Fate/Last waltz   作:高堂でにむ

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3-7

「ねえ、アンタさ。」

「ん~。なぁに。」

 

 

爪をいじいじ。

足はそわそわ。

 

世界は恋に満ちている。

けれど私にゃわからない。

 

月のバーサーカーは問う。

 

 

「恋、って、なに?」

 

 

恋のバーサーカーは妖艶に微笑む。

相手が月のバーサーカーでなければ、それだけで恋に落ちていたかもしれない。

 

 

「んふふ…恋ってのはねぇ、あたしの人生。」

「人生?」

「そ。それのためならぁ、死んだってかまわない。」

「そういう人、いたわ、ウチの傍にも。」

「でしょ?」

 

 

でも、やっぱりわからないのだ。

どうしてそんなもののために死ぬのか?

命をかけられるのだろうか?

 

 

「人を好きになるって、理屈じゃないよぉ?」

 

 

月のバーサーカーの頭を見透かしたかのように、恋のバーサーカーは続ける。

 

「だって、好きなんだもん。

会いたくってぇ、たまらないんだもん。

胸のときめきの赴くままに踊る以外、あたし知らないわぁ。」

「…ね、それってさ。ママに会いたいってのも、恋かな。」

「そりゃ、恋だよぉ。」

「恋なの!?」

 

 

恋のバーサーカーはカラカラと笑う。

微かに垂れた瞳は、優しく細められた。

 

全くこのコ、カワイイ。

 

 

「会いたい?」

「うん。」

「話したい?」

「うん。」

「抱きしめてって、思う?」

「う、うん。」

「…死んでも、いーい?」

「うん!」

「ほらぁ、恋だよ。」

「恋かぁ~!」

 

 

きゃあ、と頬を染める月のバーサーカー。

 

彼女は、こーんなに自由なのに。

なのにまだ、恋を知らないなんて。

 

ああいや、自由だから恋を知らないのか。

自分の本性も、感情も、思考もぜーんぶ明け渡しちゃうのが恋だもん。

 

こんなに自分の意志で生きてたら、そりゃあ、恋なんて分かんないか。

 

 

「ねえ、月ちゃん。」

「ん?」

「やーくそく。ちゃぁんと、ママに好きって言って。直接だよぉ。」

「ええ!?い、いきなり言ったら、その、びっくりしないかな。

ウチのママ、どんな人かもわかんないし、」

「だいじょーぶ、月ちゃんのママだもん。へーきへーき。」

 

 

ママに好きって言っちゃおう大作戦、開始!

 

 

Episode ”affection”

――――fin.

 

 

月のバーサーカー

160cm

黄緑色と、濃紺と、金色全部が合わさった髪色。きらきら輝く金色の瞳。ふわふわの髪をツインお団子にしている。ギャル。

短いデニムパンツにゆるゆるのTシャツ、だぼだぼの上着。ギャル。

 

恋のバーサーカー

169cm

煽情的な赤い髪、青い瞳。ふわふわの長い髪は踊るたびに揺れる。

引き締まった体を強調するような赤と黒のドレス。フラメンコ風。




次回は月曜日・金曜日の更新となります。
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