異創列記 想救王(オーバーアーク)ジナルス アウトスタン・ザ・バトルスピリッツ 作:サウザンd.pース
オリカでコラボ系をバンバン出す予定です。
主人公のデッキがどうなっていくか、予想してみてください!
「君、退屈してるねぇ」
突然、バトルを挑んできた人はそういった。
なぜかそんなことを、とも思うが、彼の言っていることは正しかった。ただつまらない理由は……。
「ちょっと見ていて」
そういって彼はこのバトルで2体目のドラゴンを出した。
名は
2体は同じ姿で並び立ち、バトルが進むと……
「転醒」
ソウルドラゴンの1体に赤い宝石が寄り集まっていく。
カードを翻す、転醒の効果が発動したんだ。
「さてさて、じゃあ君はこのあとどういうことが起きると思う?」
彼が聞いてくる。いつもだったら、無理やりにでも考えないようにした。
でも今日はそんな抑えるなんて気にせず、夢想を開始する。
「そっか、そういう感じなんだね……よし、ソウルドラゴン!」
その夢想を、どういう手品か感じ取った彼はソウルドラゴンに呼びかける。
ソウルドラゴンは自らの名前を呼ぶだけのそれに込められたものを理解し、それを実行する。
「ヌオ゛オオオ!!」
低く唸るソウルドラゴン、同時に溜まった光を解放、すると世界がまるで反転したかのようになる。
だがその瞬間、ソウルドラゴンの横に彼に似たドラゴンが現れる。
名を
ソウルドラゴンとバーニング・ソウルドラゴンがまるで託すように腕を勝ち合わせると、
反転した世界がもとに戻り、その場にはバーニング・ソウルドラゴンだけが残り、咆哮を上げる。
「ソウルドラゴンとバーニング・ソウルドラゴン、似てるがそれぞれ独立したもの達の転醒のあり方、それは考え方次第で変わる、だろ?」
「はい、表裏で違うドラゴンが現れるなら、それは交代してるんじゃないかと思って」
彼が同意を振ってきた。おれは初めて言葉を返す。
目の前にあるものに勝手に行った妄想を、こんなに素晴らしくやられたら、つい語ってしまった。
楽しいと思えてしまった、そしてそのことに恩を感じたから。
「でも、まだ足りなさそうだね」
彼は見透かすように言う。そうだ。まだ終わらない。
飛び出してしまったからには、もう止められはしない!
「はい!」
だからこそ、おれは答える。
肯定という形で、全力で次を求める。
「じゃあ次は自分の手でやってみなよ!」
「はい!!」
彼に促されるまま、おれはもう1体のソウルドラゴンに向き合い叫ぶ。
「2体の魂持つ龍よ、魂の名を轟かした武を解き放ち、それを受け継ぎし若き焔の武を呼びりて、
今再臨せよ! 来い、戦国龍皇バーニング・ソウルドラゴンX!! 転醒!!」
ソウルドラゴンはおれの声を聞くと、赤い宝石を集めその力を解き放つ。
すると飛び上がったソウルドラゴンを炎が包み込み、まるで太陽のような状態になると地面に落ちる。
その瞬間、世界が反転する。
その反転した世界の中で、ソウルドラゴンはその鎧を脱ぎ捨て、ソウルドラゴンに似た、しかして別の、
そしてバーニング・ソウルドラゴンとも似てるが違うドラゴンが、焔の鎧を今度は装備する。
すると反転した世界はもとに戻り、地面からは再び炎が昇って、それはまた太陽の状態に。
だが今度はその太陽は龍の瞳のようになる。
その瞳のような太陽の中で、ドラゴンは二つの槍を握り、太陽を破り姿を現す!
名を戦国龍皇バーニング・ソウルドラゴンX!
炎を払って大地に立ち、咆哮を上げる!
「ヌオ゛オオオアアアーー!!!!」
「わあ……」
おれは感動する。あのドラゴンが、あのスピリットが、おれの声に応え、そして想像した以上の変化をしてみせた。
ああ、こんな感動を味わい続けたい。
そのためには……、なんて考えてたのを察したのか、彼がニヤリと笑う。
ソウルドラゴンを出した人とは思えないはどの魔王の笑みだった。
「これからどうしたい?」
魔王の笑みの彼は問いかける。
すぐにも答えたかった、そう思えるほど決まっていた、はずなのだが、まだ迷いがある。
問いの答えが返ってこないとわかると彼は続けていく。
「まだだというならそれでもいい。だけど、決めて進んだ時は」
彼の背後から黄金の社殿が飛び出し、さらにそこから人型が飛び出す。
「一緒に笑おう」
時計を模した仮面の人型の一撃を持って、この時の彼との時間は終わった。
この刹那があったから、今のおれがある。おれの物語が始まる。
「来たのは君か、よし、なら行こうか!ソウルドラゴン!」
今日もおれは、自分を示すために、スピリットたちと共に闘う。
そう、この……バトルスピリッツで!
主人公の相手をしていた"彼"は、実は最初の構想作の主人公です。時々出してやるつもりです。