無敵のヒーロー(自称)   作:猫耳の人

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蹴っ飛ばして黙らしたらぁ!






第十九話 ヒーロー殺しの最後

前回、緑谷が送ってきた位置情報を元に緑谷達の下へ加勢に来た俺、飯田とネイティブさんを庇いながらステインと向き合っている

 

「三対一か...甘くはないな」

「俺が前に出る、緑谷は隙を見て攻撃を、轟は変わらず氷と炎で牽制を頼む」

「わかった」

「おう」

 

ダムッ!!

 

俺はひとっ跳びでステインに蹴りを仕掛ける、が、やはり防御される、爆豪並の超反応...普通にやるんじゃ勝てねえな...

ステインの刀が眼前まで迫る、俺はそれを最小限の動きで回避し、顔面に蹴りを叩き込んでやった、だが急所を咄嗟に逸らしたようで、意識を失うことはなく、さらに俺に向けて攻撃を仕掛けるが...

 

ゴオッ!!

 

「ナイス轟」

「ハァ...鬱陶しい炎だ...」

「スマッシュ!!」

 

轟の炎に続き、緑谷が追撃を入れる、相手に何もさせるな...!

 

「止めてくれ...もう...僕は...」

「やめて欲しけりゃ立て!!」

 

飯田がこぼした言葉に轟がそう叫ぶ、十中八九、兄の復讐のために来たのだろう、飯田の目には涙が浮かんでいる

轟は氷を出し、ステインを牽制する、が...氷を全て切られてしまう、それでも、轟は叫ぶのをやめない、友のために、轟は叫ぶ

 

 

 

 

 

「なりてえもんちゃんと見ろ!!」

 

 

 

かつて自分()友達()に気付かされた様に、轟も、飯田に発破をかけ、目を覚まさせる

 

ゴォッ!!!

 

「氷に炎...」

(っ...んで避けられんだよコレが!!)

「言われたことはないか?個性にかまけ、挙動が大雑把だと」

「バケモンが...!」

「轟!!」

 

ステインの刃が轟に迫る、あの速度で振られては、跳躍もワープも間に合わない、クソッ!!

あわや轟の左腕が切り落とされると思ったその時

 

「レシプロ...」

 

 

 

「バースト!!」

 

 

 

ガキイィィィインッ...

 

飯田の脚が間に合った、しなりと筋肉のバネを利用した俺の蹴りとは系統が違う、速さと筋肉の密度を活かした重たい蹴り、その蹴りがステインの持つ刀をへし折り、さらに追撃を放つ、二発目の蹴りはガードされたものの、ステインを吹き飛ばす程の威力だった

やっと起きたか寝坊助委員長!!

 

「飯田くん!!」

「解けたか、意外と大したことねえ個性だな」

「コレで四対一...いいぞ、作戦に現実味が出てきた!」

「...轟くんも、緑谷くんも、回能くんも、関係ない事で...申し訳ない...」

 

起き上がった飯田が俺たちにそう話す、飯田の目には覚悟が宿っていた

 

「だからもう、三人にこれ以上血を流させるわけにはいかない」

 

俺は怪我してないけどな

なんて空気の読めない発言はぐっと我慢してステインの方を向く、ステインの手には折れた刀がある

コレで一番の長物は無くなった、多少は戦いやすくなるか...

 

「感化され取り繕おうとも無駄だ、人間の本質はそう易々と変わらない」

 

ステインが長々と話し始めた、ようはコイツは今のヒーローという存在に解釈違いを起こしている厄介オタクだ

めんどくさいなコイツ

 

「時代錯誤の原理主義だ、飯田、人殺しの理屈に耳貸すな」

「いや...言う通りさ、僕にヒーローを名乗る資格などない...それでも...折れるわけにはいかない...俺が折れれば...インゲニウムは死んでしまう」

「論外」

「いいや、よく言った飯田」ダムッ

 

ステインの言葉とほぼ同時に飛び出す俺、そのままステイン目掛けて回し蹴りを放つ、回避されたが、やつは今空中、時間は稼げる!

俺がチラリと飯田に視線を向けると、それを察したように飯田が轟に話しかけた

 

「轟くん!温度の調整は可能なのか!?」

「左はまだ慣れねえ!何でだ!?」

「俺の脚を凍らせてくれ!排気筒は塞がずにな!!」

「邪魔だ!!」

「オメーがな!!とっとと豚箱にぶち込まれちまえイカレポンチめ!!」

 

ステインが轟に向けてナイフを投げるが、それは俺が蹴り飛ばす、そして...

 

緑谷(デク)!!飯田(インゲニウム)!!」

「っ...!」

 

轟が飯田の脚を凍らせ、切れかかっていたレシプロを復活させる、息を吹き返したレシプロは、過去最大の威力を誇る蹴りを放つ

それに呼応するように、緑谷が氷を足場にステイン目掛けて跳躍し、拳を構える

 

「「行け!!」」

「「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」

 

 

 

バキィッ!!!

 

 

 

飯田の蹴りが脇腹に、緑谷の拳が顔面にクリーンヒット、このまま終わりかと思われたが、執念を持った悪というのは、どうやらしぶといらしい

飯田目掛けてナイフを振るう、飯田も緑谷も、先の一撃で全てを出し切ってしまい動けないようだ、だがここには...

 

「俺が居る!!轟!!」

「!!応!!!」

 

俺の蹴りと轟の炎がステインに同時に命中、今度こそ意識を刈り取ることに成功した、それを確認した俺は落下中の飯田と緑谷を脇に抱え、轟の所へ降り立った

飯田重いな...

 

「っし、轟、ロープ探してくれ、拘束する、緑谷、こいつの武器外すの手伝ってくれ」

「わかった」

「うん!」

 

ステインを撃破して数分、轟が持ってきたロープでステインを縛り、そのまま引きずって大通りへ出た

 

「遅れて悪かった」

「いや、十分早かったぞ、もう少し遅かったらやばかった」

「それを言うなら俺の方だよ、プロの俺が完全に足手纏いだった...悪かった」

「いえ...一対一でヒーロー殺しの個性だともう仕方ないとおもいます...強すぎる...」

 

ステインの個性はタイマンでこそ真価を発揮する個性だ、何せ相手を切って仕舞えば勝ちなのだから

それにしても無傷なのは俺だけか...もう少し早くこれりゃ怪我させずにすんだのかな...

何はともあれ、ヒーロー殺しに襲われて死者ゼロなのは不幸中の幸いか...

 

「む!?んなっ...なぜお前がここに!!」

 

大通りに出ると、向かいの路地裏から背の小さいおじいさんが姿を現した、ヒーローコスを身に纏っている所を見るにプロヒーローなのだろう、だが見たことがない、誰だ?

 

「座ってろっつったろ!!」ドカッ

「グラントリノ!!」

 

はっや...何だこのおじいさん...動きが見えなかった...グラントリノ...聞いたことない名前だ、緑谷の知り合いか?もしかして職場体験先の...

 

「まァよぅわからんが...とりあえず無事ならよかった」

「ごめんなさい...」

「細道...ここか!?」

 

グラントリノに続き、プロヒーロー数名が路地から出現、俺たちを発見して駆け寄ってくる

 

「エンデヴァーさんから応援要請承った!!んだが....」

「子供...!?」

「酷い怪我だ!救急車を呼べ!!」

「おいコイツ...ヒーロー殺し!?」

 

ひとまずプロが来たなら安心か...にしてもエンデヴァーまで来てるとは...てことは轟がエンデヴァーの事務所に行ったのか?意外だな、向き合おうとしてるって事なのかね

 

「あいつ...エンデヴァーが居ないのはまだ向こうは交戦中ということですか?」

「ああそうだ!!脳無の兄弟が...!」

「二体は俺とミルコで片付けた、残りは...」

「ああ!あのヴィランに有効でない個性(やつ)らがこっちの応援に来たんだ、エンデヴァーもミルコもあっちが片付き次第こっちに来る」

 

そりゃ安心だ、ミルコとエンデヴァーが居るならすぐに片が付く

 

「....三人とも、僕のせいで傷を負わせた、本当にすまなかった...何も...見えなくなってしまっていた...!!」

 

飯田が俺たちに向けて頭を下げた、目には涙が浮かんでいる、罪悪感か、はたまた...

 

「....僕もごめんね、君があそこまで思い詰めたのに全然見えてなかったんだ、友達なのに...」

「しっかりしてくれよ、委員長だろ」

「俺は怪我してない、気にするな、それに...もう目は覚めたんだろ、なら良い」

「....うん...!」

 

飯田達が戦闘を開始してからほんの10分ほど、そんな短い時間だった、俺が来てからは5分程だろうか、わずかな時間だったというのに、俺達にはそれが物凄く長い戦いのように感じた

 

「取り敢えずはこのまま...」

 

ヒーロー殺しを警察にと言おうとしたその瞬間

 

バサッ...

 

「伏せろ!!」

「!!」

 

俺の耳が何かが羽ばたく音を捉えた、咄嗟に音がした方を向くと、そこには翼の生えた脳無が居た、右目が無く、火傷の様な跡に加え、背中にアザがある、恐らくミルコとエンデヴァーから逃げてきたのだろう、こっちに向かって飛んできている

 

「ヴィラン!!エンデヴァーさんとミルコは何を...!!」

 

脳無はこちらに向けて急降下を初め、次の瞬間...緑谷を掴んで飛び去る

 

「緑谷!!!」

「え...ちょ...!」

「やられて逃げてきたのか!」

 

速い!!不意打ちで反応が遅れた!!だがまだこの距離なら間に合う!!ピンポイントでアイツの頭だけ...出来るか...

違う...出来るか出来ないかじゃない!!やるんだよ!!

 

「んの...!」

 

俺が脳無に向けて跳躍しようとした瞬間、脳無の動きが突如鈍くなり、高度を下げ始める、一体何が...そう考えていると、突如、黒い影が俺の横を凄まじいスピードで駆けて行った

 

 

「偽物が蔓延るこの社会も...徒に力を振りまく犯罪者も...!!」

 

 

影の正体は、武器を隠し持ち、拘束を抜け出したステインだ、どうやら目からこぼれ落ちた血を舐めたのだろう、脳無がどんどん高度を下げていく

そのままステインが飛び出し、隠し持っていたナイフを脳無の頭に突き立て、地面に引き摺り下ろした

 

「粛清対象だ...ハァ...ハァ...全ては...正しき社会の為に...」

 

そのまま脳無の頭を引き裂くステイン、まじか...緑谷を助けたのか...?

 

「助けた...!?」

「バカ人質とったんだ!!」

「いいから戦闘態勢とれ!!」

「なぜ一塊でつっ立っている!?」

「ここか!!」

 

ステインが脳無を殺した直後、エンデヴァーとミルコが現着した

 

「あちらはもう!?」

「多少手荒になってしまったがな!!」

「んで...アイツが...」

 

ミルコとエンデヴァーの目がステインを捉える、緑谷は拘束されたままだ

 

「エンデヴァー...ミルコ...」

「ヒーロー殺し!!」

「待て轟!!」

 

エンデヴァーが攻撃を仕掛けようと炎を出す、が、ステインの近くに緑谷が居るため、迂闊に攻撃しては緑谷まで巻き込まれてしまう

そうこうしているうちに、ステインが立ち上がり、俺たちのほうを向く

 

 

 

「贋物...」

 

 

 

背筋が凍るような圧、その場の全員が、その圧に慄き、動けなくなっていた、エンデヴァーも、ミルコも....

 

 

 

「正さねば━━...誰が...血に染まらねば...!!英雄(ヒーロー)を...取り戻さねば!!」

 

 

 

一歩、また一歩、こちらに踏み出してくるステイン、歪な執念とも呼べるそれを持った者が、ヒーローに立ち向かう

 

 

 

「来い...来てみろ贋物ども...!!」

 

 

 

怨嗟か、憎悪か、焦点が定まらない瞳でこちらを睨むステイン、思わず後ずさってしまう、誰も、動けなかった...

 

 

 

「俺を殺していいのは本物の英雄(オールマイト)だけだ!!」

 

 

 

 

 

 

ダムッ ガッ

 

「本物のヒーローなら殺さねえよ、寝てろ阿呆」

 

一人だけ、たった一人だけ...回能彩目だけが、その圧を物ともせずに動けていた

回能が一瞬にしてステインの前に現れ、顎を蹴り飛ばし、ステインの意識をシャットダウンした

まるで圧など感じていないかのように、一切の躊躇も無く動き出した彼の表情は、異常なほどに...

 

 

 

何も感じていないかのようであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈回能side〉

 

あの後、ヒーロ殺しは駆けつけた警察に無事捕縛された、一日経って聞いたことだが...実はヒーロー殺し、折れた肋骨が肺に刺さってたらしい

まあ飯田のあの蹴りまともに喰らってたもんな...そら折れるわ...

さて、現在俺は緑谷達が入院している保須市総合病院に来ている、何やら話があるらしい

 

「...ん?」

 

俺が病院に入り、緑谷達の病室前に来ると、昨日緑谷に蹴りを入れたおじいさんと、ノーマルヒーローマニュアル、そして、スーツを着た背の高い犬顔の人が居た

 

「おぉ、来たか」

「君がジョーカー...回能彩目くんだワンね」

「はい...貴方は?」

 

ワンって言ったなこの人...犬だからか...?

 

「私は保須警察署署長の面構犬嗣だワン、よろしく」

「はぁ、よろしくお願いします」

 

握手を求められたので握手をする、デカいなこの人

 

「それで...その署長さんがなんの御用で?」

「実はだな...」

 

かくかくしかじか、俺が質問すると、おじいさん...グラントリノが答えてくれた

曰く、緑谷達三人が保護管理者の指示なく個性を使用し、他者に危害を加えた事に対し、罰を与えなければならないということ、そして、それはあくまで世間に公表すればの話だということ、エンデヴァー、マニュアル、グラントリノは罰を受けなければならないと言うこと...アイツら許可貰っとらんかったんか

 

「...というわけだ」

「君はミルコから許可を貰ったと判明している、本人に聞いたんだワン」

「成る程...その話をする為に私を呼んだと...」

「そういうこった」

 

俺の学友がご迷惑をおかけして申し訳ありません...せめて許可貰えよアイツらよぉ...緑谷と飯田は何となくそうなんじゃないかと思ってたが...轟も貰ってなかったのかよ...

なんて考えていると、マニュアルさんが俺たちに一声かけて扉を開いた

 

「おおォ、起きてるな怪我人ども!」

「グラントリノ!」

「マニュアルさん...!」

「回能...」

 

俺達が病室に入ると、緑谷、飯田、轟の視線が俺たちな集まった

 

「スゴいグチグチ言いたい...が、その前に来客だぜ、保須警察署署長の面構犬嗣さんだ」

「面構!!署...署長!?」

「掛けたままで結構だワン、ここにいる回能君を含めた君たちがヒーロー殺しを仕留めた雄英生徒だワンね」

 

緑谷の顔が面白いことになってる、まぁそうだよね、語尾がワンの犬の警察だもんね、そうなるよね

まぁそれはさておき、面構さんに続き、先程聞いた事を緑谷達に話す

 

「ヒーロー殺し、火傷に骨折と中々の重症で、現在治療中との事だ」

 

俺の言葉に、三人の顔が引き締まる

超常黎明期、警察は統率と規格を重要視し、「個性」を武に用いない事とした、そして、ヒーローはその穴を埋める形で台頭してきた職...

その昔、自警団(ヴィジランテ)という存在が、個性を武や悪に利用する者たちを倒して回り、それを国が職業として認可した...

授業で習ったところだ

 

「個人の武力行使...容易に人を殺められる力、本来なら糾弾されて然るべきこれらが公に認められているのは、先人達がモラルやルールをしっかり遵守してきたからなんだワン」

 

故に...

 

「資格未取得者が保護管理者の指示なく、個性で危害を加えたこと、たとえ相手がヒーロー殺しであろうとも、コレは立派な規則違反だワン」

 

緑谷達三人及び、その職場体験先のプロヒーロー三人、計六人には厳正な処分が下されなければならない、そう伝える面構さん

 

「待ってくださいよ」

「轟君...」

 

待ったをかけたのは轟だ、一歩前に出て面構さんと睨み合う、うわー、不穏

 

「飯田が動いてなきゃネイティヴさんが殺されてた、緑谷が来なけりゃ二人は殺されてた、誰もヒーロー殺しの出現に気づいてなかったんですよ、規則守って見頃しにするべきだったって!?!?」

「結果オーライであれば規則など有耶無耶で良いと?」

「っ...人をっ...救けるのがヒーローの仕事だろ...!」

「だから...君は「卵」だ、まったく...いい教育をしてるワンね、雄英も...エンデヴァーも...」

 

徐々にヒートアップしていく轟、この人煽りすぎだろ...

 

「この犬...!」

 

轟が一歩前に出る、そこで俺が間に入り、轟にデコピンしてやる

 

「いっ...何すんだ回能...!」

「頭冷やせ轟、それと話は最後まで聞くモンだ、面構さんも煽らないでくださいよ」

「...すまない」

 

思わずため息を吐いてしまう、なんでこうヒートアップさせるような事言うかなぁ...

取り敢えず話をしてやらねえと

 

「はぁ...以上が警察としての意見だそうだ、んで、こっからが面構さん本人の意見、処分云々はあくまで、今回の事を公表すればの話だ」

 

今回の事件を公表すれば、世論は緑谷達を褒め称えるだろう、なにせ凶悪犯罪者を学生の身でありながら捕縛したのだから、しかし、そうなれば処罰は免れない

 

「...一方で汚い話、公表しない場合、ヒーロー殺しの火傷跡や傷跡から、エンデヴァーとミルコを功労者として擁立してしまえるワン」

 

幸い被害者は極めて限られている、この違反はここで握り潰せてしまう訳だ、その代わり、緑谷達三人の功績や英断は誰にも知られることはない、俺も先ほど聞いた話だ、本当良い人だよこの人

 

「どっちがいい!?一人の人間としては...前途ある若者の偉大なる過ちにケチをつけさせたくないんだワン!」

「まァどの道監督不行届で俺らは責任取らないとだしな...」

 

マニュアルさんがそう呟く、ありゃりゃ...

まぁ仕方ないか、取り敢えず、三人の意見は同じ、この場で無かったことにするとの事、俺らは名声の為にヒーロー目指してるわけじゃない

むしろ過ちを揉み消してもらえて人を助けられて一石二鳥だ

 

「大人のズルで君たちが受けていたであろう賞賛の声は無くなってしまうが...せめて、共に平和を守る人間として...ありがとう!」

 

そう言って面構さんが頭を下げた、何はともあれ、取り敢えずコレで一件落着だ、すぐにでも時間の事に取り掛かると、俺以外の三人は出て行ってしまった、取り敢えず俺もそろそろ行かなきゃな、ミルコを待たせてる

 

「んじゃ、俺もそろそろ行くわ、また学校でな」ガラッ

 

窓を開け、そこに脚をかけて三人の方を振り返ってそう言った後、ミルコが待つ場所へと跳んで戻った

 

 

━━━━━━━

 

 

その後の職場体験は特に大きな事件も無く、小さな時間のヴィランを捕縛してはファンサービスを続けていた、ミルコとのスパーリングもだいぶ慣れたし、技もいくつか教えてもらった

一週間とは思えないほど濃密で価値のある職場体験だったと言える

そして、いよいよ最終日...

 

「今日まで色々お世話になりました」

「おう!私も楽しかったぞ!!お前とのスパーリング!」

 

ヒーロー活動じゃないのかよ、なんてツッコミは置いておき

ホテル前でミルコにお礼と最後の挨拶をする俺、本当に色々お世話になった、技も教えてもらえたし、勉強にもなった

 

「また来いよ!!いつでも待ってる!!」

「はい、機会があればまた」

 

そう言って駅まで歩いて行こうとする、すると

 

「...ちょっと待て」

「はい?」

「ケータイ貸せ」

「?どうぞ」

 

ミルコに呼び止められ、そう言われたので大人しくスマホをミルコに渡した、すると俺のスマホとミルコのスマホを同時に操作し、少ししてから俺に返してきた

画面を見てみると電話帳が開かれている、一番上には「兎山ルミ」という名前があった

 

「え、コレ...」

「私のプライベートの連絡先だ、なんか合ったら連絡よこせ!じゃあな!」

「ちょっ!!」

 

俺にそれだけ伝えて跳んで行ってしまったミルコ、マジかよ...プロヒーローの連絡先が三つも...

 

「....」

 

取り敢えずどうにもならないし、帰るか...

帰りの新幹線に乗って家まで帰る俺、時間は約一時間、暇だな...

まぁ暇とかそれ以上に...

 

 

めちゃくちゃムラムラする

 

 

 

一週間ずっと兎を使ってたこともあるだろうが...それ以上にミルコだ、あの人平気で俺の前で着替えるんだもん...目に毒だよ...

程よく引き締まった肉体に大きいおっぱい、しかも性格は俺の好みの女性と来た、理性飛ばなかっただけえろ...間違えた、偉いよ俺

 

「.....帰ったらするか...」

 

なんてバカみたいなつぶやきは誰にも聞かれる事なく新幹線に置き去りにされた

職場体験編、コレにて終了




みなさんどうも猫耳の人です
職場体験編ようやく終わりましたね、取り敢えず次の期末試験が終わったら1、2話ほど番外編、いわゆる日常回を書こうと考えています
映画ストーリはしばらく後にまとめて書くか時系列順で書くか悩んでます、良ければどちらがいいかお教えください
そして今回から新たにアンケートを追加しようと考えています、前回まであったアンケートも引き続き残してありますので、良ければ投票ください
日常回、本編でのちょっとした妄想の為、そしてR18版の為のデータ集めです、良ければ教えてくださいな
次回もお楽しみに

回能彩目は

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