俺の個性が転生者掲示板だったので、スレ民の力を借りてレジェンドとなる 作:夢野飛羽真
今回は少し短めです。
「腹減ったー!死ぬー!」
夕方頃、制服が泥で汚れたりとボロボロな状態になってしまっていた、他のA組生徒達が合宿所に到着していた。
「お疲れ~響香。」
「おつかれ~って大翔!?」
宿泊施設にやって来た耳郎達を、出迎える大翔だが、我-ズブートキャンプをしている際に暑さで上の服を脱いでおり、逞しい上半身の筋肉を晒している状態であった。
「ああ、ごめんごめん。さっきまでトレーニングしてて…」
「バカ…」
大翔の肉体は幼いころから掲示板の仲間達と様々なトレーニングをしていたこともあり、しっかりと引き締まった肉体をしており、それをいざ目の前にした耳郎は思わず顔を真っ赤にして手で覆う。
そのことに気付き、大翔は咄嗟にシャツを纏う。
「けど皆、私の予想よりは早かったわね!輝夜君以外なら特にその3人!数年後が楽しみ!唾つけとこー!」
「な、なにを!?」」
と、ピクシーボブは緑谷、爆豪、轟の3人を指差すと、彼らに唾を飛ばしてていく。
「マンダレイ、あの人あんなんでしたっけ?」
彼女らとの月青も長い相澤は、若い男達に唾を付けていくピクシーボブの様子にやや困惑気味であった。
「彼女焦ってるのよ、適齢期的なアレで。」
ピクシーボブの年齢は既に30歳を超えてしまっており、未だに結婚できていないことに本人は焦りを感じていた。
「適齢期といえば!」
「といえば…?」
適齢期と言う言葉に反応し、ピクシーボブは緑谷の頭を掴む。
「ずっと気になってたんですが!その子はどなたのお子さんですか?」
「ああ、違う。この子は、私の従妹の子供だよ。」
緑谷が気になったのは、マンダレイと共にいる少年のことであった。
「洸汰、挨拶しな。1週間一緒に過ごすんだから。」
「ああ、えっと僕…雄英高校ヒーロー科の緑谷。よろしくね…ンッ!!」
「緑谷君!?」
洸汰と言う名の少年を紹介されると、緑谷は彼に挨拶がてら握手をしようとするが、少年は緑谷の股間部目掛けてパンチを撃ち出した。
「おのれ従甥!何故緑谷君の陰嚢を!」
「緑谷君!大丈夫か?」
股間部を抑える緑谷の下に飯田と大翔が駆け付け、腰を叩いてやって介抱する。
「ヒーローになりたいなんていう連中と、ツルむ気なんてねえよ!」
「つるむ!?幾つか君は!」
洸汰を注意しようとした飯田だったが、彼の口の悪さに驚いた様子を見せる。
「マセガキ」
「前のオメエに似てねえか?」
「ん…そうかもな…」
轟がかつての爆豪と洸汰の姿を重ね合わせるが、以前の自分のことを省みているからこそ、納得した様子だった。
「この後もスケジュールが詰まってる。バスから荷物を降ろせ、部屋に荷物を運んだら食堂にて夕食。その後入浴で就寝だ。本格的なスタートは明日からだ…さあ、早くしろ。」
疲労も残る中、生徒達はバスから荷物を降ろしてから、再び食堂に集う。
「「「いただきます!!」」
今日は朝から戦い続けて、食事もしていなくて、空腹と疲労によって倒れる寸前だったA組生徒達は目の前の食事を自身の口に掻き込んでいく。
「美味しい!米美味しい!」
「心に染み渡る!ランチラッシュに匹敵する粒立ち!いつまでも噛んでいたい!」
切島と上鳴も白米を次々と自身の口に運んでいく。
「…!?土鍋!」
「土鍋ですかー!?」
土鍋特有の旨味を感じ、疲れ切っていた2人はその味に感動してしまっていた。
「まあ色々世話焼くのは今日だけだし、食べれるだけ食べな。」
「「あざーす!!」」
プッシーキャッツのメンバーは21人いるA組メンバーの食事を、次々と食堂のテーブルに運び込んでいく。それらの食事は殆どA組生徒達の胃の中へと運ばれていき、あっという間に食事の時間は終わってしまった。
「まあまあ、飯とかはね、ぶっちゃけどうでもいいんすよ。」
そして、入浴の時間を迎えたのだが、男湯と女湯の間にある壁の前で峰田が独り言を言っている、
「求められてんのって、そこじゃないんすよ。その辺分かってるんすよオイラ…求められてんのは、この壁の向こうなんすよ。」
「一人で何言ってるの?峰田君?」
峰田の言葉に、緑谷が何を言っているのかと問いかけるが、峰田はそんなことも露知らずで壁に耳を当てて女湯の会話に耳を立てていた。
「ほら~いるんすよ。きょうび男女の入浴時間ずらさないなんて事故。そう、もうこれは事故なんすよ。」
峰田の言葉に、男子達は隣に女子達がいることを意識して頬を赤らめる。
「峰田君!やめたまえ!君のしていることは己も女性陣も貶める!恥ずべき行為だ!」
「やかましいんすよ。」
峰田の企みを察した飯田が彼を注意しようと立ち上がるが、峰田はそのことを気にも留めていない様子であった。
屈託のない笑顔を見せ、頭のもぎもぎをちぎって手に取る。
「壁とは、超えるためにある!さらに向こうへ!Pius Uitra!」
校訓を最悪の意味で使いながら、もぎもぎを使って風呂の壁の上を登っていく峰田。
飯田らはその様子を下から見上げることしかできなかった。
だが、峰田が壁の頂上に達そうとした時だった。
「ヒーロー以前に、人のあれこれから学びなおせ。」
「ク~ソ~ガ~キ~!」
壁の上から顔を出してきた洸汰によって峰田の企みが阻まれ、峰田は上から落ちていき、下に居た飯田がその峰田の尻を顔で受け止めるような形になってしまった。
「やっぱり峰田ちゃん最低ね!」
「ありがと洸汰くーん!」
峰田が覗こうとしていたことが分かった女子達が、洸汰に感謝の言葉を投げかけた。
だが、そちらの方を振り向いた洸汰は、彼女たちの裸体を目にして興奮で鼻血を出しながら壁から落ちていってしまう。
「洸汰君っ…!」
「危ない!」
緑谷はそれを見て、ワンフォーオールで身体能力を上げた状態で飛び込み、落ちてきた洸汰をキャッチする。
「ナイス!緑谷君。」
「うん、洸汰君大丈夫かな?」
大翔は、洸汰がケガしていないことに安心しているが、洸汰は緑谷の腕に抱かれた状態で気を失っていた。
「どうやら、気絶しているようだね。」
「僕、マンダレイのとこに洸汰君を運んでおくよ。」
「うん、ありがとう。」
大翔は洸汰のことを緑谷に任せて、湯船に落ちた峰田を引き上げる。
「さて、問題はお前だな。どうする?」
「無難にセンコーに報告だな。」
女子達の裸を覗こうとした峰田の処遇をどうするか、大翔と爆豪は彼を抑えて話し合う。
「おいおい待てよ!お前達だって見たくないのか?あの花園を!」
「わりいけど俺達はヒーロー志望だ。そんな卑怯なことはしねえよ。」
峰田の言葉に、轟が突き放すように返答する。
「そういうことだ。てことで、俺は先生のとこに行ってくるよ。峰田君はまあ明日から先生達と一緒に入浴だね。後は、特訓メニューも増やしてもらおうか。」
「お、オイラの青春は…?合宿とある人物の写真をでの青春は?」
「んなもんねえよ!明日から特訓地獄だモギモギ野郎!」
峰田は水着などのお色気展開を望んで合宿に来ていたが、ここで行うのは自分達をさらに強くするためのトレーニングだ。
翌日からそんな特訓の日々が始まるのであった。
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「ここが、あのガキどもがいる合宿の場所か…」
「ええ、ここに件の標的が居るようです。」
その頃、合宿所の森の近くに3人の人影があった。
その内2人は以前に雄英高校のUSJを襲撃した死柄木と黒霧、そしてもう1人は全身に白い服を纏う財団Xの男であった。
「まだ、アイツらは到着してないのか?」
「ええ、彼らは強力な分調整に時間がかかりますから。」
白い服の、財団Xの男はスマートフォンを片手に死柄木に告げる。
「レジェンドを確実に仕留める作戦だ、時間はかかるが確実に仕留めれるんだろうな?」
「問題はありません。まずは彼女を狙います…」
財団Xの男はスマホを操作し、とある人物の写真を見せる。
「この少女、耳郎響香を…」