神さま、バカ   作:よしたそ

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あと三話です。駄文ですがそれでも良ければよろしくお願いします。


第六話

二週間がたった。初音 睦 海鈴は時間を作って毎日お見舞いに来てくれている。無機質な病室に一人は寂しいのでとても嬉しい。でも…

「祐天寺さん今日も来れないそうです」

「そう…ですの」

「どうしたんだろう…?にゃむちゃん…」

「…」

あれからにゃむは一度も来ていない、当然だ、こんな嘘つきの無責任なんて見限って当然。

(最初から素直に話すべきでしたわ)

そう考えたところでもう遅いのだ、何もかも…遅すぎた。

「…祥、にゃむはずっと心配してた」

「…え?」

「そうですね、豊川さんが運ばれてきて起きるまでの間ずっとそばに居ました、時々言葉を投げかけていましたね」

「ちょっと意外だったかも…にゃむちゃんさきちゃんと相性が悪いと言うか反りが合わない感じがしてたから」

「はい」

「うん」

「…にゃむ…」

”顔と数字ですわ”

今思うと最低な理由だ、にゃむにとってはムジカの活動は芸能界への足がかりに過ぎなかったから気にはしていないと思うが、あの頃の私は未練と過去を断ち切ることしか考えていなかった。

…だから睦の不調に気づけずムジカは解散した。

私は全てを失い睦から逃げ置き手紙を残して初音からも逃げた。

”さきちゃん…!バンドやろう…!”

しかし私は周りに恵まれていた、燈達マイゴのおかげで睦ときちんと話すことができCRYCHICを終わらせることが出来た。

初音もそうだにゃむが家に連れてこなければあのまま完全に終わっていただろう。

本来なら今この病室には私しか居なかった、しかし仲間が友達が居るのだ、この光景があるのはにゃむとマイゴのみんなのおかげだろう。

…………ちょっと待て、重要なことを見落としている気がする、睦が不調になったのはメディアへの露出が増えて寝不足になったからだ、じゃあなぜ増えたのか…

”こんなふう〜に!”

”アンタはどんな顔〜”

”アハハっいい顔〜”

「あぁーーーーーーーーーーー!!!!」

「えっ!?さきちゃん!?」

「…」ビクッ!

「びっくりしました、どうされました?」

そうだにゃむが仮面を外したからに他ならない、結果的にはムジカは前より結束の強いバンドにはなれたがそれは結果論だ、あの時のことについてきちんと話す必要がありそうだ。

「初音!机の上のスマホを取ってくださいます?」

「う うん、はい」

「…」カカカカカッ

にゃむにメッセージを送る。

『腹を割って話したいことがありますので明日来てください、拒否権はありませんのでよろしくお願いします』

「…皆さん明日にゃむと二人で話したいことがあるので明日は来てくださらなくて大丈夫ですわ」

「う うん…」

「分かった…」

「分かりました」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「はぁ…」

やってしまった…半年しかないって聞いて気が動転してしまっていた。

動転していたとはいえあんな言い方は良くなかった。

「本人が一番辛いはずなんに…」

謝らないと、でもなんて言って…

ピロン 

通知がなった。

「またウミコかな…って」

メールの主はサキコだった、まさに渡りに船。謝ろう。そう思ってメッセージを開く。

「な 何??」

しかし送られてきた内容に思考が止まる。

「腹を割って話したいことがあるから来てくれ…拒否権はない…」

ただならぬ圧を感じる。なんか怖い、病気についてだけではない気がする。

だが怖気付いてはいられない、おっけー。と返信をし既読が着いたのを確認してからスマホを閉じた。

「はぁ…明日何が起こるん…???」

アタシは不安でいっぱいだった。

 

続く

 

 

 

 

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