「やったのは俺だけど」
「狩場に来たと思ったらクリチャーチの群れが全滅してやがる。てめえ何者だ?そのツルツルした顔は何だ!」
「確かに俺の肌はツルスベだけど」
「多分そういうことじゃないと思います……」
藤丸君達に名前教えようとした所になんか全身に毛が生えた人?がこれやったのは誰だって聞いてきたから俺だって答えたら顔がツルツルって褒められたからそう言ったがマシュちゃんに突っ込まれてしまった
「……お前ら、もしかして魔術師か?」
「ねえマシュちゃん、魔術師って何?」
「魔術師とは魔術を研究し、根源へ至ることを目標とした人達のことです」
「え、なにそれ凄い」
「……おい、何こそこそ話してやがる」
「ああ、ごめんごめん。俺は魔術師じゃないよ。この2人は……知らないけど」
「知らないって、お前ら仲間じゃないのか?」
「仲間だよ?さっき知り合ったばっかりだけど」
さっき会ったばかりだけどこう言っておいたほうが後から本当に仲間にしてくれるかもしれない
「まあいい」
「そういえば、君はどこに住んでるのかな?ここに来るまでにいくつか集落は見たけど。あ、この魔獣達あげるから教えてくれない?」
「……ついてこい」
「マシュ、俺たちも行こう」
「はい!殿はお任せください」
この辺の魔獣は粗方片付けてるから道中は襲われずにすんだ。そして獣人の彼の住んでいる所に到着した
「……くそ、オプリチニキの巡回だ!税金代わりに、獲物を奪われちまう!」
「オプリチニキ……!」
「マシュ、隠れよう!」
「オプリチニキ?」
「何してんだアンタら……なる程な、オプリチニキに追われてんのか?」
「ねえ、オプリチニキってなに?」
「あそこに黒いのがいるだろ」
あ、確かにいるな。で、あれが獲物を奪ってくるっていう……酷いことするな。せっかく苦労して※してません、俺が倒した魔獣だって言うのに
「とにかく見つかるな。それと、他のヤガにも見つかるなよ。あいつらいつだって
「まぁ、クリチャーチを貰ったから助けてやってもいい。オプリチニキの敵なら俺の味方だからな」
「それならお言葉に甘えて。藤丸君、マシュちゃん、助けてくれるらしいよ」
「マシュ、ここは助けてもらおう」
「わかりました、マスター」
「ふーん、コルドゥーンって奴は、意外にプライドがないんだな」
「コルドゥーン?また知らない単語が出てきた」
「お前、ほんとになにも知らないんだな…」
お恥ずかしい限りです。でも仕方ないじゃん、急にこんなとこに転生して右も左もわかんないんだからさぁ
「おい、パツシィじゃないか」
「……少し隠れてろ」
「りょ」
俺達はパツシィと呼ばれている彼にそう言われて隠れることにした。なんかパツシィ君に似た獣人が話しかけてるな
「おい、何か変な匂いがしないか?そこの3人か?」
「この魔獣だろ。血抜きが足りなくてな」
「多分これ俺のせいだよ」
「え、そうなの?」
「うん、俺魔獣たちを倒して食べてたじゃん?その時に血が大量についちゃったからそのせいだね。服が黒いから目立たないけど自分でもちょっと臭いなって思う」
「……確かに少し臭いますね」
「自分で言っててなんだけど女の子に臭いって言われると傷付くな」
「あ、ごめんなさい……」
俺たちがコソコソ話していると、パツシィ君に話しかけていた獣人は慌てて走り去っていった。なんで?
「よし、とっとと家に戻るぞ。他の連中の鼻に引っかからない内にな」
「わかった」
俺達はパツシィ君の家に案内してもらった
「……よし、とりあえずオプリチニキには気づかれてはねえ」
「いやぁ助かったよ。別に俺は追われたりしてないからいいけど、この2人は何か事情があるみたいだからね」
「アンタがくれた魔獣の借りだ。物事ってのは等価交換だからな」
「俺の人生半分やるからお前の人生半分くれ、的な?」
「それは大袈裟なのでは……?」
『話の途中にすまない』
「うわっ!?なんだコレ!」
『魔術的な通信だよ。彼らが魔術師だと見抜いたあたり、キミ達は魔術に対する造詣が深いのだと思ったのだが……』
「なんだ……現実じゃねえのか」
『いいや現実さ。遥か彼方から話しかけている。それはそうと、この土地に詳しいキミに少し話があるのだが』
「これ以上は俺の知ったことじゃねえ。クリチャーチの借りならもう返したからな。これ以上何かしろって言うならアンタらも何かよこしな」
『ならば、キミに有益になるような情報を渡す、というのはどうだろうか?』
「……なら狩場の情報、そんなのはあるか?」
「先程のクリチャーチとか言う魔獣なら密集地帯をいくつか見つけたよ」
「流石シャーロックホームズ。仕事が早い」
「いいねぇ、あいつらは手軽な魔獣なんだ」
「確かに、あんまり強くなかったもんね」
まあ、転生したことで魔改造されたからだけど。改めてあれに噛まれて無傷なのおかしいだろ
「よし、そちらに密集地帯の情報を伝える準備はできた」
「ではまず、このロシアについて知っていることを教えてほしい」
「あ!その前に2人の名前を聞かせてほしい!」
「ん?ああ、そういえばあの時自己紹介しようとしたけど出来てなかったね」
「名前、ねぇ。コルドゥーンに名前を教えると呪われるって噂なんだが……」
「さっきからコルドゥーンって言ってるけどそれなに?」
「魔術師って意味だ」
「例えそうだとしても、この子達が呪術の類を使えるとは思えないけどね」
「……まあいい、俺の名はパツシィだ」
知ってた。だってさっきそう呼ばれてたし。魔改造された俺の聴力なめんな
「で、テメェらは?」
「私はマシュ・キリエライトです」
『シャーロック・ホームズだ』
「藤丸立香です」
「ふ……やっと俺の番が回ってきたか」
「俺の名は
「俺は東陽さんのことカッコいいと思うよ!」
「はい、東陽さんの容姿は整っていると言えます」
「うんうん、そう言ってくれるとさらに自信がつく!」
「コイツ1人だけなに長々と自己紹介してんだ」
「こらパツシィ!君も俺の事褒めなさい!」
「……」
ごめん、ちょっと調子乗った。でもね?自己紹介はいかに相手の記憶に残るかが大切なんだ。そのためにもインパクトを与える必要がある。よくない方向に向かうこともあるがそれはこの優れた容姿を持ってすればいい方向に向かうだろう……!
「まあ、今は魔獣の血で自慢の銀髪も赤く染まってるし、少し臭うから早く何とかしたいところだけれども。早くしないと匂いや色が取れなくなるかもしれない」
まあ、流石に水かなんかはあるだろうからそれを貸してもらおう。今は状況把握をしないとな。俺達はパツシィ君にいろいろ聞くことにした
早くカドックに合わせてボケとツッコミさせたいな。おバカな敵に振り回されるカドックはいいと思います