……何?まだ一話しか投稿していない上に見返すことも殆どない?
……確かにそうかもしれないな
まぁそんなことはどうでもいい
エボルトに敗北を喫した俺はなぜか死なず電車に揺られていた。
ここがどこなのか、そしてこれから俺はどうするのか……
『ローグと呼ばれた先生』第二話 どうか楽しんで見て行ってくれ
「.........づっ.........ここ、は......?」
むせかえるような暑さと砂埃で俺は目を覚ました。
目を開ければ照りつけるような太陽、無限に広がる砂漠
「ああそうか......アビドスへ、向かわなければ......」
この砂漠には似合わぬ革ジャンを纏った男________________『氷室玄徳』はぼやくように呟いた。
それもそのはず、先日まで別世界での死闘を繰り広げ、その命を捧げたと思えば天国でも地獄でもない砂漠にその身を置いているのだから
実際、急に砂漠に飛ばされたわけではない。話せば長くなるのだが、氷室玄徳はとある場所で『とある職業』に任命され、その任務でこんな灼熱地獄にいる
「はぁ……これが戦兎の言っていた新世界ってか......」
チャームポイントのちょび髭を撫でながら玄徳はため息をつく
「はぁ......まぁいい。ここに居たって乾いてまた死ぬだけだ」
仲間や世界に何かを残して......それこそ『大義』のための犠牲になれるのならば玄徳はその命を躊躇わない。だが、ただ水がなくて死にました、なんて一度死んだ身としては耐え難い
「ふっ、その程度の熱で俺の革ジャンを剥げると思うなよ?」
謎に太陽に向かって睨みを効かせた玄徳は再びパリッと革ジャンの両端を下ろして歩を進める
実際、暑さを感じないのにも理由がある。
ハザードレベルの限界を超えた上昇により、玄徳の体は文字通り人間を超えた。
体表が強化され、熱を直接的に受けにくい体へと変貌した。
端的に言えば、自然から受ける影響が『ハザードスマッシュ』と同等のほどに受け付けなくなっている
「アロナ…補佐なんだろう、仕事はどうした」
玄徳はもう充電切れになったタブレットに向けて声をかける。だが、当たり前にそこから響く声はない
「......また、1人か」
1人は慣れている、と思ってたんだがな
こんなにも、風の音がよく聞こえる
________________________________
『スカイウォールの惨劇』から10年
世界を滅ぼす力を操るエボルトとの戦いがついに終わりを迎えた。
仮面ライダーローグ、氷室玄徳は青い春の世界で一つの決意を胸に抱く!
仮面ライダーローグ
__________________________________
第二話『壁のない世界』
__________________________________
side;???
「......死体.....?」
いつも通り学校に自転車で登校していた私の目に飛び込んできたのは、横たわった大人の姿だった。
「......ぐごご.........み、水を......」
低く、渋い声
「これでいい?」
その大人にエナジードリンクが入ったボトルを渡す
「っ!!感謝する」
その大人はガバッと体を起こして私の手から奪い取るようにボトルを掴み、そのまま喉に流し込んだ
「ごくっ!ごくっ!!......ぶはっ!......ありがとう、助かった」
髭の目立つ、おそらく中年の男性
『キヴォトス』ではまず見ない、男性
だからこそ、こんなところで死にかけている男に少女は疑問を抱いた
「はぁ……砂漠とは聞いていたが、こんなにも過酷だとは……」
「あんまりアビドスを舐めない方がいいよ、ここよりもっと暑いところもあるから」
親切心で彼女はそう教えると、髭の大人は『助かった』とまた礼を挙げる
「…水をもらっておきながら申し訳ないのだが……アビドス、という高校を知らないか?」
「ああ、なるほど。それならお客さんだ」
少女はそう言って立ち上がり
「私は『砂狼シロコ』アビドス高等学校2年生」
「……珍しく運が良かった、案内を頼んでもいいか?」
大人もシロコに続いて立ち上がり、よろよろとシロコについていく
「ん…大丈夫?辛いならおんぶしていくけど」
「ははっ…まだ介護を頼む歳じゃない」
大人は……玄徳はシロコの提案を断り、自分の足で歩いていく
彼の新たな人生……その第一仕事が今始まった
____________________________________________
時は遡り一週間前
「……信じられない……スカイウォールが存在していない上に……東都…いや、日本ですら…」
『先生……お外を眺めるのもいいですけど…そろそろお仕事を始めましょうよう』
「いや…ここが戦兎が言っていた新世界である可能性も捨てきれない……いや、それならなぜ科学力が大幅に上がっている……!?」
氷室玄徳は、『先生』になった
「そもそも…先生とはなんだ…俺は教員免許なんて持っていないぞ……いや、『シャーレ』は聞いたところによると特別措置によって生まれた法治組織……その統治者を先生と呼んでいるだけなのか……?いや…それにしては教師としての依頼も多い……そもそもキヴォトスにはどれだけの学園が__________」
玄徳は業務スペースにあるホワイトボードにどんどん文字を書き込んでいく
『キヴォトス』
『シャーレ』
『先生』
三つの単語から枝を伸ばし、他にも学園についての書き込みもある
無理もないだろう、唐突に知らない世界に放り込まれ、自分よりも下の歳の子供に仕事を割り振られるだなんて非現実な現象を一身に受けている
逆に、情報をまとめている点では冷静といえよう
「はぁ......訳のわからないことだらけだ......『アロナ』......」
玄徳は傍で起動しているタブレットを手に取り、その中に映し出されている『少女』へ目を向けた
「シャーレへの依頼は何が来ている......できるだけ状況把握のしやすいものだ」
『ふむ...それなら、ここなんてどうでしょう!』
玄徳の手に渡ったタブレット型の『オーパーツ』?のメインOSである『アロナ』は玄徳へ依頼の一つを見せた
「アビドス高等学校......砂漠の中に学校...?はぁ...俺が言えたことではないが...この国もずいぶんイカれているな...」
他の依頼はデジタルメールによる丁寧な装飾がなされたものばかり。だが、アビドスから届いた一通の『手紙』はおそらくそこの生徒の手書きであろう
「............連邦生徒会は、ここへ赴いているのか?」
『...いえ、最後の介入手続きは5年前に終わっています』
玄徳は正直心を痛めた。アビドスの状況、連邦生徒会の責任のなさ
何より_________________________
「......子供が背負うべきものではない」
気づけば、玄徳は革ジャンを羽織り、タブレットを手に行動を開始していた
人助けなど、柄じゃないのは知っている
『ラブ&ピース』
そんな理想的で、子供じみた言葉
今でも、俺の中でずっと燻っている。
「......ラブ&ピースのため......俺は『先生』を遂行する」
ここから、少しずつ
少しずつでいいから、アイツらとまた肩を並べられるように
足掻け、氷室玄徳
「......アロナ、切符はどうやって買えばいい」
『ええっ!?掲示の通りにすればいいんですよ?!』
「......すまん、路線が読めない」
仮面ライダーローグ、最初の敵は切符の自動精算機
前書きはげんとくんの前回のあらすじタイムを設けます
作者の一言は後書に書くぞ
めっさ申し訳ない、これからもたまに書いていく