貴方のことが好きすぎるゼンゼロ女子だなんてそんな   作:究極進化さむらい(2歳)

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イヴリンと、とっておきのプレゼント (イヴリン)

 

 

彼女の名はイヴリン・シェヴァリエ。

とある「組織」に所属するエージェントであり、今はまだ歌姫を護るクールビューティーなマネージャーではない。

その腕前は、彼女の手に掛かれば、不可能な依頼など存在しないと評される程である。

彼女は複数の顔を持っており、決して自身の足取りを掴ませない。

 

 

そんなイヴリンは、現在自身の護衛対象である貴方を、膝に乗せてほっぺたをぷにぷにしていた。

 

 

 

────

 

 

 

「今日から貴方の護衛となるイヴリンと申します」

 

彼女と出会ってから一日目。

 

貴方はとある名家の一人息子であり、父が家を空けている期間、家を狙うものから貴方を護るため彼女が護衛として派遣されていた。

 

幼い貴方が、彼女へ最初に抱いた印象は、少し怖そうであった。

 

 

 

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「ぼっちゃま、決して私の側から離れないで下さい。」

 

イヴリンと出会ってから一週間。

 

同じ屋根の下で暮らしている内に、怖い人ではなくただ少し固いだけなのだと分かり、彼女も段々と柔らかい表情を見せてくれる様になって、少し打ち解けられた気がしていた。

 

外出時も決して自分の側を離れぬよう、イヴリンはずっと貴方に目を配っており自身の足元に気づかず、水溜りに片足を突っ込んでいた。

少しだけ顔を赤らめていたのを、鮮明に覚えている。

 

 

 

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「その、料理は不得意で……」

 

イヴリンと出会ってから半月。

彼女は料理が下手であると分かった。

貴方は元々ジャンクフードを好んでいた為、気にしなかったのだが。

 

イヴリンは自身の料理で貴方を笑顔にしてみせる、と強く誓ったのだった。

 

 

 

 

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「その、虎さんよりも……私の方が抱き心地は良いと思うのだが………わ、忘れてくれ」

 

イヴリンと出会ってから一ヶ月。

 

距離感が縮まりすぎた。

彼女は貴方がいつも大事に腕に抱いている、虎のぬいぐるみに嫉妬をしている。

貴方はただイヴリンと普通に生活をしてきたのだが、こんなに好かれることなどしなかった筈だ。

 

ただ自身の安全を守ってくれる事に感謝を述べ、一緒にインスタントの食品を食べて、ただ寂しいから傍にいてほしいと願っただけ。

いつの間にか敬語も外れていた。

 

 

 

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「いつ奴らが坊ちゃまを狙ってくるか分からない、入浴の時も一緒に居るべきだと判断した。」

 

イヴリンと出会ってから3ヶ月。

 

遂にはお風呂さえも一緒にいることを強要されるようになった。

確かに、彼女は護衛であるから対象を護るためにいついかなる時も側にいるのは、妥当だと思うべきなのだろうが。

 

イヴリンの美麗すぎるボディは、幼い少年には刺激が強すぎる。

貴方は必死に拒否をしていたのだが、無理やり説得され渋々入るのだった。

 

必死にもちフワボディを視界に入れぬよう頑張ったのだとか。

 

 

 

 

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(………もちもち)

 

イヴリンと出会ってから半年。

 

最近、貴方はよくほっぺたをイジられていた。

座る時は必ず彼女の膝上であり、同時にほっぺをムニムニされる。

何が楽しいのかよく分からないが、ムニムニしている最中は目尻が下がり口角が緩んでいたため、されるがままにされる事を選んだ。

 

そう言えば、両親も同じ事をしてきたのを思い出した。

 

 

 

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「私だけを見ていてくれないか。他の女に…目移りなんてしないでくれ……」

 

イヴリンと出会ってから10ヶ月。

 

何か大分しっとりしてきた。

例えば、町中で他の女に目を移そうなら抱き上げられてイヴリンしか映らないようにされたり、父の隠している秘蔵の本を読んでいたら光が灯っていない瞳で見つめられた。

 

最近は常に頬擦りも追加されている、少し鬱陶しい。

 

 

 

────

 

 

 

今日はイヴリンと初めて出会った日から1年の記念日だ。

貴方は日頃の感謝を伝えるため、イヴリンが眠っている間にこっそりプレゼントを買いに来ていた。

いつもの服は寒そうだから、カッコいいジャケットをあげよう。

 

きっと喜んでくれるはずだ。

貴方はイヴリンの喜ぶ顔を想像しながら、笑顔で帰路についた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────

 

 

 

 

イヴリンの目の前で、貴方は力なく倒れていた。

衣服はズタズタで、目元には涙の跡が浮かんでいる。

腹部から噴き出した血で真っ赤に染まったその腕には、祝い用の包装がされた袋を抱きしめられていた。

 

「坊ちゃま………?」

 

イヴリンの脳は目の前で広がる惨状を理解することはできなかった。

どうしてこうなった、と思う事しか出来ない。

彼女が今更何をしようが、血に染まってしまった護るべき者は息を吹き返さないのだ。

 

もう二度とその声を聞くことはできないし、

もう二度とその腕で抱きしめられないし、

もう二度とその鼓動を感じることもない。

 

それもすべて、彼女が守れなかったからである。

イヴリンにできることは一つ。

只々己を憎むことだけだった。

 

 

ふと、袋からこぼれた手紙が視界に侵入してくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

"イヴリン、大好き!!"

 

 

 




イヴリン、めためたスケベですこ。
安直な曇らせですまんな。

コードネームは良いのが思いつかなかったので変えてません。
護衛対象くんがどんな目にあったかは、皆んなの想像にお任せします。
一応けっこー酷いことされてるとだけお伝え
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