「うわーん、ママー、パパ上ったらひどいんだよー」
「あら、どうしたの?マヌーラちゃん。全くいくつになってもお子様なんだから」
赤毛の美しいマイマザーに熱い抱擁をきめて泣きつく。
うっひょー!ええ身体つきしてますなあ♡お肌もプリンプリン♡いやーやっぱ美容液作ってよかったなー。こんな可愛いママにおぎゃれるんだもん!どれここは一つ
「マヌーラちゃん?痛い目に会いたくなかったら、その伸ばした手を引っ込めなさい?」
「ひえ……すんませんでした」
やっべーよ、完全にやる気だったよ。魔力漏れてたもん。元宮廷魔法隊2番隊隊長の圧を感じたもん。
「全くもう。しばらく会ってなくて寂しいのかなとか思った私がバカみたいじゃない。」
「マヌーラちゃんの中身を考慮して金輪際さっきみたいな変態対応にしてもいいのだけど?」
「誠に申し訳ございませんでした!今まで通り親子対応でお願いします!」
嫌じゃ!嫌じゃ!折角TS美少女転生したのに美人ママにおぎゃれないなんて絶対嫌じゃ!
マジもんの誠意を見せる為に、土下座をきめた私にママが問いかけてきた。
「それで?なんで泣いてたの?パパと喧嘩でもしたの?」
「それが…」
さっきパパと話した内容をママに伝えた所…
「1から100までマヌーラちゃんのせいじゃない。あんまりパパに心労かけるんじゃないわよ。」
「うぐう!で、でも美しくて可愛い完璧天才錬金術師で次期当主な私と暮らしたくないの!?今なら最近開発した美白効果のある乳液もセットでついてくるよ!」
「この部屋に来た時にあの行動しておいてよくもまあ…いけしゃあしゃあと…はあ…」
「マヌーラちゃんは確かに私の自慢の娘ではあるけど、どこにだしても恥ずかしいルナティック家の恥部だから離れで大人しくしててくれるとママとっても嬉しいわ。」
「あっ、乳液は置いてってちょうだい。興味あるから。」
「余りにも辛辣過ぎる!」
思ったより数倍重いパンチ食らったんだけど!えっ、『自慢の娘』って単語と『一家の恥』って単語両立することある!?
「そんな!数々の美容用品を生み出し、敬愛するママ上を更に美しくして来たこの自慢の娘のどこに恥部要素があるっていうの!?」
「[エウロパ大聖堂修道女100人斬り事件][処女受胎の方法解明による枢機卿退陣事件][エウロパ学院ジェーミン家長男玉無し事件].
「パパとママがどれだけフォローに奔走したか…もっと落ち着きを持って暮らしてくれるかしら?」
「あー、ま、まあ過ぎた事はいいよ。」
くっそ!思ったよりも罪があったぞ!美少女式責任逃れジツのおかげで何とか致命傷で済んだか…
「はあ…下の子たちもこの半分…いや4分の1位のふてぶてしさがあれば…」
「ということで一緒には暮らせないけど、久しぶりに今日は家族みんなでご飯食べましょうか。リリーナ達は会いたがってるわよ。」
「ホント!いやー楽しみだなー。2年ぶりくらいかな?……同じ敷地内なのに顔出してなさすぎじゃん私!」
やっべーここ2年くらい実験が楽し過ぎて、離れと職場の往復ばっかだったわ!愛しの妹弟たちはまだ小さくて可愛い盛りだというのに
「ほんとよ。よくそれで次期当主だーって突っ込んできたわね。」
うう、ママからの視線が痛い。
2年か…皆どれだけ大きくなったかな。楽しみだなー