「7階層〜?」
「うん、まあ行けるかなって」
「あのねえ、ランス君。7階層なんて駆け出しの冒険者が降りていい階層じゃないの!5階層からはダンジョンの傾向が変わって難易度が上がるの。いくらメリュジーヌ氏がいると言っても、迂闊に下層に降りるのは感心できない」
「大丈夫だよ。最強の僕がいるんだからマスターに傷1つだってつけさせないよ」
「あ、僕は入ってないんですね……」
「まあベルはステイタスアビリティの評価がいくつかEまで上がってるし俺もメリュジーヌとの修行でかなり上がってる」
「……E?」
うん、ベルはスキルでの急激な成長。俺はメリュジーヌとの修行。メリュジーヌ強いから俺の修行に付き合ってもらってるんだよね。組手とか色々、まあその対価として添い寝とかしてるけど
「……本当にEなの?」
「はい!兄さんだってほとんどのステイタスがFで一部はEまで行ってるんですよ!」
「……二人とも、無理を承知で聞くけど、君達の背中に刻まれているステイタスをわたしにみせてくれないかな?」
「え、でもステイタスって1番バラしちゃいけないことですよね……?」
「誰にも話さないと約束する」
「俺は別に」
「ダメだよマスター。マスターの秘密を見せるのは私だけでいいの。だから見せるならベルだけにしてね」
「ごめんエイナさん。メリュジーヌがこう言ってるから見るのはベルのステイタスだけにしてほしい」
「わかったわ」
こうしてベルとエイナさんは別室でステイタスの確認を行なっている。俺とメリュジーヌは2人が出てくるのを待っている。じゃあ参考までに俺のステイタスも一応
ランス・クラネル Lv1
力:F347
耐久:F380
器用:G233
敏捷:E442
魔力:G279
とまあこんな感じだ。魔法やスキルは変わってない。一番高いのは敏捷だ。まあめちゃくちゃ速いメリュジーヌに追いつくために必死に食らいついてたらこうなった。次点で耐久、これもまあメリュジーヌの攻撃を何とか耐えてきた結果こうなった。初めての組み手の時に遠慮なく攻撃してきてもいいって言ったらボッコボコにされたから手加減はしてもらってるけど。ステイタス的にはベルのほうが若干上だけど俺は魔力放出とかのスキルがあるから総合的に見れば俺のほうが上だ。まあいつ追い抜かれても不思議ではない
「お、戻ってきたな」
「兄さん、明日エイナさんと出かけることになったんだけど」
「ああ、行ってくるといい。俺のことは気にすんな」
「いや、そうじゃなくて」
「ん?」
「エイナさんが兄さんも連れてきてって……」
確か、ベルの装備を買いに行く話だよな。あー、じゃあ装備は間に合ってるから武器を買おうかな。ベルはヘスティアナイフがあるからいいけど俺はずっと安物の剣使ってるし
「わかった。俺も行くよ」
「マスターが行くならもちろん僕も行くよ」
「決まりだね。じゃあまた明日」
俺達はギルドから出てホームに戻る。そして翌日、待ち合わせ場所に早めに来ておいた。待った?と言われていや、全然待ってないよと言い返すのが男なんだよ。お、エイナさん来たな
「珍しいな。エイナさんの私服」
「ふふ、普段は仕事着でしか会わないからね」
「ほら、ベルもなんか言ってあげろ」
「うえっ!?ぼ、僕も!?」
「当たり前だろ。オレガホメタラメリュジーヌガオコルシ」
「そ、その……すごく似合ってます」
「ありがとう、ベル君」
ファーwベルの奴顔赤いなー!こういう所見ると弄りたくなってしまう……!
「ベル、顔赤いぞ〜?もしかしてエイナさんに見惚れたか?」
「ち、ちが!確かに綺麗だけど……」
「ふふ、上手だねベル君」
「ベルも、どうせなら僕とマスターみたいに手を繋いで歩けばいい」
「て、手を……」
「ベル君。手、繋ぐ?」
ベルは恥ずかしがりながらもはいと答えてエイナさんと手を繋いで歩くことにしたようだ。俺とメリュジーヌ、そしてベルとエイナさんでダブルデートみたいになっている
「それで、今日はどこに向かうんですか?。このままだとダンジョンに着いちゃいますけど」
「今日行くところはダンジョン……正確にはその上にある
「え、バベルって冒険者用のシャワールームとか公共施設があるだけじゃ……」
「いやいや、ギルドが保有するバベルには他にも簡易食堂や治療施設、換金所なんかがあるんだよ」
「そして多くの商業系ファミリアがここに出店してる。ヘファイストス・ファミリアなんかはその代表だね」
「ヘファイストスファミリアって言ったら武具を扱う大人気ファミリアだな。品質が高いから値段は張るが冒険者なら誰でも欲しがるとか」
「流石ランス君、正解だよ。ちなみにこれから行くのがそのヘファイストス・ファミリアのテナントだから」
「無理です!僕達そんな大金持ってないですから!」
「まあまあ、ぐずぐず言わない!」
ベルはエイナさんに手を引かれて歩いていく。しかし大きな荷物を持った小柄な人にぶつかった。ベルは謝ろうとしたが相手はすでに行ってしまっていた。そして再びエイナさんに手を引かれている。周囲からは舌打ちされているが
「ほらマスター、僕達も行こう?」
「そうだな」
俺とメリュジーヌも手を繋ぎながら歩く。そこにベルと同じように舌打ちやらなんやらが飛んでくるがむしろ見せつけるようにしてイチャイチャしながらバベルまで歩いていった
「ここはバベル4階。ヘファイストス・ファミリアの武器、防具店フロアだよ。この階から8階までヘファイストス・ファミリアのテナントなんだから。お目当ての店はもっと上の階なんだけどね。せっかくだからよって行こう」
エイナさんがそう言ったから俺達は商品を目に見ることにした。ベルは武器の値段を見て驚いているが俺からすればサーヴァント達の宝具を見てきてるからそんなに驚きはない。
「いらっしゃいませー!今日は何の御用でしょうかお客様!」
「ん?」
「あ、いや僕達は……って」
あ、ヘスティア様。ほんといろんなとこで働いてますね
「何してるんですかこんな所で、神様……」
「ヘスティア様、バイトの掛け持ちですか?金には余裕ができてるって伝えたはずなんだけどな」
「ヘスティア、この前もマスターやベルに言われてなかったかい?」
「い、いいかい。ベル君にランス君にメリュジーヌ。今あったことは全部忘れて目と耳を塞いでおとなしく帰るんだっ……!ここは君達が来るにはまだ早い!」
神様がバイトって、前代未聞だろ。その容姿ならまあ看板娘的な感じで客は呼び込めそうだけども
「おい新入り!遊んでんじゃねーぞ!」
「はぁーい!」
「か、神様ぁ!?」
「うん、もうヘスティア様は止まんねー。好きにさせておこう。何か並々ならぬ覚悟があるんだろう」
「兄さん……」
「マスターの言う通りだ。早く目的の場所に行こう」
「そ、そうだね。じゃあ次の階に行こうか」
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エイナさんから新米の
「5万ヴァリスぐらい持ってきたからそれなりのもんは買えるな」
「マスターは何を買うつもりなの?」
「剣」
「それだけ?」
「うん、防具は間に合ってるし」
「マスターって今防具つけてないけど、大丈夫なの?」
「ああ、この服も一応は防具だ。上層に出てくるモンスターの攻撃ぐらいなら防いでくれる。それにメリュジーヌとの修行で大抵のモンスターの動きは見切れるようになった。お前のおかげだ」
「僕はマスターの為にやってるから。これからも頼ってね?」
「ああ、これからも頼りにしてるよ」
さて、手頃な剣は……お、いい感じの片手剣があるじゃん。値段は12000ヴァリス。今の俺からすりゃあいい感じだな。よし、これにしよう
「それにするの?」
「おう、手ごろな価格でなおかつ扱いやすそうだ。もしかしてもっとよさそうなのあった?」
「いや、マスターがそう決めたならそれでいいと思うよ?」
「うん、これにする」
俺は剣の会計を済ましてベルとエイナさんが来るのを待った。しばらくして戻って来たベルは満足そうな顔をしていた
「いい装備が見つかったか?」
「うん、兄さんも何か見つかった?」
「おう、この片手剣だ。扱いやすそうだし手ごろな価格だったから買った」
「ランス君は防具は買わないの?その服でダンジョンに潜るのはなんというか危険じゃないかな?」
「メリュジーヌにも言ったけどこの服は防具だ。上層のモンスターの攻撃なら防いでくれる。それに当たらなければどうということはない」
「慢心はだーめ。その服が防具なのは分かったけど。当たらないなんて腹を括ってたらいつか痛い目見るよ?」
「それはそう」
そりゃ慢心して負けた王様もいるしな。俺はそうならないようにしなくちゃな。雑魚相手にも全力だ
「まあ、買うもんかったし帰ろうか」
「そうだね。それじゃあエイナさん。またギルドで」
「あっちょっと待って」
エイナさんに呼び止められて振り返れば、2つの篭手を持っていた。あれ、これベルに渡すプレゼントだったよな。なんで2つもってんだ?
「これを二人に。私からのプレゼントだから、ちゃんと使ってね?」
「ま、マジか。いやまあ貰えるものは貰うけど。メリュジーヌもいいよな?」
「ふぅん、まあ
「え、僕?」
「まあ、そうだろうな」
「え、兄さんまで!?」
この後ベルはどういうことか教えてほしそうに俺達に尋ねてきたが、からかいを含めて突っ放してやった。まあエイナさんもホントにそういう事なのかは俺にも分からんけど
篭手をもらった俺とメリュジーヌとベルはエイナさんと別れてホームに帰ろうとしていた。だがその時、一人の少女がベルにぶつかって倒れてしまった。そしてその少女を追っているのか、冒険者の男がこちらに走ってきたから俺とベルは構えた
多分ランス君はメリュジーヌに追いついて攻撃するためにベルと同じく敏捷メインで上げるんじゃないですかね
ヒロインはどうするか
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召喚したサーヴァントのみ
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ダンまち側のヒロインも何人か