証を握り込んだ

 

 

「大人としての責任と義務。そして、その延長線上にあった、あなたの選択」

 

「それが意味する心延えも」

 

 

 

 

もう一度、何かを選択できるのなら

 

 

もう一度、俺に何かを成し遂げるための力をくれるのならば

 

 

「ですから、先生」

「私が信じられる大人である、あなたになら」

 

 

 

俺は________________

 

 

 

「この捻れて歪んだ先の終着点とは、また別の結果を________________」

 

 

 

 

大義のための、未来のための

 

 

 

 

 

「だから先生、どうか________________」

 

 

 

 

 

 

犠牲となれ

 

 

 

 

 

 

『クロコダイル』




初回は、短め。

次回からがっつり長くしていく予定なんでこれでどうか…….
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