1人の男が土の巫女姫の前でしゃがみ込んでいるが、護衛の女共は助けに行くつもりがないらしい
と言うより動けないのだ。息をする事すら辛そうに顔を歪めている者たちが、その原因である存在に足を動かせるわけが無い
そんな外野を無視してエスタロッサは体を小刻みに震わしている巫女姫にフレンドリーに話し掛け始めた訳だが、反応は凄くビビっている、と言ったところだろう
『嬢ちゃん、俺に会いたかったんだろ?』
「も、申し訳ございません」
『おいおい別に謝れとは言ってねぇだろ』
「で、では何故ここに来られたのですか…私を殺しに来たのでは………」
『殺す?……ハッそりゃあ…ココ最近覗き見ばかりしてくる奴の顔を拝みに来た訳でだな?』
「……」
『どんな不届き千万な野郎かと思ったら……想像以上の別嬪さんじゃねぇか……』
「??」
巫女姫はエスタロッサの発言に顔に?を浮かべているが、理解できないのも無理は無い
要らぬ誤解を招きやすいこのオリ主はいつもやる事が大胆すぎるのだ
因みに……
圧倒的オーラを放ちながら入ってきたエスタロッサだが、殺すつもりは無い
ただの暇つぶし、そう!これはゲームだ。退屈潰しの遊びに過ぎない
それもどうだろうか、暇つぶしで来てみればクレマンティーヌに劣らない美しさを放つ女が膝まづいている
男たるもの冒険もする必要があるのだ、いい
『お前はここの巫女姫だったよな?』
「はい、、、そうでございます」
『そうか……なら外に連れ出したりしたら……やっぱり怒られちまうか?』
「……私の役目は世界の監視です……ある特定のタレントを持つ者にしか行うことの出来ない役職ですので……簡単には替りが見つかりませんから…多分連れ出した所で直ぐに追っ手が放たれる事でしょう……それに…この頭に着いてる額冠を取ると発狂する
『って言ったところで、、、役目が果たせなくなったら……額冠外された後、発狂するから殺されたりするんだろ?……そんな人生クソつまらないじゃねぇか』
「わ、私は誇りを持っていますので……」
『なんだよ、俺に連れ出されるより死ぬ方がいいってか?』
「ち、違いますが……役目を果たさないといけないので……お断りする他ございません……」
『……ったく、つれねぇなぁ〜』スッ…
「っ!?お、お辞めくださいっ!!」グッ
巫女姫の冷たい態度に、エスタロッサは無理矢理外そうとするが
発狂する事を知っているので抵抗しようとする土巫女姫
『ここまで拒否されると…意地でも奪いたくなっちまうじゃねぇか』
「だ、ダメですッ!発狂してしまうのですよ?!私が私で無くなる!」
何とか抵抗しようとしていた巫女姫だが、後ろの護衛も使い物にならない中、エスタロッサの圧倒的筋力には叶うはずもなく、簡単に冠を取られてしまう、自身の意識が朦朧になり発狂すると思っていた時
『
「いやぁぁぁぁ…あ……ああ……え?、、、えっ?!」
「「「「!?」」」」
エスタロッサの声で変な詠唱が聞こえた後、発狂が起こらなかった事に巫女姫は驚いている、それは後ろの護衛達も同じようで、何を見せられたのか未だに理解してないようだ
そんな巫女姫………巫女ちゃんと言わせてもらうが。ビビりあがっていた巫女ちゃんの反応がツボに入ったのか腹を抱えて自身の膝をバシバシ叩いてケラケラ笑っているエスタロッサは周りの空気を読むつもりは無い
『くぅ〜たまんねぇわww、発狂するとその気になっていたお前の反応はお笑いだったぜ?』ケラケラ
「い、一体何をしたのですか?!」
『何を驚いてんだよ、そんな大した事してねぇぞ?』
「大した事ない?!…有り得ませんよ…こ、こんなの有り得ないっ!!…発狂しないで取り外す事など不可能です!!」
巫女ちゃんが驚いているのも無理は無い
この冠を取られたら最後、例外無く発狂するのだ。そうなれば殺す他ない、今までの歴代巫女姫達もそうして繋ぎあってきたんだ
例えどんなに強いメンタルを持っていようと、この額冠に付与されている魔法を解くことは絶対に不可能、たとえユグドラシルでも、出来る者は居るかもしれないが、そんなの限られてるはずだ(多分)
そんなのを簡単に解除しただけでは飽き足らず、「普通だろ?」とまるで何も無かったような反応を示しているエスタロッサに、こいつマジか見たいな顔をしてしまう巫女ちゃんは悪くない
エスタロッサは驚きが限界突破し口をパクパクしてしまっている巫女ちゃんを見ると何があったのか説明し始める
『これは一種の魔法だぜ?』
「フゥフゥ……魔法?……こんなの見たことも、、、聞いた事もないですが……」
『ん〜、どんな魔法も、強制的に解除されちまうと…魔力は飛散し…その効力を失う』
「……」
『俺が使った「強制解除」は、あらゆる魔法を解除する…………ダリィなぁ……まぁ要するにだ、魔力が込められてる物を
「いえ、事細かく教えてくださったように見えて、全く理解できませんでした」
『マジか……お前おバカさんだろ』
「そんなことは無いと思いますが……」
原作通りと言った方がいいだろう、エスタロッサのやる気の無さは相変わらずで、それに巻き込まれた者の顔は何時も?を浮かべている
エスタロッサは気怠げながら、役目を
双空斬
しかしこの部屋への唯一の扉から放たれる鋭い斬撃が2人を襲う
……S
『おっと……』
「っ?!一体何が……」
俺は咄嗟に巫女を担ぎ上げて後方へ回避する、本来なら関係者では無い不法侵入者の俺一人が回避すればいいだけだ。だが今の一撃は確実にこの巫女ちゃんを狙っていた
なんで狙ったかはわからないが、今の一撃を見た感じ、このまま放置しても巫女ちゃんは殺されるだろう。
巫女ちゃん自身も何があったのか理解が追いついていない
俺は斬撃を飛ばしてきた不届き者に声を掛けた
『今のはやり過ぎだぜ?巫女ちゃん巻き込んだらダメだろ?』
「そうかしら?私は別にその女がどうなろうと知った事はないもの」
『冷てぇ奴だなお前』
「だって奪われたら上の奴らが煩いもの……だったら殺すに越したことはないでしょ?」
女も俺の軽口に乗ってきた
俺を前に随分と余裕があるように見える、大鎌を肩に担ぐまま扉から姿を表したからだ
髪の毛が白黒の半々に別れてるあたり、原作で言われていた番外席次「アンティリーネ・ヘラン・フーシェ」だ、法国の最高戦力を投下するとはなかなか思い切ったことをしてくれたもんだ
女は俺を前に顔を赤く染めているし体も震わしている、だが見た感じ恐怖から来る物では無いのだろう、なんでか大体わかった俺を褒めて欲しい
「凄い……見ただけでわかる、貴方の強さは想像を絶する程ね」ニヤ
『俺が強くてそんなに嬉しいのか?』
「あら?わかっちゃう?」
『あぁ、お前の心拍数が上がってるからな』
「アハッ…私ね?自分より強い男に屈服させられたいの♡」
『なんだ?お前もしかして…… 被虐趣味でもあんのかよ』
「趣味なんかじゃない……これは強い雌として強い雄を求める生存本能よ」
『生存本能??』
「えぇ……私と私より強い男の間に生まれる子は絶対に強いもの……ウフフ」
『お前………変態なんだな』
「ウフフフフフフ」
『?』
アンティリーネは俺との会話が途切れ始めると大鎌を持ち直し構え始める
戦闘が始まってしまうと理解した俺だが正直戦いたくない
俺の強さをちゃんと分析できてる訳では無いのだろうが、直感的に俺の方が強いと理解しているのかもしれない
そんな状態で俺に挑む訳など1つしかない、知りたいんだろう
俺が負ける事など絶対に無いと言い切れるが、それがダメなんだ
勝ったら最後、俺の身内にいる
殺せば簡単だが、そうなるとクレマンマンとの暇潰s……オッホン……訓練も出来なくなるし、法国に一生狙われるかもしれない
と言うより俺自身があんまり女を殺したくない
アンティリーネは、まず小手調べのつもりでだろうか、こちらに飛び上がり軽く斬りかかってきた
「さぁ!!私に敗北を与えて貴方の物にして!!」ブンッ
『告白した事ないだろお前』
マゾヒストに最悪な求婚をされた俺は、アンティリーネの小手調べとは言えないような鋭い攻撃をリベリオンの1本を使い防ぐ
何処ぞの、白銀龍野郎の様に浮遊武器を使い受け止めているから一撃の重みはわからないが、それなりに風圧はあったのでやはり最高戦力なだけはある
俺が軽く受け止めた事がお気に召したのかアンティリーネはさらに興奮していく
「いいわ!これよこれ!強者との戦い!!」ブンッブンッ
『戦う時に無駄口は叩かない方がいいぜ?』
「アハハッ!!私を相手に随分と余裕ね!!」
『いや?そんな事はねぇぞ?』
「嘘よ!貴方は私の攻撃をこんな小さな剣だけで受け止めているんだもの!」
『マジでダリィのに目をつけられた……』
「どんどん行くわ!」
アンティリーネの攻撃は速度をドンドン上げていく、俺が思うに疾風超走破 と 能力超向上 を使ったんだろう
それにこの2つは上位武技なので、下位の 疾風超破 と 能力向上 に上乗せで使っている可能性が高い
そんなの使い続ければ半端な実力者じゃスタミナよりまず身体が持たないだろうが、アンティリーネの奴、、、流石は レベル88 と言ったところか
アンティリーネは攻撃を俺に続けていくが、掠りもせずに短剣1本で塞がれてる事に少しイラついたのかもしれない、斬るではなく、まるでピッケルを使う時のようにリヴェリオンに先端を叩き付けてきた
(剛腕剛撃、超貫通)
リベリオンに先端が当たる
『おっ』
「フフ……どうかしら、やる気になった?」
『悪くねぇな……』
驚いた事に、リベリオンの一本を砕く事は出来ずとも、ヒビを入れることは出来た
流石異世界と言ったところだな、可能性は無限大だ。鍛えればもっと高みを望めるだろうし、原作npcとも五分五分に殺り合えるだろう
ただ、この世界に強い存在など限られている、宝の持ち腐れだ
俺はクレマンマン以外の久方ぶりの『強』の付く存在に気分を良くした。故に胸から歪んだ短剣をズゾゾゾゾと抜き出す
胸から短剣が出てきた事に、アンティリーネの後ろで俺が来てから動けないでいた巫女の護衛達が目を見開き驚愕している
それもそうだろうな、パッと見は人間なのに胸から刃物が出てくるなんて想像出来ないはずだ、俺でもおかしいと思うから至って普通の反応だ
俺は短剣をアンティリーネに向けて構えると俺の行動を理解したのか彼女も本気を出すように構え直した
『お前となら、少しは楽しめそうだな』
「えぇ…後悔なんてさせないんだから♡」
『へぇ…あんま俺をワクワクさせ過ぎんなよ?……』
「あはッ!貴方ッ!最高よッ!!!!」ダッ
アンティリーネは先程の倍はあるスピードで巫女ちゃんの前で庇っているつもりのエスタロッサに斬り掛かる
なんか、エスタロッサ急に書きたくなったんですよね、いきなりでごめんなさい
次回はアンティリーネ視点でかきます
誤字脱字あれば、コメント等で報告して欲しいです
因みに、感想もお待ちしてます、ご指摘もお待ちしてますので!ドシドシお願いしますね!
自分の中でなんですがね?エスタロッサって興味のある奴にしか全く興味を示さない冷たいキャラだと思ってます、『マエルの時はすごく優しいんですがね?』
オーバーロードでのオリ主製では無い・エスタロッサの強さ予想
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ナザリック単独撃破
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モモンガと五分五分
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モモンガよりは強いけど、ツアーよりは弱い
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ツアーより強い
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ワールドチャンピオンより遥か高み
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そんな事よりエスタロッサカッコイイ