くっそ...なんで...俺が...死にたくねぇなぁ..やべもう意識が
「っは!」
気づくと俺は見える限り夕方の荒れ地に立っていた。
「ここ...どこだ?なんで俺こんなとこに...」
周りを見ても建物はおろか人っ子一人いない。
空はきれいな夕日、いやもうすぐ夜だろうか。ともかくきれいな色である
ふと荷物を確認するため自分を見ると
「なんだ、この服装...買った覚えないぞ...」
薄い茶色の馬乗り袴に、首まであるシャツ*1に緑の着物
「死ぬほど古めかしいようなぁ...」
そうしながらポッケを探っても何もない。カバンも落ちてない。車もそれほど走ってない...どころかやっぱり人もいない。
「恐らく夢だな。だって俺はさっきまで、さっきまで...何してたっけ?」
変だ。何も思い出せない。
「1+1は2!...頭はおかしくなってない。ならとっとと人探して病院いくか。」
悩んでても仕方ないので第1村人を探そうと歩き出す。
......
歩いても見えるのは、地面と空、地面と空...それのみ。
..........
「はぁ、これ前に進めてんのか?」
仕方なく歩き続けても、地面と空、地面と空...
...............
「気が狂うわ!!!!」
永遠と続く地面と空に耐えかね虚無にツッコんでも返事は聞こえない
また歩いて、地面と空、地面に看板、地面と...
「うおぉい、ちょっと待てぇ!」
地面にぶっ刺さった一本の看板、そこには
『←ルテホ彼ソ誰』
「ルテホ?あぁ、ホテルね。ってホテルだぁ?!」
んなもんあったら普通分かるわ!とキレたくなるのを抑え、看板に従うことにする
そしてしばらく歩き...
「ねぇじゃねぇか!!」
そういくら歩いてもホテルらしき建物は一ミリも見当たらない...
「騙されたか...既に取り壊されたか...しくったな。」
そう言いながら辺りを見渡し、ふと視線を戻すと
「は?」
そこには何と巨大な建物が突如として建っていたのである。
「な、なんじゃこりゃぁ!!」
絶対に有り得ん!そう心の中の亀ナレフが叫ぶが何度目をこすろうが変わらない。
今まであったかのように鎮座するその建物、看板の通りなら
「誰ソ彼ホテル、か。にしてもやっぱり古いな。」
一見洋風だが所々瓦が使われている。俗に言う異人館みたいだ。
とてつもなく胡散臭いがここにいる訳にも行かない。それに何より
「ここは入ってみるか!」
好奇心が抑えられない!
「入ってだめなら逃げりゃあいいよな」
そう俺は呟き気楽に扉を開いた。