私は日本人でとある京都に住む女性だったが過酷な労働環境の末、どうやら会社で過酷死してしまったらしい。結果的に私が死んだことでその会社の社長や幹部らは辞職に追い込まれた。
会社は大阪の茨木市にあった。いつも残業ばかりで会社で寝る私は今日も出勤扱いとなったがどうやら部長が私に話しかけたとき既に死去していたらしい。
「部長!!綾子さん死んでいます。どうしましょう!?」
「落ち着け。まずは俺が上に連絡してくる。金治郎おまえ、警察に連絡してくれ。」
「分かりました。」
というやり取りはなぜか聞こえた。変だなあ。私はやがて天国に向かうのか。
「須佐之男命で候。おぬしには2つの選択肢がある。このまま死ぬか転生するかの2択だ。」
「転生したい。できたら昔の三国志。中国の三国時代に産まれたい。」
コ◯エーの三国志13PKをプレイしていたら三国志にめり込んでしまったぐらい好きなんだ。日本も好きだけど、なんであなたは八岐大蛇を退治できたのか。
「我は須佐之男命。おぬしの問いに答えよう。まず神話の私はただ淡々と描かれているだけだが武力・武勇だけを使ったのではない。知略も使ったのだ。とびきり強い酒樽8つを用意してもらって倒したのだ。」
「転生できるの?」
「ああ、日本の神様。日本人の始祖としてはおぬしは惜しいが中華三国時代の時代に転生させよう。その時に5つのランダムなスキルを与える。日本人も産まれたときから逆襲や挑戦者のスキルを持って産まれることがある。」
「スサノオ様って大昔の人ですよね?モン◯ンやっています?」
「いやいやできんし、そもそもそんなゲーム。ほら選ばさせてあげよう。おぬしの好きなスキルを選べ、ランクごとに色分けされているSは虹色でAは銀Bは紺色。Cが山吹色、Dが緋色だ。」
「Sランクで私が取ったスキルは「デパート・スパーキング」デパートに行って日本のものなどを売っている。ちなみに衣服やホームセンターにあるような資材や工具、現代の本やら装飾品なんかもある。お金は三国時代のお金を現代の日本のお金に換金してそのお金でデパートに行って好きなものを買えるチート級スキル。」
「Aランクで私が取ったスキルは「超回復・疲労回復」これがあるだけで疲労はほぼしないし、火傷や大きな傷や病気もたちまち回復できる。これも超有能なチート級スキル。」
「Bランクで私が取ったスキルは「記憶再生」普通なら異世界に転生したあとは記憶が消えるがこのスキルを使うことで現代知識がそのままになる。」
「Cランクで私が取ったスキルは「挑戦者」このスキルは敵軍に対して有効でなおかつ、自軍の士気を上げれる有能なスキル。」
「Dランクで私が取ったスキルは「鑑定」このスキルは敵軍の武将のステータスにスキルが確認できるちょっとした有能なスキル。」
「以上でスキルは決まったかな?」
「須佐之男命様は新羅出身ですか?」
「唐突だな。だが新羅出身ではない。昔、おまえたちが言う宮崎県の当時の都市国家である葦苅国で誕生したのだ。」
「最後に質問です。私がまた死ぬとどうなりますか?」
「おぬしがまた死ぬと魂も死ぬ細工をしてある。自殺はできぬぞ。これが私が最後にできる精一杯の力だ。」
「ありがとうございます。」
「それでは事実上、最後の人生を楽しんでこい。」
「はい!!」
後漢末期の184年。後漢王朝は疲弊し、政治は権力争いが集中した時代、黄巾の乱が発生した。張角と張宝、張梁の兄弟が起こした農民の反乱だ。これに呼応するかのように後漢の大将軍何進は軍を結成。黄巾賊に対して戦った。だが戦線はなんとか膠着状態。
呂玲綺の母は貂蝉ではなく厳氏である。ちなみに呂玲綺という武将は正史にも演義にも登場しない。日本の三国志の武将の一人である。182年に誕生し、198年で呂布とともに曹操に処刑される。袁術の子である袁耀の婚約者だが結婚することはなかった。
この時、呂玲綺5歳。西暦187年。
ふうここが呂布の家ね。これから呂布の娘になるんだわ。私がしっかりしなくては。まずはデパート・スパーキングがどんなスキルなのか確認しよう。
私はデパートに向かった。デパートがあるのは異世界で店員さんはいない。お客さんもいない。私だけのデパートだ。私は早速、銀行に行ってみる。この世界では私は通帳を3枚持っていた。合計で36億7000万円が通帳の中にはあった。これで早速、林檎の稙と葡萄の稙をそれぞれ10ずつ買う。合計で林檎の稙が396円、葡萄の稙が452円なので396円+452円=848円。これを10つに×と8480円。
次に買うものは農業用の専門書1500円。そしてジャガイモ。ジャガイモはジャカルタから来たイモなのでジャガイモと呼ぶのであって断じて当時の中国にあったわけではない。
1本ずつはうちの庭に置き、あとは平野部でそれぞれ植えていく。というのも当時、中国には基本的には李(プラム)と桃しかないのである。なので今は林檎と葡萄を植えていく。
葡萄は果実酒にできし、果実ジュースにもなる。
私達、呂家は元々、そんな裕福ではない。ましてや父上は洛陽で董卓のところで働いている。
「やぁ孫黄さん。何かお困り?」
「あぁ呂玲綺ちゃん。実はみんな飢饉で食料がないんだ。都に献上するものも無い。なんとかできたらいいんだが...............。」
この人は孫黄。うちの家の隣に住んでいる農家だ。呂家は父が武官のためお金に困ることはないが商人や都である洛陽に献上する食料品がないのだ。
「待ってて。孫黄さん。これ持っているよ。」
私が麻袋か取り出す。それは先ほど買ったジャガイモ。実はジャガイモって切って植えるとまた地面から生えてくるのだ。私は孫黄さんにそういうことを説明する。
「これをを切って植えるのかい。うちの家に帰って確かめてみるよ。」
その後、孫黄さんの家にはジャガイモがびっしり生えてきて近所の人がびっくりしていたそうだ。ジャガイモを洗って洛陽の商人に売ったら金貨10枚と銀貨60枚渡されたらしい。
「呂玲綺ちゃん、これはお小遣いと思って渡すからね。」
孫黄さんはお金を分けてくれた。その数は金貨5枚と銀貨40枚。だいたい山分けってところだろうか。孫黄さんは真面目で几帳面な性格だから今回は山分けで行けたけど商人の中には弁舌が上手い人物がいるかもしれない。