神さま、バカ   作:よしたそ

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前半マイゴ視点で後半初音視点です。次回から物語を大きく動かす予定です。駄文ですがそれでも良ければよろしくお願いします。エミュがムズい…。


第三話

聞こえない。

いつも聞こえるはずのピアノの音が聞こえない。

「…さきちゃん?」

今日は休みなのかな、そう思っていると

「ともりーん!」

おはよー!と、あのちゃん、もとい千早愛音ちゃんが手を振ってこっちに来る。

「おはよう…あのちゃん」

「やっぱともりん朝早いね!わたし朝は全然だよー!」

「ねぇ…あのちゃん…」

「あれー?今日は祥子ちゃんのピアノ聞こえないね?もう終わっちゃったのかなぁ?」

「ううん…ずっと聞こえなかった…今日は休みなのかも」

「そっかぁ風邪でも引いたのかな?心配だねぇともりん」

「うん…大丈夫かな?」

キーンコーンカーンコーン

「あっ!ヤバっ!ここで話してる場合じゃなかった!ともりん急ごう!」

「うん…!」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

〜〜 

「ともり今日へん」

「え…?」

「野良猫!燈にイチャモンをつけるな!燈気にしなくていい」

「元気がない」

「野良猫!」

「確かに元気がないね、燈ちゃん何かあった?」

「えっと…今日…さきちゃんのピアノが聞こえなくて…見に行ったらいなくて…どうしたのかなって…」

「ああ、寝不足らしいな」

「リッキー知ってるの?」

「今日三角さんが目元真っ赤にして登校してきたから何があったのか聞いたら祥子が寝不足で倒れたって」

「ええー!祥子ちゃん大丈夫なの!?」

「本人は大丈夫って言ってるらしいけどな、海鈴が言ってたけどぶっ倒れてから四時間目覚めずに苦しそうにしてたってよ」

「それ…本当にただの寝不足?」

「さあな私は医者じゃないし祥子でもないからな、祥子本人が言うならそうなんだろ」

「さきちゃん…」

「…とりあえず今日の練習はこれで終わり次は明後日だから」

「りっきー抹茶パフェ」

「練習前に食べたろ」

「おかわり」

「はぁ…その体のどこに入ってってんだ…スタジオ代払ったら行くからカウンターで待ってろ」

「むふっ♪」

「今日はあたしも食べよっかな〜リッキーよろしく!」

「めんどくさいな…はいはい」

「…」

「燈ちゃん、心配?」

「そよちゃん…うん」

「私も心配だよ、倒れるなんてね…過労かもね、最近ムジカよくテレビとかに出てるし、それ以外にもライブの演出、台本とかも全部やってるんだろうし」

「…明日は来るといいな」

「ともりーん!そよりーん!出るよー!」

「…愛音ちゃんうるさい」

「えーっ!?呼びに来てあげたのに!」

「そんな大きい声じゃなくても聞こえてるよ、行こ?燈ちゃん」

「…うん」

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「さきちゃん…」

ちゃんと休んでいるだろうか、朝のコーヒーに睡眠薬でも入れておくんだった、今度小さい監視カメラ買おうかな…

「うーいちゃん!」

「わぁっ!びっくりしたよ…まなちゃん…」

「反応可愛い〜いやぁ難しい顔してたからほぐしてあげようと思って!」

「私そんな顔してた?」

「すっごく難しい顔してた、さきちゃんと何かあった?」

「なんで分かるの?」

「ういちゃんがそんな顔するのはさきちゃん以外ないからね〜」

「あはは……実はね…まなちゃん」

「うんうん!」

「さきちゃんが休んでくれないの…」

「なるほどね〜さきちゃんムジカの台本とか色々やってるしたまには休んで欲しいって思うよね」

「…しかもこの前の練習中に倒れちゃって」

「ええ!?大丈夫?それ?病院は?」

「睡眠不足と過労って言ってるんだけど…絶対それだけじゃないと思うんだ…熱もあったし…」

「さきちゃんが嘘ついてるかもしれないってことね」

「…うん」

「…さきちゃんはさういちゃんに甘えてるよね」

「?」

「過労と睡眠不足って言われて納得してないんでしょ?なんで問い詰めないの?」

「だって…しつこいとさきちゃんに嫌われるかも…」

「そこ!そこだよ!ういちゃん!」

「え?」

「ういちゃんは優しいから深く聞いてこないからついつい甘えちゃうんだよ!もっとグイグイ行かなきゃ!」

「グイグイって言っても…どう行けばいいのか分からないよ…」

「何がなんでも今日は一歩も引かないぞ!っていう意志を目に宿すの!」

「目に宿すって…こう?」

「可愛い〜!!って違うよ〜!それじゃただ可愛いだけ!もっと力込めて!」

「うーん…こう!?」

「まだ可愛い!!」

「こう!」

「可愛い!」

「こう!!!」

「可愛い!!!」

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あの後も一時間くらいやってたけど全然コツが掴めなかった…。

でも今日は絶対に引かない!本当のこと言うまで話し続ける!…でも嫌われ…いいや!びびっちゃダメ!何がなんでも本心で話してもらうんだ!!

そうこう考えているうちに家に着いた。

「ふぅ…はぁ…」

自分の家なのに緊張してしまっている。

「ふぅぅぅぅ……よし!」

ガチャ

「ただいま!さきちゃん!」

バタン

「さきちゃん…?」

いつもある出迎えがない、寝てるのかな…?

「リビングの電気はついてる、ソファーででも寝ちゃったのかな?」

そうだったら体勢が悪くて体を痛めるかもしれない。

カチャン

「さきちゃんただい…ま…」

リビングには

「さき…ちゃん?」

さきちゃんが

「さきちゃん!!!!」

…血を吐いて倒れていた。

 

続く

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