Tiny Dungeon ~Retry in New GAME~   作:露瓜

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努力、不屈、成長をする物語の人物が大好き


新たな歩み

「俺って誰だっけ?」

 

水面に映る自分を見るがまるで見覚えがない

というかここはどこだ、なんでサイズの合わない服を着ている、さっき見た自分はなんだ竜族、魔族?いや神族のような気もしなくなかった

 

一旦落ち着け俺

 

そう自分に言い聞かせ、何度か深呼吸をする。そうしている内にだんだんと落ち着きを取り戻せた。

 

記憶を整理しよう

 

俺は自分の名前がわからない。4つの種族がいて、人族だったような気がする。どこかに向かっていてこの服を着ていた、サイズが合わないということは俺の背が縮んでいる、幼くなったのか?服のサイズから俺は成人男性ぐらいだったかまたは『学生』。学生?そうだ俺は『トリニティの学生』だった。

 

よし、少し前の自分が思い出せた。学生のようなキーワードがあれば他にも何か思い出せるかもしれない。

 

来た道を戻りながら思考を巡らせる

 

そうしてい思い出せたキーワード

『転生者』、『三界の至宝』、『魔界の黒翼』、『神界の銀月』、『竜界の金鱗』、『勇者』、『滅界戦争』、『真眼』、『魔剣』、『完全銀髪』、『ウルル様バンザーイ』、『剪定者(せんていしゃ)

 

まず『転生者』、俺は4つの世界とは全く別の異世界の記憶を持っていた。異世界の物語、魔法、技、人物について思い出せた。だが、自分自身について特に情報を得られなかった。これから先自分の身を守るために異世界の知識を利用していくことはできるか。

 

次に『三界の至宝』、魔族、神族、竜族の有名人についていた二つ名の総称、これを思い出せたことで、『魔界の黒翼』、『神界の銀月』、『竜界の金鱗』について知れた、さらに『魔剣』、『完全銀髪』、『ウルル様バンザーイ』を思い出せた。『魔剣』は魔界の剣、『完全銀髪』はその名のとおり全て銀髪の神族、『ウルル様バンザーイ』はウルルという『竜界の金鱗』の二つ名を持つ竜族がいる。

 

『勇者』と『滅界戦争』、両方とも人族が関係している、人族が戦争の原因で人族が戦争の終結させた中心人物。何やってるんだ人族。

 

『真眼』、神界に伝わる技術、目に映ったものを分析し、先読みの技術、極めた者には未来が見えるといわれてるとか。俺も戦闘に使っていたようだ。

 

最後に『剪定者』。このキーワードを思い出したとき俺の体に何か重いものが圧し掛かるそんな錯覚を覚えた。きっと俺に深くかかわりのあるワードなのだろうが何も思い出せなかった。頭が覚えていなくても、魂が覚えているそんな感覚だった。

 

 

来た道を戻っていると一本の剣が落ちていた。

 

「これは両手剣か」

 

そういって落ちている剣を片手で軽々と持ち上げる。

 

簡単に持ち上げられたな。こんな子どもの体で、どうやら竜族の身体能力が備わっているようだ

 

一旦今の自分の力について調べておく必要があるな

 

その前にこの服邪魔だな

 

小学生ほどの身体にはあまりにこの戦闘服はサイズが合わない。

 

仕方ない

 

服の脱ぎ、自分の体に合わせ、長さを確認する。そうして、先ほどの剣で不要な部分を切り落とす。

 

よし、あとはツタなんかで体に縛っていけばいい

 

そうして服を着なおそうとしたとき服についたタグのようなものに目が行く。

 

何か書いてあるな。ヒメ?服の持ち主の名前か

 

そういえばまだ名前も思い出せていなかったな。とりあえずヒメと名乗るようにするか

 

そうして、ヒメは服を着なおし、ツタで服が落ちないようにした後、剣を握る。

 

剣を構え、一度素振りをする。その動きに無駄はなく流れるような動き、鋭く研ぎ澄まされた一振りだった。

 

身体が覚えている、たとえ記憶を失っても意識にせずとも動くことが出来た

 

よし、次は気鱗を試そう

 

オーラが身体を包むようなイメージで

 

すると金色のオーラが身体からあふれ出る。

 

成功だな。軽く殴てみても痛くない。重さの無い鎧を着ている感じだ

 

次は魔力、魔法はそうだな、あの物語から借りよう

 

ヒメは魔力を操作し始める。神族の力を有しているからだろう。その魔力操作はとても緻密なものだった。魔力光が発生する。使う魔法はとある世界で魔法の水準を大きく引き上げた一般攻撃魔法。

 

「ゾルトラーク」

 

放たれた魔法は近くにあった木をたやすく貫通した。

 

できた。魔法が、ゾルトラークがつかえた

 

ヒメから笑みがこぼれ、心が高鳴る。ヒメの脳内で憧れたちの姿が見える。

 

 

腐敗の賢老 クヴァールさん

陰の実力者 シャドウ様

百華拳の使い手 タオさん

普通の魔法使い 霧雨魔理沙さん

 

前の自分が何に憧れていたかはわからない。だが、今の俺はこの人達に憧れている。果てなき研鑽と努力、夢を目指すその心のありかたに俺は魅せられていた。

 

彼らのなれるだろうか、いやなろう、いや超えよう。彼らの力がこの世界で頂きに立てるものであると証明しよう

 

 

いけない、興奮しすぎた。

これからすべきことは、まず森を抜け、自分が今どこにいるかの把握だな

 

辺りを見回し一番大きな木へと竜族の身体能力を活かし上っていく。

 

木をある程度の登り周りを確認すると遠くに街を発見することができた。

 

とりあえずの目標はあの街に無事につくことだな

 

そうしてヒメは街へと向かい歩みだす。

 

 

「ふうぅぅ、げほっ!、げほ、またダメか」

 

街に向かいだしてから1時間、ヒメはある練習をしていた。それは、気の呼吸、百華拳の使い手タオの使う気術を使うために必要な呼吸法である。

 

異世界の術を再現しようとするが前世の記憶のおかげでイメージはあるが、どういった呼吸なのか形が見えてこず苦戦した。どうしたら呼吸法を見つけられるか考えた結果、ヒメの出した答えは気鱗を肺の中で発生させ、気鱗を気として、練り上げられる呼吸の仕方を見つけるまで繰り返すというものである。

 

気の呼吸による結果を知ってはいるためその結果に至るまで何度も繰り返す。

 

肺に気鱗を出し、気を練ろうと空気を吸う、気は練れず肺に酸素がうまく届かずせき込む、これの繰り返し。

 

何百回も失敗しているもののヒメは辛いといった考えはなく、むしろ嬉しそうにしている。

 

失敗なくして成功に至らず

 

ヒメはそう考える。

 

失敗という名のピースが成功というパズルを完成させる。

 

失敗するたびに新たなピースがパズルへと収まっていような感覚、このパズルが完成すれば俺の呼吸ができるそんな気がする。だがこれで終わりじゃない、より難しいパズルがこれから先無限にでてくる。そう思えてくるとどこかワクワクしてくる

 

それからさらに2時間歩き続けると、街の入り口が見えてきた。街へ入ろうする人たちが門の前で列を作っている。そして、気づく列に並んでいる人は皆女性であり、猫耳が生えていることに。

 

竜族!ということはここは竜界か

 

人はそこまで多くないため自分の番がくるのは20分くらいだろうか。一度気の呼吸の練習をやめ、街へと入るために列の最後尾に並ぶ。結局気の呼吸を習得することはできなかった。地道に続けていくしかない

 

俺の前にいた竜族が俺に気づいたの後ろを振り返った。目を大きく見開き驚きの表情をしていた。

なんだ、後ろに何かいるのか?そう思い振り返るが何もいない。直接話を聞いてみるか。

 

「すみません。お聞きしたいことがあるんですけど」

「は、はい。私に言えることでしたらなんなりと」

「そんなかしこまらなても、それでお聞きしたいことなんですけど、どうして俺を見て驚いていたんですか?」

「え?あなた様は金竜でいらっしゃいますよね」

「まあ確かに自分は金髪の竜族と言えなくはないですけど」

 

ヒメは覚えていないが、金竜は本来王家の血筋しか存在せず、今のヒメは翼をしまっているため。何も知らない人には王族の子どもが護衛を付けずに外をうろついている状態である。

 

「失礼ですけれど、名前を伺ってもよろしいでしょうか。それと護衛がいないようですけれど何かあったのですか」

「えーと、名前はヒメっていいます。何もありませんよ自分ただの一般人ですから」

 

俺はそう言って適当に誤魔化そうするが、女性に本当ですかと真剣な眼差しで聞かれ、嘘を付けず自分の現状を掻い摘んで話した。

 

「なるほど事情は分かりました。今すぐに保護していただきましょう。失礼します」

「えっ!?ちょっと」

 

そうして俺は名も知らむ竜族にお姫様抱っこをされ、列を抜け門へと向かっていくのだった。




第五種族となった姫の憧れた人物
葬送のフリーレンよりクヴァール
陰の実力者になりたくてよりシャドウ/シド・カゲノー
転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めますよりタオ=ユイファ
東方Projectより霧雨魔理沙

今回使った魔法
クヴァールの魔法ゾルトラーク

評価 ×→△→○→◎→☆
本来のゾルトラーク
コスパ:○、速射性:◎、連射性:◎、射程:☆、威力:◎

今回使ったお試し版ゾルトラーク
コスパ:○、速射性:×、連射性:×、射程:×、威力:△

これから先ゾルトラークは改良版を出していく予定
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