ヒロアカ世界にMARVELのキャラをぶち込んだ短編集 作:龍角散ガム
同じ世界線とか長編だと設定とかに矛盾が生じたり、辻褄が合うように物語を作るのが大変だから投稿が続かないって過去の投稿作品から理解しているのですが、見たいって言われたら書くしかねぇよな!!
ということで、初投稿です。
ヴィラン連合によるヒーロー誘拐事件。
その犠牲者となったのが、雄英高校のエースとされる『爆豪勝己』であった。
爆豪を救出するために、オールマイトを筆頭とするプロヒーロー達は、爆豪が捕えられているヴィラン連合の隠れ家へと突入した。
『エッジショット』の個性により、ヴィラン連合は拘束され、それに続くように多くのプロヒーロー達が隠れ家に押し入る。
圧倒的戦力差の前に、ヴィラン連合は敗北を喫するかと思われた次の瞬間、突如空中に泥が吹き出し、大量の脳無達が現れた。
そして、プロヒーロー達の一瞬の隙をついて、ヴィラン連合と爆豪は泥に飲み込まれ、別の場所へと飛ばされてしまう。
戦況は一転。
爆豪を逃してしまい、さらには脳無に囲まれたプロヒーロー達は絶体絶命のピンチに陥るのであった。
「せっかく弔が自身で考え、自身で導き始めたんだ。出来れば邪魔はよして欲しかったな」
一瞬の出来事だった。
影から現れた人物が腕を振ると、その辺り一体は吹き飛んだ。
『Mt.レディ』『ギャングオルカ』『ベストジーニスト』は圧倒的な力の前に倒れ、運良く攻撃から逃れた雄英高校の生徒達は、その人物の正体を目にした。
「さて...やるか」
諸悪の根源。
この世界の魔王。
「(あれが...オール・フォー・ワン......!!)」
轟は、かつてないほどの恐怖に駆られていた。
自身の父である『エンデヴァー』とは比べ物にならないほどの重圧感。
自身の実力は、オール・フォー・ワンの足元にも及ばないと分かるほどの圧倒的実力差。
轟だけではない。
爆豪を助けに来た切島も、八百万も、飯田も。
恐怖で身体が動かなかった。
「ゲッホ...!!くっせぇぇ...んっじゃこりゃあ!!」
「「「「((((爆豪(さん)っ!!!!))))」」」」
空中に現れた泥の中から爆豪が現れた。
それに続くように、ヴィラン連合達は次々とオール・フォー・ワンの元へと現れ始める。
「また失敗したね弔。でも決してめげてはいけないよ。またやり直せばいい。こうして仲間も取り返した」
「この子もね...君が「大切なコマ」だと考え判断したからだ。いくらでもやり直せ。そのために僕がいるんだよ」
「すべては君のためにある」
オール・フォー・ワンが死柄木へと語りかけた。
轟と切島は、爆豪を救うために震える身体を無理やり動かそうとする。しかし、飯田と八百万は彼らを止めた。
プレッシャーに押しつぶされそうになりながら、ガクガクと震える腕で彼らを止めた。
戦ってはならないと。
「.........やはり、来てるな」
オール・フォー・ワンがポツリと呟いた。
次の瞬間、何者かが凄まじい速さでオール・フォー・ワンへと迫り、その拳を振り翳した。
轟達はその姿に見覚えがあった。
USJ事件の時、絶体絶命のピンチに駆けつけてきたNo.1ヒーロー。
平和の象徴が、再び駆けつけてくれたのだ。
だが、オール・フォー・ワンと爆豪だけは違った。
こいつは
ドォォォォォン!!!!
拳と拳がぶつかり合い、それによって生じた風圧が周囲を吹き飛ばす。
「オールマイトではない......誰だ君は......ッ!?!?」
「かっちゃん!!!!君を助けに来たっ!!!!」
「デク......ッ!?!?」
大量の脳無が地面に倒れ伏しているこの状況に、プロヒーロー達は唖然としていた。
感電している脳無。
頭部に矢が刺さり、再起不能となっている脳無。
強大な力によって地面に叩きつけられている脳無。
突如現れた集団により、脳無たちは倒されてしまった。
そして、その集団は既にこの場にはいなかった。
漫画に出てくるような魔術師の服装をした人物が、ワープゲートのようなものを開き、彼らは何処かへと移動してしまったのだ。
オールマイトも彼らの行先を理解したのか、既にこの場から飛び去っている。
そんな中、No.2のエンデヴァーは己の無力さを感じながら、日本のヒーロー社会に対して疑問を抱いていた。
オズボーンのように、力だけで本当に人々を守れるのかと...
デクはオール・フォー・ワンの攻撃を『危機感知』を頼りに避けながら、ヴィラン連合に攻撃を仕掛けていく。
『煙幕』を放ち、視界外から『黒鞭』でヴィラン連合を拘束。
『変速』と『発勁』を駆使し、1人ずつ確実に再起不能にしていく。
爆豪は目の前の出来事が信じられなかった。
無個性だったはずのデクが。
自身より格下だったはずのデクが、オール・フォー・ワン相手に戦っている。
「(デク......お前に何があった......ッッッ!!!)」
「お前、何者だッ!?!?何故お前がワン・フォー・オールを使っている!?!?」
「お前には関係ないっ!!かっちゃんを返してもらうぞっ!!」
デクの戦う姿はまさにオールマイトと瓜二つ。
爆豪も轟達も、次元の違う戦いをただ見守ることしかできなかった。
再び拳と拳がぶつかり合い、轟音を立てながらデクとオール・フォー・ワンは互いに距離を取る。
「そうか...お前はオールマイトからワン・フォー・オールを受け継いだのか...!!」
「それだけじゃないっ!!僕の中には、僕をここまで導いてくれたヒーロー達の意志が込められているんだっ!!」
「ヒーロー達だと......?」
次の瞬間、デクの背後にポータルが現れた。
一つ、また一つとポータルは増えていき、その中から人が現れる。
「わぉ、見てよスタークさん!!デク、僕が教えたスウィングやウェブシュートを完璧にマスターしてるよ!!」
「いいから戦いに集中しろレオタードくん。君はデクより年上だろう?どうしてそんなに落ち着きがないんだ」
「何を言う蜘蛛男。あの動きができるのは、俺との組み手があったからだ」
「待てよソー、スパイディ。あの射撃精度は俺の教えがあったからこそのものだぞ」
「クリント、張り合わないの。全く、これだから男どもは」
「サム、お前は張り合わないのか?」
「真の師匠ってのは、言葉では語らないんだよ、バッキー」
「......ヴィジョン?」
「......いえ、何でもありません、ワンダ」
「皆、ナターシャの言うとおりだ。集中しろ」
「デク、大丈夫か?」
「はい...!!かっちゃんも無事です!!」
「そうか...よかった、君の友達が無事で......」
「スティーブ......」
次々と現れるヒーロー達に、オール・フォー・ワンは苛立ちを覚え始めた。
「何故、お前達がここにいる...ッ!?!?」
「助けを求めている人の所にヒーローはいつでも駆けつけるんだっ!!」
「デクの言う通りだオール・フォーワン。お前の相手は僕たちだ!!」
「アベンジャーズ、アッセンブル!!!!」
前話、【ヒーローに必要なのは『力』である】の続きですね。
即興で考えて書いたので色々と雑かもしれませんがお許しを...