・練 紅玉
ワルキューレ女学院の高校2年で中国からの留学生。
クラスメイトであるエリカの誘いで剣道部に入部、共に稽古に励んでいる。
ー六月ー
六月・中旬のとある日曜日。ワルキューレ女学院剣道部は地元で行われている県大会に出場していた。個人戦高校の部では全員一回戦を突破。その後の2回戦で雪乃と翼とエリカが敗退してしまうも、アカメと日向は突破。二人は続けて準決勝も突破して、決勝戦はアカメと日向の同校に試合となる。
アカメ「メェェェンッ!」
審判「面あり!勝負あり!」
アカメが面を決めて、個人戦高校の部はアカメが優勝した。
日向「負けたわアカメ。前より腕上げたわね」
アカメ「毎日鍛錬してますから」
一方の個人戦中学の部。クロメとレイは順調に準決勝までコマを進めていた。準決勝でレイは敗北してしまうも、クロメは突破し決勝へと進める。
エスデス「高校の部はアカメが獲った。クロメがこれに勝てば、姉妹揃って優勝だろ。しかし、決勝の相手がそう簡単に勝たせてくれそうにない・・・」
エスデスそう言うとトーナメント表を見る。クロメの決勝の相手は『切姫 夜架』。【ヒメユリ学園】の中学3年で、去年の個人戦中学の部の優勝者である。
それから数分後、個人戦中学の部の決勝戦が行われた。
審判「始めっ!」
クロメ「はぁぁぁ!!」
夜架「ふんっ!」
審判の合図と共にクロメは夜架に打ち込む。
アカメ「行けぇクロメ!」
紅玉「負けないでね!」
アカメ達はクロメを応援する。クロメは必死に打ち込んでいくが、夜架は焦ることもなくクロメの攻撃を防いでいく。
クロメ(防がれるっ!)
夜架「(いい打ち込みだ。だが甘い!)っタァァァ!!」
審判「胴あり!」
夜架はクロメの打ち込みを跳ね除け、すかさずクロメの胴に打ち込み一本を先取する。
エスデス(冷静だな・・・クロメとは相性が悪すぎる)
この光景を見てエスデスは少し焦りの表情をしていた。しかし・・・。
クロメ「コテェェェ!!」
審判「小手あり!」
クロメも負けじと夜架の小手に打ち込み一本を取る。
アカメ「よし!クロメも取った!」
日向「あと一本取れれば、クロメの勝ち・・・」
紅玉「クロメちゃん、頑張って」
クロメが勝つことを祈るアカメ達。
審判「3本目!」
クロメ、夜架「「やぁぁぁっ!!」」
クロメと夜架は互いに打ち込んだ後、鍔迫り合いに持ち込む。
夜架「てゃぁぁぁ!」
クロメ「はぁっ!」
それから二人は残り時間ギリギリまで互角の戦いを繰り広げる。そして・・・。
クロメ(時間がない、これで決める!)「やぁぁぁっ!!」
クロメは夜架に突っ込むと面を繰り出した。
夜架(面か・・・防いで逆胴で決める!)
夜架は竹刀でクロメの面を防ごうとする。しかし、クロメの狙いは別であった。
クロメ(そう来ると思ってた!)
クロメが振り下ろした竹刀は夜架の面・・・ではなく、小手に向かっていく。
夜架(まさか!?)
クロメ「っ手ェェェ!!」
クロメの竹刀が夜架の小手に打ち込まれる。
審判「小手あり!勝負あり!」
アカメ、紅玉「「やったぁ!!」」
エスデス(面を打つと見せかけての小手・・・クロメ、お前は姉にそっくりだな」
個人戦中学の部の優勝者はクロメとなった。こうして個人戦中学の部、高校の部は揃ってワルキューレ女学院が勝ち取ったのであった。
それから閉会式の後、勝利したクロメの元に夜架が来る。
夜架「先ほどの試合は見事だった」
クロメ「いやそんな・・・大したことじゃ・・・」
夜架「次の大会でまた会える事を祈る。その時はリベンジを」
クロメ「いいよ。受けてあげる」
そう言うと二人は握手を交わす。そして夜架はその場を後にする。
クロメ(なんだろ・・・いいライバルに出会った感じ)
夜架を見て心の中でそう思うクロメなのであった。
続く・・・
次回
第八話『転校生と幼馴染』お楽しみに。