無敵のヒーロー(自称)   作:猫耳の人

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俺の個性ランダムだし...


第二期
第九話 個性の訓練って何すれば良いんだろうね


雄英体育祭、日本が誇るビッグイベントの一つであり、俺たちヒーロー科にとっての最大のチャンスの場

 

「待って待って!!ヴィランに侵入されたばっかなのに大丈夫なんですか!?」

 

瀬呂がそう相澤先生に話す、最もな意見だ、つい先日ヴィランの侵入を許したばかりだというのに、そんな中開催してまたヴィランの襲撃を受けたら...だが、相澤先生曰く

 

「逆に開催する事で雄英の危機管理体制が盤石だと示す...って考えらしい」

 

とのこと、警備もなんと来年の五倍に強化するらしい、ヴィランごときで中止して良い催しではないのだ

 

「いやそこは中止しよう?体育の祭りだよ...?」

 

なんて峰田が呟く、しかし、上記にもある通り、雄英体育祭は日本のビッグイベントの一つ、かつて、スポーツの祭典として「オリンピック」なるものがあり、全国が熱狂した、しかし、今は規模も人口も縮小、かつての影も形もない

 

そして、現代日本に於いて、「かつてのオリンピック」に代わるのが雄英体育祭...当然、全国のトップヒーローもスカウト目的で観るのだ

 

「卒業後はプロの事務所にサイドキック入りがセオリーだもんな」

「そこから自立しそびれて万年サイドキック...なんてことも良くあるな」

「上鳴、あんたそーなりそう、アホだし」

「くっ!!」

 

俺と耳郎の言葉に悔しそうにする上鳴、事実故に否定できないようだ、やーい♡ざぁーこ♡

 

「当然、名のあるヒーロー事務所に入った方が経験値も話題性も高くなる...時間は有限、プロに見込まれればその場で将来が拓けるわけだ」

 

年一開催、つまり、合計でたった三回のチャンス、ヒーローを志す以上、絶対に外せないイベントだ

 

「その気があるなら準備は怠るな、以上だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四限目の現代文の授業が終了し、昼休み...普段なら、授業が終わり次第すぐに各々で食堂に向かい、昼食を食べている時間...だが

 

「あんな事はあったけど...なんだかんだテンション上がるなオイ!!」

「活躍して目立ちゃプロへのどでけぇ一歩を踏み出せる!!」

 

体育祭が来る、その事に心を踊らせ、皆一様に燃えている

 

「皆んなすごいやる気だなぁ」

「そりゃそうだろ!!回能は違うのか?」

 

俺が鉄分が取れる飲むヨーグルトを飲みながらそう呟くと、後ろの席に座る上鳴が俺に話しかけてきた

 

「まさか、燃えてない訳ないだろ、俺だってヒーロー志望だ」

「それにしては大人しいな」

「貧血気味なんだ、体育祭までには元に戻るだろうが...今は激しい動きはしたくない」

 

上鳴にそう答えたら今度は障子が俺に話しかけてきた、障子の質問に答えながら飲むヨーグルトを飲み干し、ストローを口から離し、昼食を食べるべく立ち上がる、と...

 

「おっと...」フラ...

「大丈夫か」

 

貧血の影響か、椅子から立った途端目眩がし、倒れそうになる、幸い障子が支えてくれて怪我をすることは無かった

 

「肩を貸そう、無理はするな」

「助かるよ...」

「ウチも居るから、なんかあったら言って」

「ありがとう...」

「食堂ついたら俺が持ってきてやるよ!何食いたい?」

「トンカツ...」

「鉄分の補給が必要なのであれば...レバーも食べた方がよろしいかと」

「レバー苦手なんだよな...」

 

左側を障子に、右側を耳郎に支えられる形で食堂に向かう、近くには上鳴と八百万も居る、マジで要介護人みたいで少し気が引ける、マジで早く治ってくれ...

なんてことがありつつも、無事食堂に到着、財布から金を出そうとすると、なんとすでに上鳴が払ってくれていた、金を渡そうとすると

 

「良いって良いって!!小さいモンだけど助けてくれた礼って事で!」

 

と言われた、どうやら奢ってくれるらしい、なんだか貰いっぱなしで申し訳ない、席に座って待っていると、上鳴がトンカツ定食を持ってきて隣に座った、上鳴の逆サイドに障子、目の前には耳郎、その隣に八百万が座っている

 

「「「「「いただきます」」」」」

 

五人が揃ったところで食事を始める、トンカツうまっ、出来立てのサックサクだ

その後は軽く談笑しつつ、十数分で完食、サプリを飲むために水を取りに行こうとすると、耳郎が先に持ってきてくれていた、ありがたい

 

「んっ...んっ...ふぅ...まっず」

「どんな味なん?」

「鉄」

「鉄分サプリなんだから当たり前でしょ」

「確かに」

 

上鳴とそんなやりとりをすると、耳郎からツッコミが入った、こう合うゆるい雰囲気好きよ、取り敢えず時間も時間なので、再び障子と耳郎に支えられながら教室へ、午後の授業は滞りなく終了、さて帰ろうと荷物をまとめ、教室を出ようとすると...

 

「うおおおお....何事だぁ!!?」

 

俺たちの教室の前に凄まじい人だかりが出来ていた、人一人通る隙間もない、なんだコイツらァ!

 

「出れねーじゃん!!何しに来たんだよ!!」

「敵情視察だろザコ」

 

峰田の言葉に反応する爆豪、意外と律儀よね君

 

「ヴィランの襲撃を耐え抜いた連中だもんな、体育祭前に見ときてぇんだろ、意味ねぇからどけモブ共」

「知らない人のこと取り敢えずモブって言うのやめなよ!!」

 

爆豪の発言に飯田がツッコミを入れる、緑谷曰く、アレが爆豪のニュートラルらしい、マジかよかっちゃん、よく今まで生きてこれたな

なんて心の中で感心していると...

 

「どんなもんかと見にきたが...ずいぶん偉そうだな、ヒーロー科に在籍する奴は皆こうなのかい?」

「あぁ!?」

 

人混みを掻き分け、俺たちの目の前に現れたのは、紫色の髪をした普通科の生徒だった

 

「こういうの見ちゃうと幻滅しちゃうなぁ...普通科とか他の科ってヒーロー科落ちたから入ったって奴結構居るんだ、知ってた?」

 

....まぁ、入試要項にヒーロー科だけ他の科との併願可って書いてたし、そら居るわな、そういうやつ

 

「体育祭のリザルトによっちゃ、ヒーロー科編入も検討してくれるんだって、逆もまた然りらしいよ」

 

へー、そんな制度が...なら過去にヒーロー科から普通科に行った人も居るのかね

 

「....敵情視察?少なくとも俺は...調子乗ってっと足元ゴッソリ掬っちゃうぞって、宣戦布告しに来たつもり」

 

....お前も大概大胆不敵だぞ紫頭、ま、なんにせよやる事は変わらん

 

「おうおう!!隣のB組のモンだけどよぅ!!ヴィランと戦ったっつうから話聞こうかと思ってたんだがよぅ!!エラく調子づいちゃってんなオイ!!本番で恥ずかしい事んなっぞ!!」

 

....まーた大胆不敵な人きたよ、何、俺らの事なんだと思ってる訳?ヴィランと戦ったからチヤホヤされてぇみたいな事思ってる奴らだと思ってる訳?

この状況を作った爆豪本人は我関せずみたいな態度を取りつつ、人混みをかき分けて帰ろうとする

 

「待てコラ爆豪!!どうしてくれんだ!!おめーのせいでヘイト集まりまくっちまってんじゃねぇか!!」

「関係ねえよ」

「はぁー!?」

「上に上がりゃ関係ねえ」

 

そう言い残し、教室を出て行った、なるほどな、一理ある、てなわけで...

 

「回能?」

「耳郎、ちょっと行ってくるわ」

「ちょ!?あんた何するつもり!?」

 

肩を貸してくれていた耳郎から離れ、俺は入り口に集まる他の科の生徒の前で立ち止まり、宣戦布告してきた紫頭に話しかけた

 

「なぁ」

「...なんだよ」

「君の宣戦布告は受け取った、良い覚悟してるじゃん、でもさ」

「....」

 

ゆらりと揺れる前髪から覗く、常人のソレとは違う瞳が目の前の人間を捉える、宣戦布告は受け取ったさ、だがなぁ...

 

「俺たち調子に乗ってる?冗談も休み休み良いなよ」

「...何?」

「君と...あぁ、そこの銀髪も、どこをどう見たら、俺たちが調子に乗ってるように見えたわけ?もしかしてさっきの爆豪君?アレが調子に乗ってるように見えるなら、眼科か脳外科に行くことをオススメするよ」

「ちょっ...!回能くん!?」

 

後ろの緑谷が俺の発言に驚き、止めようとするが...俺は止まらねぇ!!

 

「...」

「あぁ!?」

「俺たちはヴィランの襲撃を受けた、感じたのは命の危機、死ぬかもしれない、殺されるかもしれない...そんな恐怖を味わった訳、わかる?」

 

俺が飄々と話し始める、視線は俺に集まっている、狙い通り

 

「それでどうやって調子に乗る訳?実際、俺も相澤先生も...13号先生だって死にかけた、さっき出て行った爆豪くん...彼に関しては二度もヴィランの襲撃を受けている...それを自慢げに話したりしてない訳よ」

「...何が言いたい」

「話を汲みなよ、人間だろ、ようは俺たちは心に傷を負ってるわけ、それをこんな大衆引き連れて調子づいてるだのなんだの...君達この前のマスコミとやってる事変わらないよ?」

 

さっきまでニヤけ顔だった俺の顔は、スンと真顔になる、それに驚いたのか、一瞬たじろぐ

 

「こんな事してる暇があるなら、その時間を鍛錬に使いな、それに気づかない以上、君らは三流以下、ヒーロー科に入る事が目的の君らと俺らじゃぁ見てる場所が違う、俺たちは、君達より先を見据えているんだ、そこんとこ、理解しときな」

 

そう言い残し、俺は耳郎達を連れてその場を後にした、のだが...

 

「クラクラする...目眩が...世界が回って見える...」

「だから無茶するなって言ったじゃんか...」

「だって...」

「だってではありませんわ、貧血だと言うのに...」

「ったく...かっこよかったのに締まらねーじゃん...」

「うえぇ〜...気持ち悪いぃ〜...」

 

激しい眩暈に襲われ、耳郎、上鳴、八百万に支えられて帰宅、その日は解散となった、まだ視界がぐわんぐわんしてる...うぇっぷ、吐きそう...

その日は鉄分のサプリだけ飲んで眠りについた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

個々人の準備や参加種目の決定...個性伸ばしの特訓、二週間という短い時間は、あっという間に過ぎ去り...

 

 

 

体育祭当日

 

 

「皆!!準備は出来てるか!?もうじき入場だ!!」

「コスチューム着たかったなー」

「公平を期す為着用不可なんだよ」

 

現在、俺たち一年A組は控え室にて待機している、各々が各々の方法で緊張をほぐしている、俺の方も、この二週間で貧血から回復、コンディションも良い、運は...わからん☆

なんて脳内でふざけていると...

 

「緑谷」

「轟くん....何?」

 

学年トップの実力者である轟焦凍が緑谷に話しかけた、何やら不穏な空気だ

 

「客観的に見ても、実力は俺の方が上だと思う」

「へ!?う...うん...」

「...お前、オールマイトに目ぇかけられてるよな」

「!!」

「別にそこ詮索するつもりはねえが...お前には勝つぞ」

 

クラス最強候補の轟が、まさかの緑谷に宣戦布告、あまり感情を表に出さない轟だが...今回は珍しく緑谷に感情を剥き出しにしている、にしても...轟ってほんと表情変わらねえな...

なんて考えていると...今度は俺の方を向く轟

 

「回能」

「....何?」

「...お前は俺より強い...そう思ってる」

「...そりゃどーも」

「...正面から戦って...お前に勝つ姿が想像できねぇ、だが...お前にも勝つぞ」

「....そ、ならかかってきなよ、運が良ければ勝てるかもね」

「.....」

 

空気がヒリつく、俺を睨む轟と、特に気にした様子も無い俺、「運が良ければ」...その発言が引っかかったらしい、まるで運が良くなければ勝てない、そう言われているようでイラッと来たらしい、仕方ないだろ、俺の個性は運任せなんだから

 

「....そろそろ入場の時間だ、行こう、飯田、先導頼むよ」

「う...うむ!!それでは整列して入場だ!!行こう皆!!」

 

━━━━━━

 

『一年ステージ!!生徒の入場だ!!』

 

プレゼントマイクのアナウンスが会場に響き渡る、それと同時に入場を開始する俺たち、日本が熱狂するイベントの一つ、雄英体育祭

 

 

 

開催




みなさんどうも猫耳の人です
いよいよ始まりました体育祭編
体育祭編は3〜5話に分けて書こうと考えています
よろしければ評価、

日常回、IF、ギャグ全振り回、恋愛回、その他のオリジナル回、これらを書いて欲しいですか

  • 大人しく書けやこのやろう
  • 本編に集中しろこのやろう
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