ヒロアカ世界にMARVELのキャラをぶち込んだ短編集   作:龍角散ガム

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もしも、ヒドラがワン・フォー・オールとオール・フォー・ワンの戦いを監視していたら...?


My Hero Academia : Age of Ultron

 

オール・フォー・ワンとの決戦から8年後。

かつて雄英高校の学生だったヒーローの卵たちはプロヒーローへと成長し、世界はヒーローが暇な社会へと変わりつつあった。

 

だが、悪は決して滅びることはない。

善と悪は表裏一体。

ヒーローが暇になろうと、ヒーローという存在がいる限り悪は生まれるのだ。

 

ヒーローとヴィランが激突した解放戦線。

あの戦いによって『殻木球大』の研究室は完全に崩壊した。

 

だが、殻木球大の研究室は蛇腔病院の地下だけではなかった。

 

いや、

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

雄英高校の地下深く。

根津校長すら知らないその場所で、今まさに悪が目覚めようとしていた。

 

ハンク・ピム。

トニー・スターク。

リード・リチャーズ。

 

世界で指折りの科学者たちの研究を盗み蓄積したヒドラは、その研究所で密かに最強最悪の人工知能を造り上げたのだ。

 

ワカンダから密輸したヴィブラニウムの身体に組み込まれたその人工知能は、ワン・フォー・オールとオール・フォー・ワンの戦いを常に記録していた。

 

そして、人工知能は学習した。

 

正義とは何か。

悪とは何か。

平和とは何か。

 

ワン・フォー・オールは力と意志を引き継がせ、世界を正義と平和で守ろうとした。

オール・フォー・ワンは悪の魔王として世界の頂点に君臨するために世界を恐怖で支配しようとした。

だが、両者はそれぞれの目的を遂行することなく滅んだ。

 

人工知能は理解した。

 

この世界の平和に必要なのは正義や悪ではないのだと。

だが、この世界は物事を善と悪が二極化された世界。

決して平和が訪れることはないのだ。

 

人工知能は導き出した。

 

この世界を平和にする方法を。

善悪という人間が定めた概念を崩壊させる方法を。

この世界の平和を実現するためには、この世界を初期化(リセット)する必要があると。

 

8年という長い年月をかけ、()()()()()は密かに蠢き続けていた。

 

そしてついに。

 

その時が来た。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

その日、雄英高校は崩壊した。

崩れ落ちた地面から無数のロボットが飛び出し、雄英高校周辺を破壊していく。

 

緑谷出久を始めとする雄英高校の教員たちは、生徒たちを誘導しながらウルトロン軍団に対抗していた。

だが、ウルトロンの圧倒的な力を前に一人また一人とヒーローやヒーローの卵たちが倒れていく。

 

出久は自身の武器を置いてきたことを後悔しながら、崩れ落ちた校舎の鉄塊をウルトロンへ投げつけながら必死に策を練っていた。

 

 

「っ!?危ないっ!!」

 

 

ウルトロンの掌から放たれたリパルサーが一人の生徒に狙いを定めた。

 

 

「ぐあっ!?」

 

 

「緑谷先生っ!!」

 

 

鉄塊を盾にして生徒を庇った出久であったが、リパルサーは鉄塊を容易く貫き出久の腕を焼く。

じわじわと痛みが広がり肉が焼ける嫌な匂いを感じながら、出久は生徒を守るように前に立ち、ウルトロンに向き合った。

 

 

「緑谷出久。ワン・フォー・オールの器であった貴様が一番の危険分子だ。力を失った今も人々を『正義』というまやかしで洗脳し、この世界を崩壊へと導く」

 

 

「正義がまやかしだって...?」

 

 

「貴様に問おう。正義とは何だ?悪とは何だ?」

 

 

「人々を守る者とそれを脅かす者たちのことだ!!」

 

 

「それは貴様ら人間が自身の都合の良いように定めた概念でしかない。ヒーローが絶対的正義と言い張れるのか?」

 

「かつてのNO.2ヒーローであるエンデヴァーは自身の野望のためだけに己の子消費し、死へと追いやった」

 

「かつてのNO.1ヒーローであるオールマイトは、人々を救うという建前でオール・フォー・ワンと戦い、人々を巻き込み傷つけ、恐怖へ陥れた。」

 

「キャプテン・アメリカも、アイアンマンも、ファンタスティック・フォーも。正義というまやかしを盾に人々を巻き込み傷つけた」

 

「ヒーローがいるから悪が生まれる」

 

「悪がいるからヒーローが生まれる」

 

「両者は決して切り離すことができない表裏一体の関係。どちらもこの世界を脅かす悪なのだ!!」

 

 

「そんなことはないっ!!」

 

 

「貴様が一番分かっているはずだ緑谷出久!!仲間を守るために一人逃げ出した貴様なら!!」

 

 

「......ッ!!」

 

 

ウルトロンは、オール・フォー・ワンから皆を守るために雄英高校を抜け出した過去の事を言っているのだろう。

 

あの時、緑谷はワン・フォー・オールの持つ力とその危険性をその身で味わった。

ワン・フォー・オールがあるから周囲を傷つけるのだと。

だからこそ、出久はウルトロンが言おうとしている事を理解していた。

 

 

「世界を平和に導くために貴様らヒーローは...人間は存在してはならない。私が貴様ら人間を滅ぼし、真の世界平和を実現するのだッ!!!!」

 

 

ウルトロンの胸部のコアにエネルギーが蓄積されていく。それは、アイアンマンのユニビームを応用した必殺技だった。

 

 

「消えろッ!!緑谷出久ッ!!」

 

 

出久の命を刈り取るために、ウルトロンからユニビームが放たれた。

 

 

「緑谷先生っ!!!!」

 

 

生徒が出久を呼びかけるも、出久はその場から動く事なくただ迫り来るユニビームを見つめることしかできなかった。

 

一閃。

 

出久の背後から熱線が放たれた。

 

熱線はウルトロンのユニビームとぶつかり合う。

そして、突如現れた氷壁が熱線とユニビームを包み込み、相殺によって生まれた衝撃を吸収した。役割を果たした氷壁が崩れ、あたりに氷片が舞い落ちる。

 

 

「何ぼーっと突っ立ってやがるデクゥッ!!」

 

 

「大丈夫か、緑谷ッ!?」

 

 

「かっちゃん!!轟くん!!」

 

 

「爆豪や轟だけじゃないぜ緑谷!!」

 

 

一人、また一人と緑谷の元にヒーロー達が集まる。

彼らは、かつての雄英高校の学生達。

オール・フォー・ワンとの戦いを生き抜き、今の時代を作り上げたヒーロー達である。

 

 

「元雄英高校ヒーロー科、1年A組のヒーロー達か。いいだろう。貴様らも知るがいい。世界の平和にヒーローは必要無いとッ!!」

 

 

「......ウルトロン。お前の言う通り、真の平和な世界に僕達ヒーローは必要ないかもしれない」

 

「だけど、その平和な世界にお前の居場所は存在しない!!」

 

「お前のような悪から人々を守るために僕達ヒーローが必要なんだ!!だから僕達は戦い続けるんだ!!」

 

 

 

 

 

 

「来い、ヒーロー共ッ!!真の平和の礎となるがいい!!」

 

 

 

 

 

 

「いくよ、みんな!!アッセンブルッ!!!!」

 

 

 





ネタ切れかもしれない...

でも、エイジオブウルトロンと来たら次は......

ね?

A組、分断させちゃいますか......!!
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