この素晴らしい世界たちに魔法陣を!   作:スマラカタ

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皆様、お読みいただきありがとうございます!
今回は新しい話を投稿いたします! ちょっとゆっくりかもですが、話の方は着実に進めますので、応援してくださると嬉しいです!
ローマ数字は、改稿が全て終わり次第、漢数字に戻します! ご了承下さい!

それでは、ここから本編開始です!


第XV章 この紅き瞳の少女との出逢いに祝福を!

 翌日、俺たちはエクスを探してギルドや街中を聞き込みして回った。……にもかかわらず、手がかりはほんの一ミリどころか影も形もなかった。

 

「いや、これは想定外すぎるんだが。こんなに探して手がかりゼロはどういうことだよ!」

「……本当にな! あんだけ探して何もねぇって、マジで意味がわかんねぇぞ! 何者だよ、あの人!」

 

 他の街ならいざ知らず、いい意味でも悪い意味でも、この街でめぐみんそっくりの女の子がいれば、誰かしら覚えていてもよさそうなものだ。あんな爆裂娘似なら、俺は絶対に忘れない。

 俺がそんな風に考えていると、めぐみんとニケが眉をひそめながら言った。

 

「他の街ならともかく、私にそっくりならば、誰かしら覚えているはずなのですが、本当に変ですね……。」

「しかも、ダクネス家のメイドさんたちが言うには、一度見たら絶対に忘れないような乗り物に乗ってたみたいだしな。」

 

 そこもまた妙なところだ。メイドさんたちの話を聞く限り、その乗り物は、どうやらバイクのような乗り物だったらしいが、それにしたって痕跡ゼロはおかしい。

 現代日本ならともかく、この世界にバイクのような目立つ乗り物が走っていたら、メイドさんたちのようにインパクトに残っているはずだし、タイヤの跡すら見つからないのはどう考えても変だ。

 俺は、その事実にため息をつきながらつぶやいた。

 

「……マジで何者なんだ。そんな乗り物、SF映画か特撮の類でしか聞いたことないぞ。」

「どう考えても、この世界になさそうな代物ですよね。いえ、デストロイヤーがあったので、なんとも言えませんけど。」

「そうなんだよな。この世界、たまに変にメカメカしいもんあるからな。」

 

 うーん、本当にどうしたもんかな。これだけ捜して見つからないのは異常だし……

 かすみのその言葉をきっかけに、俺たちが歩きながらずっと頭を悩ませていた。そんな中、ウィズ魔道具店の近くで、めぐみんがふいに立ち止まり、俺たちに言った。

 

「……とりあえず、わからないものは一旦置いておいて。ちょっと爆裂散歩に行って、気分転換しませんか? 私も悩みすぎて、爆裂魔法でも撃ってすっきりしたいですし。」

「……そうだな。それも悪くないかもな。」

 

 俺が軽い感じでそう言うと、かすみたち三人がそろって首を傾げてきた。

 

「……? あの、すみません。爆裂散歩とは一体? めぐみんさんに関するものですよね?」

 

 かすみが、きょとんとした顔で俺やめぐみんの方を見比べた。

 ……あぁ、そういや、うっかり忘れてた。この世界に来たばっかで、爆裂散歩なんて知ってるはずないな。

 俺がすぐに説明しようと思っていると、めぐみんがその前にどこか誇らしげに、ない胸を張りながら説明していた。

 

「えぇ、クエストがない日は、街の外にあるやたら頑丈な廃城に、一日一爆裂をしにいくのです。撃った後はかなり爽快感があって最高ですよ?」

 

 めぐみんが得意げにそう言うと、かすみは少し苦笑いしながら肩をすくめた。

 

「そ、そんな一日一善みたいなノリで行くんですか……?」

 

 その言葉に、俺は思わず吹き出しそうになった。

 

「まぁな。クエストがない日はほぼ毎日な。……って、かすみ。さらっと今うまいこと言ったな。」

 

 俺が思わずそう言うと、かすみはハッとして驚いた後、慌てた様子で手を前で振った。

 

「あ、いえ、今のは別に狙ったわけでは……!」

「いや、わかってるけど! 単純に上手いなと思ってさ!」

 

 俺たちが焦るかすみをなだめつつ、そんな風に話していたその時だった。

 ガサガサと木陰から音がしたので、俺たちは少し身構えつつ後ろを振り向いた。

 すると、道の街路樹の木陰から、どこか緊張した表情をして、めぐみんに似た黒いローブを身に纏った紅い瞳の魔法使いの美少女が、パンの袋を抱えて、俺たちの目の前に現れた。

 どこか息切れも少ししてたので、買い物帰りのついでに、慌ててこちらに来たのだろうか。

 乱れる呼吸を抑えるため、深呼吸した後、彼女はめぐみんに対してこう言った。

 

「……! あ、め、めぐみん! ひ、久しぶりね!」

 

 こうして、俺たちは、新たな謎の少女に出逢うこととなった。だが、この少女がとんでもない手がかりを持っていたことを知るのは、そう遠くない先のことだった。




最後までお読みいただきありがとうございます!
いかがだったでしょうか。ちょっと短かったかもですが、少しずつではありますが、改稿と並行して、物語は進めていきますので楽しんでいただけると幸いです。
感想、意見、コメントなどはいつでもお待ちしております。
それでは、また次の話でよろしくお願いいたします。

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