俺の個性が転生者掲示板だったので、スレ民の力を借りてレジェンドとなる   作:夢野飛羽真

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今回はオリジナルの特訓回です!


19スレ目 皇帝との特訓

雄英体育祭までの2週間

学校終わりの放課後は、各自学校内の施設などで特訓に励む中、大翔は昔からのコーチに教えてもらうという名目でその特訓には参加せず、放課後は黄金郷の海賊王がいる世界に飛び、日々特訓を受けていた。

 

『レディー…!』

 

『ニンジャ…インフィニティー!』

 

そこでは無法国家のエンペラーが変身する仮面ライダーリガドと、大翔が変身するゴージャスクウガが拳を交えていたが…

 

「うわッ…!?」

 

ゴージャスクウガは、無数に増殖して回転しながら自身に飛んできたニンジャデュアラーによる攻撃を胸に受けてしまい、倒れ込みながら仮面ライダーレジェンドの姿へと戻っていく。

 

「まだまだやな。やっぱ基本フォームだけやと力不足や。」

 

「ゴージャス化しているとは言え、やはりラスボスクラスのライダーが相手となると厳しいな…」

 

その様子を見て、黄金郷の海賊王は冷静に分析していた。

ケミーライドで変身するライダー達はゴージャス化していることによって、ライダー達の通常フォーム以上の力を得ていた。だが、クウガで言えばドラゴンフォーム、ペガサスフォーム、タイタンフォームと言った他の形態の力を使えるわけではないため、素手での戦闘を余儀なくされてしまう。

 

「いや、俺の実力不足です。」

 

ケミーライドできるライダーの種類は24種類。

だが、その数だけの戦法を大翔は引き出しきれていないと反省し、更に腕を磨くためにまだ戦おうとファイティングポーズを構えていた。

 

「アカン、いったん休憩や。やりすぎてオーバーワークになってもアカンしな。」

 

「分かりました。」

 

そう言って大翔と無法国家のエンペラーはそれぞれ変身を解く。

紫色の服を着た無法国家のエンペラーはゆっくりと大翔に歩み寄る。

 

「今のままでは俺に勝つのは厳しいな…とは言いたいところやがお前自身の技術とかは申し分ない。」

 

「あ、ありがとうございます…」

 

特訓の中で、大翔が見せた剣術や格闘技の技術に関しては、無法国家のエンペラーからしても優れていると言えるものだった。

 

「ただ、物量で押されると弱いな。雑魚敵多数ぐらいやったら全然いけるやろうけど、熟練された兵士複数名、それこそフォーゼのホロスコープス12人とかが一気に襲い掛かってきたら厳しいやろうな。それに、俺みたいに素で強いライダー相手でも厳しい。どうすればええと思う?」

 

「やっぱり、他のフォームのケミーライドも使える方が…」

 

そう言って大翔は、先程変身していたクウガのレジェンドライダーケミーカードを見つめる。例えばだが、クウガのドラゴンフォームやタイタンフォームの力も使えればと考えてしまう。

 

「それより、1つのケミーカードでできることを増やす方がええ。戦いの中でレジェンドライダーケミーカードを一々入れ替えれるタイミングができるか言われたら微妙や。1枚のカードでできた方がええ。」

 

「つまりは、他のフォームのレジェンドライダーケミーカードを作るより、1枚のケミーカードに複数の形態の力を込める方が良いと言うことか。」

 

黄金郷の海賊王は、無法国家のエンペラーの言葉の意図を読み取り、納得したように静かに頷いた。

 

「なら、レジェンドライダーケミーカードの強化をしていかないとですね…」

 

「明日からは一旦そのレジェンドライダーケミーカードの強化について色々とやらなあかんな」

 

「ですね…」

 

特訓は既に一週間ほど行われていたが、新たなレジェンドライダーケミーカードの錬成には未だ成功していなかった。そして、リガドにも一度も膝を突かせることができていなかった。

 

「とりあえずいったん休憩や。お茶でも飲むか。」

 

「そうですね。」

 

大翔はその言葉に静かに頷き、近くにあった椅子に座りながら、無法国家のエンペラーから受け取ったお茶を飲む。

 

「あの、リガドニキに聞きたいことがあるんですが、どうして世界を荒らして回ってるんですか?」

 

大翔は自身の隣に腰掛けた無法国家のエンペラーに問いかけた。

世界を荒らす存在と聞けば、悪い人間を想像するが、大翔は彼と実際に関わってみて、彼が優しい人間であることに気付いていた。

それ故に荒らし行為をする理由に疑問を感じていた。

 

「簡単な話や。俺が転生した世界、それはショッカーに支配された世界やった。俺は転生当初は仮面ライダーグレアに変身してレジスタンス活動をしとったんやけど、1回大きな戦いに負けて仲間も、全部失ってもうた…」

 

「仲間を…」

 

戦いの中で仲間を失ってしまった彼の過去に、大翔は言葉を失う。

 

「けどそっから、俺の力はグレアからリガドに変化してさらに強くなってショッカーを倒すことができた。けど、仲間を失った痛みや、悪に抑圧された痛みは消えねえし、俺はそう言う痛みから皆を開放したいって思った。」

 

彼の過去や、そこから彼が抱いた信念を耳にして大翔は静かに頷く。

敗北や絶望を味わったからこそ、行動を起こしたのが無法国家のエンペラーと言う男であった。

 

「ローグネイションの他の奴らも大体は俺と同じや。同じように負けや絶望を味わってたから、俺が悪の支配から解放したんや。」

 

「皆さんそう言う経緯があったんですね…」

 

ローグネイションが組まれた経緯、そしてメンバー達の過去のことを聞きローグネイションというチームへの理解を深めていた。

 

「アークニキもブラッドニキもホウオウソルジャーニキも皆一度絶望を味わった。その世界の住民もな…やからそうなればできることは俺らが痛みから開放することだけや…」

 

「痛み、ですか…」

 

大翔自身が大きな悪に負け、世界が悪の存在、それこそ先日戦った財団Xとの戦いに敗れて世界が支配されてしまうとどうなるか…

雄英高校の仲間達や、中学校の友人達、そして家族が苦しい思いをしてしまうということを想像して、拳を硬く握る。

 

「俺は…絶対に負けません!絶対に負けないヒーローに、絶対に負けない伝説になって世界を悪になんて渡しません!」

 

「その意気でええ。俺らもお前の世界をわざわざ荒らしたくはない。」

 

無法国家のエンペラーは大翔の言葉を聞き、静かに頷いた。

 

「強くなるために、早くレジェンドライダーケミーカードの錬成をしないとですね。」

 

「なら早速やってみよう。"負けない伝説"になると誓った今のイッチの覚悟ならできるはずだ。」

 

大翔がローグネイションのことを聞き新たに固めた決意を聞いた黄金郷の海賊王が、大翔に歩み寄る。

 

「早速始めよう。」

 

「はい!」

 

黄金郷の海賊王と無法国家のエンペラーに見守られながら、大翔は24枚のレジェンドライダーケミーカードをテーブルの上に並べる。

 

「俺は負けない伝説になる!"万物はこれなる一者(ひとつもの)の改造として生まれうく"」

 

負けないという覚悟、そしてレジェンドライダーケミーカードに望む成長を胸に、大翔はアルケミストリングを構えて錬金術の文言を詠唱する。

すると、クウガ、アギト、電王、キバ、ダブル、ウィザード、ゼロワン、セイバーのカードが虹色に光りながら浮かび上がる。

そして発光すると共にカードの淵に虹色の炎のような模様が加わる。

 

(まるでレアリティがアップしたみたいな感じだな…)

 

「よし!早速試してみるか。こういうのは実戦で試すのが1番や!」

 

「はい!」

 

浮かび上がってきた8枚のカードを手にして眺め、そこに無法国家のエンペラーが声をかける。

 

「ええ、始めましょう!」

 

『リガド・アクセス』

 

「変身!」

 

『ケミーライド!ゴ・ゴ・ゴ・ゴージャスセイバー!』

 

『GENERATE』

 

『ENFORCEMENT OF VIOLENCE, REGAD』

 

大翔は早速強くなったカードを使ってゴージャスセイバーに、無法国家のエンペラーは仮面ライダーリガドにそれぞれ変身する。

 

「ハアッ…!」

 

『ストームイーグル!』

 

リガドが眼球型のファンネルであるソブリンレイを飛ばし、そこから放たれるレーザーでGセイバーを狙うが、Gセイバーが火炎剣烈火を振るうと、黄金の炎と風に包まれた鷲の姿をしたエネルギーが放たれて、浮遊するソブリンレイを吹き飛ばした。

 

「これは…」

 

これが、レジェンドライダーケミーカードが得た新たな力であった。

強化されたGセイバーの力、それはブレイブドラゴン以外のワンダーライドブックの力を使えるというものであった。

今はストームイーグルの力を使ってリガドのソブリンレイによる攻撃を防いでみせたのだった。

 

「まだまだ!」

 

「俺だって!」

 

『西遊ジャーニー!』

 

再びソブリンレイを複数個飛ばすリガドに対し、Gセイバーは黄金の輪を複数個生成して放ち、ソブリンレイを弾き飛ばす。

 

「ならこれで!」

 

『ピーターファンタジスタ!』

 

リガドは次なる攻撃をしようと、レイズバックルを取り出したが、Gセイバーの剣から伸びたフックがレイズバックルを弾き落とす。

 

『ニードルヘッジホッグ!』

 

さらに、今度は剣から無数の黄金の針が放たれて、リガドの胸部を撃ち抜く。

 

「中々やるなあ…」

 

その一撃に、リガドは地面に膝を突きつつ賞賛の言葉を投げかけて、再び立ち上がる。

 

「けど、まだまだここからや!」

 

再びリガドが身体からソブリンレイを出すと、今度は4つのソブリンレイが連なり光の壁となって迫っていく。

 

「もう一回!」

 

『ストームイーグル!』

 

黄金の炎の鷲のエネルギーを再び飛ばすが、それはソブリンレイが作り出したバリアによって阻まれる。

 

『レディー…!』

 

『マグナム…インフィニティー!』

 

その間にリガドはマグナムレイズバックルをジリオンドライバーのグレートアセンブルに装填する。

するとマグナムシューター40xが複数個生成されて宙に浮き、その銃口から放たれた弾丸がGセイバーに向かっていく。

 

『ニードルヘッジホッグ!』

 

Gセイバーはその弾丸に対処すべく剣を振るい、黄金の針を飛ばして銃弾を相殺する。

 

『ケミーライド!ゴ・ゴ・ゴ・ゴージャスゼロワン!』

 

さらに次はゴージャスゼロワンにケミーライドし、地面を蹴ると共に、その勢いでリガドまで近づき、蹴りを放とうとするが再びソブリンレイが作り出したバリアによってその一撃は阻まれる。

 

「ッ…!」

 

だが、Gゼロワンの攻撃はそれでは終わらない。

バリアを蹴った反作用で飛び上がると、フリージングベアーのライダモデルの力を呼び出し、上空からリガドに向けて冷気を放つ。

身体が氷に包まれそうになるのを察したリガドが後退して攻撃からの退避を目論む中、Gゼロワンがフレイミングタイガーのライダモデルの力で炎を放とうとしたその時であった。

 

「そこまで!」

 

黄金郷の海賊王が2人の間に入って戦いを止めたのだった。

 

「どうしたんですか?」

 

「急に戦いとめて、何のつもりや?」

 

「これ以上の戦いは私の国に被害を及ぼす可能性がある。この辺にしておけ…それに、イッチは我武者羅にケミーライドの力を試しているが、一度強化されたケミーライドの能力を全て把握しておくべきだ。」

 

このまま2人の戦いが続けば、黄金郷の海賊王の国の建築物が戦いの余波による被害を受ける可能性があった。

そのことを危惧して、戦いを止めたのだった。

 

「それもそうですね、それじゃあ、新たなレジェンドライダーケミーカードの力を試してみましょうか。」

 

こうして、大翔は体育祭までの残りの時間に新たなレジェンドライダーケミーカードの力を把握しつつ、使い方をマスターすることに費やしたのだった。




と言うことで、ケミーライドで変身したライダーの一部が、ネオディケイド同様にいくつかの形態の力を使えるようになりました!
では、今回は無法国家のエンペラーの紹介です。

無法国家のエンペラー
レッツゴー仮面ライダーの世界でショッカーに抗い続け、世界をショッカーから解放させた転生者
自身が転生した世界では、ショッカーグリードの誕生により仮面ライダー1号と2号が敗れ、ショッカーに支配されていた。
そんな世界に仮面ライダーグレアに変身する力を持って転生し、レジスタンスを率いてショッカー打倒を目指したが、その戦いに敗北して多くの仲間を失うが、仲間達の怨念がオーディエンスアイに変化し仮面ライダーリガド/仮面ライダーリガドΩへと覚醒し、ショッカーを打倒することに成功した。
さらに時空を超える力を活かし、バッドエンドを迎えた世界の秩序を破壊するローグネイションを結成する。
大阪弁で喋る
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