Tiny Dungeon ~Retry in New GAME~ 作:露瓜
俺は現在、門の警備の人たちが使う詰所のようなところに保護されてから数時間たった。
その間に事情聴取をされたが門の外であった人に話したことと同様の内容を話した。
自分が記憶喪失こと、気づいたら森にいたことを。
自分の種族については外の人にもだが話してはいない。あまりに異質であると自分でも何となく感じている。
ハーフやクォーターとも違う存在ではないかと思っている。
話すにしても口が堅く信用できるひとではないとな。国のトップだったら俺についてなにか知らないだろうか。
事情を話した後、いくつかの質問をされたり、したりした。
そこで金竜は王の血筋でしか存在しないことを知った。確かに今の俺は金髪の竜族にしか見えないから驚かれたのか。
トリニティや滅界戦争、三界の至宝について何か知らないかと聞いてみたが誰も知らないいわれた。初めて聞く単語ともいわれた。
ウルルという人物に来てみても同様の回答だった。
いったいどういうことなのか俺の持っている記憶が全く役に立たない。
『竜界の金鱗』の二つ名を持っているということはウルルは有名人であるはずなのに知らない。
俺は一体いつの記憶を持っているのか。
もしかして未来の記憶なのか。
質問されて答えた中で一番驚かれたのは俺の性別が男と答えたことだった。
まあ、子供の見た目だから一目見ただけではわからないかと初めは考えていたが、よくよく考えると竜族は女性しか生まれないから。元が他種族の大人の男性しかおらず、竜族で子供の男性なんているわけがない。
俺が質問に答え終えると部屋から人が出て行った。
部屋のそとで警備の者がいるから用事や必要なものがあればこの人に話せばいいとのこと。
外の様子を伺うとかなり慌ただしかった、聞き耳を立てると「身元の調査」、「カジュタ様に報告を」といったことが聞こえた。
そんなことがありいまに至る
ただ待っているだけでは暇だったので気の呼吸の練習、魔力操作、制御の特訓に時間使う。
長い時間練習していくうちに肺にある気鱗を動かす呼吸の仕方がわかるようになってきた。
だがあくまで呼吸の仕方がわかっただけで気術を使えるようになったわけではない。
それに、気鱗を肺に満たしていたのは呼吸法を見つけるためだ。
これからは、呼吸だけで気を生み出すほどのものにしていかないといけない。
魔力に関しては、操作や制御は細かなところまでできていた。
憧れの人達に比べればまだまだだが悪くなかった。
問題は魔力量だ。少ない、単純に魔力が少ないのである。
神族は髪の銀の含有率で魔力量につながるから、俺の銀髪なのは髪の毛先だけだから全体の一割にも満たない。
どんなに魔力操作や制御がうまくなっても魔法を使うための魔力がないにでは意味がない。
このままでは「アトミック」も「マスタースパーク」も使えない。
魔力を増やすにはどうしたらいいのかと考えるが思い浮かばない。
単純に大量の魔力を使い続ければ増えるのだろうか。
試そうにもいまは出来ないから保留か。
そうして待っている間、気の呼吸と魔力制御に時間を費やした。
それからしばらくして、ドアをノックする音が聞こえた。
俺は返事を返す、すると金髪の女性が部屋へと入ってきた。
彼女の後ろに従者であろう人がいたが部屋には入らず外で待機している。
部屋には俺と金髪の女性の二人だけの状態となった。
金髪の竜族ってことは今目の前にいる人は王族ってことだよな。
「そんなに緊張しなくてもいいのよ」
ずっと黙っていた俺を緊張していると思ったのか声をかけてくれた。
その声はとてもやさしく、つい気を許してしまいそうになる。
「い、いえ、緊張しているわけじゃなくて……じゃないです」
「ふふ、わざわざ畏まった言い方に直す必要はないわよ」
「王族の方にそんなこと出来ません」
「じゃあ、王族の権限でその畏まったしゃべり方禁止ね」
「えぇ…そんなことに権限使うんですか」
あきれる俺をみて、にっこりと笑顔を彼女は浮かべてた。
初め見たときは大人な人といった印象を受けたがいまはどこか子供っぽい。
「自己紹介がまだだったわね、私はミヴェル=カジュタ、竜界の王妃よ」
「俺は記憶喪失前の名前はわからないですけどヒメって言います。ところでどうしてミヴェルさんが直接俺に会いに来たんですか?使いの者を出すとかあったのでは」
「それはね自分の目で確かめたいことがあったの」
そういうとミヴェルを顔を近づけ俺を見回す。
「あの人に似ている点は特になし。隠し子というわけではなさそうね。まあ、あれだけ生前に絞ってればいるはずないし考えすぎだったかしら」
小声でしゃっべているが俺に近づいているから話している内容丸聞こえだ。あの人というのは竜王、ミヴェルさんの夫だろうか、どうやら亡くなっているみたいだ。
後半少し怒気を感じたが竜王は浮気でもしてたのか。
「ごめんなさい、じろじろ見ちゃって」
「いえ、大丈夫です。確認していことはもういいんですか」
「えぇ、一つはおわったわ、もう一つ確認したいことがあってね。あなた竜族じゃないわね」
なんで!、魔力はいま隠して状態なのに
「別に特別なとこはしてないわ、実は部屋に入る30分前にはここにきててヒメちゃんが変わった呼吸したり魔力を身体に巡らせてるのを観察したの」
まじか、気配なんて感じなかったぞ
「俺をこれからどうするつもりですか」
「どうするってそれもちろん保護よ」
そういって俺のことを抱きしめる。
「子どもを一人ぼっちにしておけるわけないじゃない。それにヒメちゃんは嘘をつかないとってもいい子だし」
「あの、ちょっと離して…」
「そんなに顔真っ赤にして子どもでもやっぱり男の子ね」
ようやくミヴェルさんから解放された。……この人着やせするタイプの人だった
この人だったら信用しても大丈夫そうだな。
「ミヴェルさん、どうして俺が魔力を持っているのか話します」
ガラスが割れるような音がする。俺の背中に一対に翼が生える。
俺は話始める自分の種族についてを。
「4つの種族の特徴を持った種族ね、聞いたことがないわね。一応私のほうで調査してみるけど、あまり期待しないでね」
「お願いします」
国のトップでも知らないとなると誰も知らないのだろうな
「そういえば、保護されるとは聞いたけどどこで保護されるんですか」
「私の城よ、あなたの存在を知られるのは危険と判断してね。」
「そうですか」
「大丈夫、お城は訓練所もあるし蔵書もたくさんあるしで退屈はしないはずよ」
よっしゃ、魔法の研究や特訓ができるのか
「それじゃお城に行きましょうか」
「はい、これからお世話になります」
そうして部屋を後にする。
ミヴェルさんは俺が道に迷わないよう優しく手をつないでくれる。
そして、優しくく微笑む。
「家族が増えてうれしいわ」
その笑顔は竜族のトップとしての顔ではなく母親としての顔に俺には見えた。