……遅れてすいませんでした!
遅れた理由は……正直に言うとなんかめんどくさくなっちゃって……いやほんとごめんなさい。
…許して欲しいのだ…ぶたないで欲しいのだ…。
「ん〜……来ないねぇ…」
現在僕はサンクトゥムタワーの受付付近で連邦生徒会長を待っている。
…今何時だろ?……11時30分…結構かかるね。
『呼びつけておいて待たせるってのはどういう了見だ!全然来ねぇじゃねぇか!』
「まぁまぁ…連邦生徒会長だって立場も立場だし忙しいんでしょ…待たせ過ぎだとは思うけどね…」
「すいません!遅れました!」
「噂をすれば何とやらだね」
階段の方から走ってくる空色とピンク色の髪を持ち一部三つ編みのロングヘアーの女性、
……髪型特徴的すぎるでしょ……髪型洗うときとセットのとき大変そう……。
「すいません、仕事が長引いて…遅れてしまいました…」
「大丈夫だよ、連邦生徒会長って立場なんだし忙しいのは理解してる」
『俺は理解してねぇがな!人呼ぶなら時間間に合うように色々調整しやがれ!』
「ひぃ…ごめんなさい!」
『ふっざけやがってよぉ…青封筒ばっか渡すのに飽き足らず今度は遅刻……あ?待て今コイツ誰に謝った?』
「え?いや…貴方…にですけど……あれ?よく見たらなんか浮いてる?……それに透けてる…?……ま、まさか幽霊!?」
『誰が幽霊だ!ちゃんとご存命だ!……ったく…さっきからめちゃくちゃに失礼だな…』
「エル君連邦生徒会長の言ってた話ができないからさ、一旦黙って」
『酷くね?』
「あはは……えっと取り敢えず私の仕事部屋に案内しますね」
「……うん…わかった」
「そんなに警戒しないで下さい、本当に少しお話がしたいだけですので」
信じられるわけがない、連絡先とか教えてないのにいきなり電話掛けてきて《話しがしたい》だなんて……、
しかも肉体から離れているエル君が見えているのも気になる、今まで黒服くらいしか見えなかったし……、
なんでこういう重要人物の情報が原作でもないんだよ……。
僕は警戒しながら連邦生徒会長についていく、
…階段を上ったり歩き回ったりして一室に案内される。
「着きました、ここが私の仕事部屋です」
「……たっかいねこの部屋の天井…」
「えぇ、私も何故こんな天井が高いのかは理解できません……あ、こちらにソファがあるのでこっちでお話を」
連邦生徒会長がソファに座り僕も対面に座る。
「…で?話って何さ?連邦生徒会長に呼び出される程ヤバいことした記憶なんてないけど」
『雷帝……』ボソッ
「今回何かを咎めるために呼び出した訳ではありません、………少し大事な話をしたくて」
連邦生徒会長の纏う空気が変わる、すごく真剣な眼差しで僕達を見つめている。
その目は何かを見定める……審判の目だ。
「十六夜カイトさんそして幌蒔エルさん貴方達は……何を目的に生きていますか?」
…………。
「私は連邦生徒会長という立場なのでこのキヴォトスの未来について考えています、……そしてその未来へのレールに石を置くような存在は…処罰しなければなりません……あなた達はどうでしょうか?」
……僕達イレギュラーを消そうとしている、少しでも回答を間違えたら…消されるのは確実。
まぁ…当然ではある僕達みたいな不安因子を消すのは当たり前だ……。
『生きる目的だと?そんなのただ"俺の生きたいように生きる"これ以外に理由なんてないだろ』
「…ふむ、そうですか……カイトさんは?」
「あー…そうだね…」
エル君もう少し考えて発言しようよ…ミスったら死んじゃうんかもなんだよ?僕達……。
まぁでも……
「……僕も生きたいように生きるかな、特に目的なんてものはない…ただ自由に生きるだけだよ」
「………」
沈黙の時間が流れる。
……連邦生徒会長はじっとこちらをみている。
「……そうですか、……良かったです…イレギュラーな貴方達にしか頼めない…"大事な任務"を任せられそうで」
「……大事な任務?」
大事な任務ってなんだろう……ていうかしれっとこの人僕達イレギュラーって言ったね…、知ってたんだ…。
「えぇ、…後1ヶ月くらいで"先生"という人物がこのキヴォトスに来ます、カイトさん達には先生を守って欲しいのです」
「先生を?……君が守ればいいんじゃない?」
「…私は少し用事があるのでこのキヴォトスを離れます……というか知ってますよね?私がいなくなることは」
「念の為の確認だよ」
やっぱり知ってたか……まぁ、確認することは悪いことではないからね。
「……そういえばなんで僕なの?連邦生徒会の人に頼めば良いんじゃない?」
「……連邦生徒会は…お世辞にも強いとは言えないので…」
「あぁ……いや僕も大分弱いよ?銃弾至近距離で食らったらヤバいし…左腕無いし…」
「左腕に関しては私に任せてください、耐久力は……能力とかで頑張って避けてください…」
「雑だね」
僕反射神経はいいから避けれんことはないけどさ……無謀にもほどがあるよ……。
「……とにかく私があなた達に託す任務は先生を守ること、…そして先生の補佐をすること」
「あれ?なんか…増えてない?」
「……気の所為です…これで私の話は以上です、もう帰ってもらっても大丈夫ですよ」
「…じゃあ…遠慮なく帰らせてもらうよ、またね連邦生徒会長…機会があったらまた会おう」
「えぇ、また機会があったら」
僕は階段を下り……る前にエレベーターを見つけエレベーターに乗り込みこの部屋を後にした。
……あんのかよエレベーター…。
―――――――――――――――――――――
「……十六夜カイト、幌蒔エル……」
突如このキヴォトスに現れた本来なら存在するはずのないイレギュラーな存在……この存在が最悪な結末を招くか…もう少しマシな結末を迎えるか……。
「…私は直接見ることはできませんが…あなた達なら…良い結末を迎えられることを信じています」
そう言い私はこれから来る先生の為の準備を始めた。
……カイトさん達の義手も作らないとですね。
―――――――――――――――――――――
「あー……謎の圧迫感があったなぁ…連邦生徒会長…」
正直ちょっと怖かった、圧がすごいの圧が。
"プルルル"
「……?電話?」
僕のスマホから着信音が鳴る。
……うわ、黒服かよ……。
「……正直出たくないけど…大事なようだったらアレだしなー……もしもし?」
《こんにちはカイトさん、少々お時間よろしいでしょうか?》
「別にいいけど何用?」
《この前、恐怖を身体に入れたことで何か異常がないか調べたくてですね、定期検診みたいなものです》
「……あぁ…そんな事やったね…はぁ…わかった今行くよ、ちなみに何処いるの?」
《私の事務所でお待ちしています》
「時間かかるからちょっと待ってて」
《えぇ、わかりまし…》ピッ
「はぁ…ここからアビドスまで遠いなぁ……」
ここからアビドスまで電車で行くとなると軽く5時間は掛かる……そんなに時間を無駄にするわけには行かない…能力使うかぁ、僕の足があれば恐らく10分くらいで着くだろう。
僕は能力を使いアビドスまで駆け出した。
・
・
・
「来たよ黒服」
「クククッ…随分とお早いおつきで」
「速いのが一応僕の取り柄だからね」
「えぇ、そうでしたね…それで、身体の方に異常はありませんか?」
「別に何ともないよ」
「エルさんの方は?」
『同じく何ともない』
「ククッ…それなら良かったです、では検査をするので腕を出して下さい」
そう言い黒服は懐からかざすタイプの体温計のような物を取り出した。
「さっさと終わらせてね?僕こんなとこからさっさとでたいんだから」
「できるだけ努力はします」
"ピッ"
「……おぉ、少ないとは言えホントに肉体に何の影響もない……寧ろ悪影響が出るどころか恐怖に適応しているとは……ククッ……素晴らしい…!」
「で、結果はどう?良い?悪い?」
「えぇ…えぇ…良いなんてものじゃありませんよ…!素晴らしいです…!また一つ神秘の可能性についてしれました…!」
「……じゃあ契約通り僕に報酬くれない?」
「ククッ…いいですよ何がお望みです?」
「武器が欲しいんだよね、もう結構使ってるから持ち手とかボロボロになっちゃって…」
「武器……ですか…確かカイトさんは銃が使えないんでしたっけ?」
「そうだね、撃ったら弾が変なとこ行く」
ホシノちゃんとかにも教えてもらって使えるようになろうとしたんだけど……無理だった、ホシノちゃんが呆れてすっごい大きいため息吐いてたもん、……頑張ったんだけどな〜。
「ふむ…それではいつもカイトさんが使っているような大鎌のほうがよろしいですか?」
「できればそれが良いな、今更ナイフとかに変わっても使いこなせる気がしないし…」
「……わかりました、出来るだけ早く作りましょう」
「うん、お願いね………じゃ、僕帰るね」
「えぇ、さようならカイトさん、エルさん」
「ばいばーい」
『じゃあな』
そう言い僕達は黒服の事務所を後にした。
……はぁ…今日は忙しかったな…これから先生が来た後はもっと忙しくなるのかな……、…大変だなぁ……。
盛ったなー…連邦生徒会長…大丈夫かな?やばいかな?
あ、後1,2話くらいで先生来ます。