ソードクラブガールズ   作:バズートル

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『キャラ紹介2』

・坂口 日向

ワルキューレ女学院の高校3年生で剣道部のキャプテン。文武両道で学校の生徒会長も務める。
小学生の頃に剣道を始めると、メキメキと頭角を表していき、高1の頃までは無敗であった。
とある他校の剣道部員にライバル意識を持っている。


第四話 留学生と副キャプテン

ー5月ー

 

ゴールデンウィークが終わって数日が経ったある日の朝方。学院のグラウンドで一人の女子生徒がランニングをしていた。中国からの留学生で剣道部員の一人『練 紅玉』である。

 

紅玉「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

暫く走った後、その場に立ち止まり息を整える。

 

紅玉「もっと頑張らないと・・・」

 

そう言うと紅玉はランニングを再開する。

 

それから時が経ち、高2の教室では午前の授業から行われていた。その教室に紅玉も授業を受けていたが、ランニングをしたせいかウトウトしていた。

 

エリカ「ちょっと!紅玉!」(小声)

 

隣に座っているクラスメイトで同じ剣道部の副キャプテン『千葉 エリカ』が呼びかける。

 

紅玉「うぇっ!? ああ、ごめんなさい!」

 

ハッとなって紅玉は目を覚ます。それを見てエリカはどこか心配そうな顔をする。その後、授業が終わり昼休みに入り、生徒達は食堂で昼食を取っていた。

 

アカメ、クロメ「「はむ!はむ!はむ!」」

 

アカメとクロメは無我夢中で料理を食べている。

 

翼「姉妹揃って大食いとは・・・」

 

レイ「あんな細い身体のどこに入っていくんでしょう?」

 

翼とレイはそんな二人を見て度肝を抜かれていた。

 

その後ろの席でも、アカメ達ほどでは無いが、紅玉も無我夢中で食べていた。

 

エリカ「ちょっと、そんなに食べて大丈夫?」

 

紅玉「大丈夫!これぐらい平気よ!」

 

そう言って紅玉は食べ続けた。

 

それからまた時が経ち、部活の時間。この日は顧問のエスデスがいない為、部員達は自主練に励んでいた。

 

クロメ「面!」

 

バシッ!

 

アカメ「打ち込みが甘い!もっと力を入れろ!」

 

クロメ「うん!」

 

防具を付けたアカメがクロメと一緒に打ち込みの練習をしていた。その隣では防具を付けた翼がレイに地稽古をつけていた。

 

レイ「やぁっ!」

 

レイは翼に打ち込んだ後、鍔迫り合いに持ち込む。

 

翼「もっと強く来い!それでは試合に勝てんぞ!」

 

レイ「はい!」

 

稽古に熱が入っている四人。その様子を副キャプテンのエリカと部員の雪乃が見ていた。

 

雪乃「今年の新人達、頑張ってるわね」

 

エリカ「一ヶ月後に控えた新人戦で結果を出したいんだって。そのために力と技を磨いてるのよ」

 

雪乃「なるほど・・・」

 

そんな話をしていると日向が来る。

 

日向「ねぇ、紅玉見てない?」

 

エリカ「紅玉?」

 

雪乃「そう言えば居ませんね」

 

雪乃が周りを見回すが、紅玉の姿は無かった。

 

日向「あの子ったら、練習をサボってどこへ行ってるのかしら? 見つけたら悲鳴を上げるまで稽古をつけてやるわ」

 

エリカ「まぁまぁ。私がさがしてくるよ!」

 

エリカは紅玉を探しに武道場を出る。

 

エリカ「紅玉〜? 何処に行ったのよ?」

 

エリカが校舎の外を探していると、校舎の裏から声が聞こえてきた。

 

エリカ「この声は・・・!」

 

エリカは校舎の裏を除くと、そこには上下白の剣道着を着た紅玉が素振りをしていた。

 

紅玉「63・・・64・・・65・・・」

 

エリカ「紅玉!!」

 

紅玉「うわぁぁぁ!!?」

 

エリカは素振りをしている紅玉の後ろから大声で呼び掛ける。それに驚いた紅玉は転倒し尻もちをつく。

 

紅玉「イタタタ・・・エリカ!脅かさないでよ!」

 

エリカ「アンタが悪いんでしょう!アンタが居ないから日向が怒ってたわよ!」

 

紅玉「あっそうだったんだ・・・ごめん」

 

エリカ「ずっと気になってたけど、アンタおかしいわよ?何かあった?」

 

紅玉「・・・実は」

 

紅玉は自身の胸の内をエリカに話し始める。

 

エリカ「なるほど・・・。自分も剣道部の一員なのに、皆んなとの力の差が離れ過ぎていて思い悩んでいたのね」

 

紅玉「うん。私だって頑張っているのに、何で追いつけないのかずっと悩んでた。私、剣道向いてないのかな?」

 

そう言う紅玉の目には薄らと涙が出ていた。そんな紅玉を見てエリカは口を開く。

 

エリカ「アンタ、何で剣道部に入ったの?」

 

紅玉「えっ・・・?」

 

エリカ「何で剣道部に入ったのかって聞いてるの!」

 

紅玉「・・・・・はっ!」

 

そう聞かれた紅玉は何故自分が剣道部に入ったのかを思い出す。

 

ー回想ー

 

それは紅玉がこの学校に留学してきた2年前の事。まだ右も左も分からず混乱していた紅玉をクラスメイトのエリカがサポートしてくれていた。それから暫くしてエリカから部活に入らないかと誘われ、彼女が所属している剣道に見学に行く。そこで紅玉は一生懸命に稽古に励むエリカの姿に憧れて剣道部に入部した事を思い出した。

 

ー回想終わりー

 

紅玉「そうだ・・・私、エリカに憧れて剣道を始めたんだ。エリカみたいに強くなりたいって!」

 

エリカ「へぇ〜私みたいに強くなりたいか・・・」

 

それを聞いたエリカは満更でもなかった。

 

紅玉「私、強くなるからね!そして一緒に全国大会に出よう!」

 

エリカ「良いわよ!それまでに強くなる事!」

 

紅玉「うん!」

 

エリカに強くなると約束した紅玉。

 

???「それぐらい言ってもらわないと、剣道部員失格よ」

 

エリカ「日向!」

 

そんな二人の元に日向が来る。

 

紅玉「日向さんすみません!勝手に道場を抜け出して!」

 

日向「強くなるために自主練してたんでしょ?それぐらいは許してあげるわ。但し、何の言伝もなく抜けたのは不問にできないわ」

 

紅玉「ああ・・・」

 

日向「と言う訳で、戻ったら素振り1000本!それが終わったらエリカと一緒に時間無制限の地稽古よ!」

 

紅玉「は、はい!」

 

エリカ「・・・ん?ちょっと待て!私と?」

 

日向「貴女みたいに強くなるって言ってるんでしょう?まずは戦って学びなさい。貴女が目指している、剣士の強さを」

 

紅玉「・・・はい!」

 

それを聞いた紅玉は元気よく返事をする。

 

日向「さぁモタモタしない!とっとと行く!」

 

紅玉、エリカ「「はい!」」

 

その後、道場に戻った紅玉は、1000本素振りを終え、倒れるまで時間無制限の地稽古をエリカと一緒に行ったのであった。

 

続く・・・




次回

第五話『ライバルと練習試合』お楽しみに。
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