無敵のヒーロー(自称)   作:猫耳の人

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心がアレなのか、そうなのか






第二十三話 B組にもキワモノって居るんだね

前回、午前中のA組の演習時間を終え、皆と別れた後、俺は教師用の控室に来ていた

 

「お疲れ様です」

「お疲れ様!回能少年!」

 

俺が控え室に入ると、相澤先生が俺に声をかけた

 

「回能、お前昼飯持ってきてんのか」

「いえ、帰りに寄って帰るつもりだったので持ってませんよ」

「なら俺の弁当食え、午後はもっとハードだぞ」

「ありがとうございます、ですが相澤先生は...」

「俺はコレで良い」

 

相澤先生が俺にそう言い、教師用に用意されていた弁当とお茶をくれた、相澤先生の手にはゼリー飲料、まさかそれだけなのか...

なんて思っていると、相澤先生はゼリー飲料をジュッと一気飲みし、寝袋に入って寝始めた、えぇ...

 

「いつもこうなのよ」

「ミッドナイト先生...」

「取り敢えずあなたも体を休めなさい、一時間なんてあっという間よ」

 

チラッと時計を見るともう10分経っていた、早いなぁ時間の進みって、取り敢えず俺は控え室から出て外で弁当を食べることに

お、唐揚げ弁当だ、やったぁ

 

「....」もきゅもきゅ

 

さて、能力の抽選をしておきたいが、相手が誰かわからない以上、下手な能力は味方の足を引っ張るだけだ、取り敢えず相手が判明するまではこのままかな

昼食を食べ終え、まだ30分程あるので、バス停の近くにちょこんと座り、ソシャゲをやる事に、今日新しいガチャ来てるんだよね〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

待つ事30分、B組が乗ったバスが到着すると同時に先生達も集まってきた、ガチャは爆死した、クソが、許さんぞ爆発さん太郎*1

さて、ガチャの結果はさて置き、いよいよ午後の試験が始まる、何気にこうやってB組と対面するのは初めてだ、なんか緊張してきた

そうこうしている内にB組の生徒達がバスから降りてくる

 

「...あれ?アンタA組の...」

 

俺を見つけて話しかけてくれたのは、オレンジ色の髪をサイドテールに纏め、チャイナ服を着た女子生徒だった

 

「回能彩目、よろしく」

「私は拳藤一佳、よろしくな」

 

俺が手を差し伸べると、割と力強く握り返してくる、おおう、力強いな、とりあえず第一印象は良い感じかなと思っていたら...

 

「あれあれぇ!?優秀なA組の生徒が僕たちに何の用かなぁ!?」

「....」

 

黒いスーツを着た金髪...体育祭の時、心操が洗脳を掛けた男だ、つーかコス被ってるし、何だこいつ

 

「...何...この...何?」

 

高笑いする目の前の男子生徒、俺が困惑していると、拳藤が首に手刀を落とし、意識を刈り取る、すご、あとで教えてもらお

 

「ごめんな回能、コイツ心はアレだけど根は良いやつなんだ」

「...拳藤も苦労してるんだな」

 

B組にもキワモノって居たんだな...中々にキャラが濃い、さて、その後少しB組と交流し、いよいよ試験の概要が説明される

試験内容は午前と同じ、チームアップで教師一人と戦闘訓練を行う

 

「待ってください、回能氏を入れると21人、ペアが組めませんぞ」

 

そう意見を述べたのは宍田獣郎太、かなりガタイの良い男子生徒だ、確かに、今思ったけど奇数じゃん、どうすんのコレ

 

「回能はどこかのペアに入ってもらい、三人とする」

「それじゃあ三人のチームが有利じゃありませんか?」

 

今度は回原旋が声を上げた、轟とは違う、シンプルな正統派イケメンだ、回原の言葉に答えたのは我らが相澤先生だ

 

「本当にそうだと思うか?」

「え?」

「それではチームの発表だ!まず最初に...第一ペア!拳藤!小森ペア!そして、そこに回能が入ってもらう!」

 

ペアの発表をし始めたのはB組の担任、ブラドキング先生だ、個性は操血、俺の「血操」とは違い、自由に形を変化させることは出来ないが、俺のとは違い拘束などが出来るらしい

話が逸れたな、俺は拳藤と小森ペアと...コンセプトがわからん、相手は誰だ?

 

「相手は...」

 

ブラドキングが発表しようとしたその時...

 

 

 

 

ドォォォォンッ!

 

 

 

 

 

「私が━━する」

「嘘だろ...」

 

一つの大きな影が目の前に降り立った、俺たちの相手は、どうやら日本最強の男、ナンバーワンヒーローオールマイトらしい

え?冗談だよね?

俺の願いも虚しくは進む、拳藤も小森って生徒も顔青くなってるし、マジで?嘘だと言ってよ相澤先生

組み合わせが全て発表され、バスに乗って移動を開始、十分足らずで試験会場に到着、使うマップは市街地マップ、爆豪、緑谷ペアでも使われたマップだ

 

「さて回能少年、今回の縛りについて説明しよう」

「え?変わるんですか?」

「回能君縛りなんてあったノコ!?」

 

オールマイトの言葉に驚きを露わにする小森と拳藤、まぁ瞬間移動使えるし、仕方ないよね

さて今回の縛りはというと...

 

短距離の瞬間移動の使用禁止

 

コレだけだった、能力の再抽選が出来るようになるのか、それに脱出によるクリアが可能...クリアが現実的になったな、が...

 

「そして最後に、私は今回、おもりの重さが半分になる、つまり体重の四分の一になるわけだ!」

「えぇ...」

 

マジでか...緑谷達の時よりさらに速くなるのかよ...これ条件どっこいくらいか...?

 

「さぁ!そろそろ試験がはじまるぞ!私は先に待っているから、いつでもかかってきな!」

 

そう言ってフィールドに入っていくオールマイト、この時間俺合格できるかな...

まぁ決まったことだ、うだうだ言っててもしゃーないか、まずは...

 

「二人の個性を知りたい、作戦を立てる上で重要になるからな」

「わかったノコ」

「ああ」

 

フィールドに入る前に二人の個性を聞いた、拳藤の個性は「大拳」、拳がデカくなる個性、大きさに比例してパワーが上がる、小森の個性は「きのこ」、胞子を飛ばしてキノコを生やす、キノコは一時間程で消えるとのこと

なるほどな、何となくコンセプトがわかった気がする

 

「...オールマイトが相手になるわけだ...」

「どういう事?」

「A組ん時にも言ったんだが...この試験は俺たち生徒の苦手とする相手、あるいは相性が悪い相手が意図的に当てられてる」

「私達の個性とオールマイトが相性悪いってことノコ?」

「悪いなんてもんじゃ無い、最悪だ」

 

小森の胞子はオールマイトが拳を一振りすれば散らされる、拳藤に至っては完全なる上位互換、パワー系の個性で彼に叶う人は居ないだろうが...

 

「マジか...」

「合格できるか不安ノコ...」

 

確かに、この二人だけでは合格は絶望的、だが...

 

「安心しろ、だから俺が居るんだ」

 

そう、ここには俺が居る、オールマイトに唯一近づきうる存在である、この俺が、という事でかくかくしかじか、俺の個性を二人に説明した

 

「...なるほど...難儀な個性だな...」

「よく言われるよ」

「でもどうするノコ?個性は運次第...」

「だから今抽選してる、出来ればここで良い能力を引いておきたいが...出なきゃ最初の十分くらいは抽選に使いたい...」

 

さて、出来ればあまり時間を掛けたくない、ここで良い能力を引けると良いんだが...

 

「....!」

「....どうだ?」

「良い能力は引けたノコ?」

「...相性最高の能力が引けた、あとは作戦次第だが...」

 

ニヤリと笑う俺を見てちょっと引く拳藤と小森、引かないで、お兄さん悲しい、何はともあれ作戦会議だ、といっても、この能力を引いた以上やることは一つ...

 

「...それ本気で言ってるのか...?」

「無茶ノコ...」

「本気も本気、超本気だ、相手がオールマイトである以上、リスクのない作戦なんてモンは無い」

 

彼を相手にする以上、無傷で突破なんて事はほぼ不可能だ、なら、リスクを犯すのは俺一人で良い、作戦は伝えた、あとは上手くやるだけだ

なんて考えていると...

 

『それじゃあ、雄英高校一年B組の期末試験を始めるよ、レディ...ゴォ!!』

「始まった、行こうか」

「...無茶はするなよ」

「やばそうだったら逃げるノコ!」

「わかってるよ」

 

そう話しながらフィールドに入って行く、さて、いっちょやったりますか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フィールドに入り、三人でゲートに向かって真っ直ぐ走る、爆豪と緑谷の戦いを見て大体オールマイトの動きは予測してある、まず初手で...

 

 

 

 

 

ゴォォォォォォォッ!!

 

 

 

 

 

「ッ!!」

「うわっ!?」

「ノコ!?」

 

 

 

 

風圧で周りの建物ごと辺りを更地にする、辺り一帯が土煙だらけだ、拳一振りでこの威力、まともに喰らったらひとたまりもない、俺は二人を庇いつつ前に出る、すると...

 

「正面から来るとは、ずいぶんと余裕があるのかな?少年少女達」

「まさか、コレが最適解なんですよ」

「こうして対面すると...やっぱり圧が凄いな...」

「勝てる気がしないノコ...」

 

土煙を掻き分け、オールマイトが姿を現した、まさかそっちから来てくれるたぁ...

 

「探す手間が省けて助かります」

 

ジャキンッ

 

「む?」

 

オールマイトと対面し、俺が取り出したのは、体が隠れるほどの大きさの長方形の盾と槍だ

 

「...それが今回引いた能力かい?」

「ええ、最高に貴方と相性の良い能力ですよ」

 

構えた俺を見てオールマイトも構える、俺が今回引いた能力は「ファランクス」、槍と盾の使用が可能になり、筋力が増強される能力だ

重要なのが「身体能力」ではなく「筋力」が増強されるという事、身体能力が上がるよりパワーが出せるが、代わりに機動力などは上がらない

この能力は「盾を使って戦う事」に特化した能力、無駄に機動力を上げる必要がないのだ

 

「それはそれは...楽しみだな!!テキサス...SMASH!!」

「「「っ...!」」」

 

盾を構え、拳藤と小森を庇いつつ風圧を防御する、とんでもねえ威力だ...まともに喰らったらなんて考えたく無いな...!

 

「まだまだ行くぞ!!ミズーリー...SMASH!!」

「ぐっ....!!」

 

飛び上がったオールマイトが盾に向けて手刀、咄嗟に脚に力を込め、吹き飛ばされないよう踏ん張る、俺の盾とオールマイトの手刀が鍔迫り合いをしている状態だ、だから...

 

「二人とも!!」

「おう!!」

「ノコ!!」

 

俺の後ろから飛び出し、オールマイトにカフスを掛けようとする

俺が二人に伝えた作戦はこうだ、俺が盾と槍でオールマイトの動きを止め、その隙に二人がオールマイトにカフスを掛ける、或いは、そのままジリジリと戦線を押し上げていき、拳藤か小森、いずれか、または両方がゲートから脱出する

相手がオールマイトである以上、カフスを掛けるのは難しい、だからカフスを掛けると思わせ、オールマイトに回避させ、そのまま戦線を押し上げていく、というのが作戦だ、一番負担が大きいのは、盾があるとはいえ、オールマイトの攻撃を真正面からまともに受ける俺、だが、この作戦が成功すれば二人に怪我を負わせる事なくクリアすることが出来る

爆豪達の戦いを見る限り、この人手加減とか出来なさそうだからな...

 

「むっ!そういう作戦か!」

 

オールマイトが二人の動きに気づき、行動を起こそうとする、回避にしろ迎撃にしろ...必ずどちらかに意識が向く、その隙に俺の盾で押して行ける、隙を生じぬ二段構えの作戦、これなら...

 

 

 

その考えが甘かった

 

 

 

「カロライナ...SMASH!!」

「うぁっ!?」

「ぐっ...!!?」

「ノコ!?」

 

一瞬にしてクロスチョップの構えを取り、そのまま腕を振り抜くオールマイト、その風圧で俺達三人は諸共吹き飛ばされる

そうだ、そうだよ、目の前にいるのは日本最強...ナンバーワンの男...こんな小細工が通用する相手じゃ無い...!

 

「どうしたヒーロー!!まだまだコレからだぞ!!」

「化け物か...!!」

「デトロイト...!!」

「!!まずい!」

 

一気に踏み込んで来たオールマイトが、拳を振りかぶる、このままでは後ろにいる二人まで巻き込まれてしまう、俺は咄嗟に二人を横に突き飛ばし、巻き添えを喰らわないよう避難させる

この距離じゃ回避は間に合わない...!!ガード!!

 

「SMASH!!!」

 

 

グシャッ!! ベキッ!!

 

 

「がぁぁぁっ!!」

「「回能!!」」

 

モロで喰らった俺は吹き飛ばされる、受けた盾がひしゃげた、つーかまずい...腕から変な音鳴った...!!いてぇ...!!

チラリと腕を見ると、盾を持っていた左腕が曲がってはいけない方向に曲がっていた、しかも一箇所ではなく数箇所...チクショウ...!!ハンデ有りでコレかよ!!

 

「つぅ...!!」

 

幸い腕が折れていることはオールマイトにバレてない...なら...!

 

「今度は...こっちの番ですよ...!!」ぐっ...

 

槍を持つ手に力を込め、盾を持ちながら振りかぶり、そのままオールマイトに向かって走る

 

「その槍を振るつもりかい?ならば迎え打とう!!」

「身構えなくても良いですよ!!刃は潰してあります!ただ...普通より少し痛いだけです!!」

 

ゴォッ!と風切音を立ててオールマイトに強襲する槍、命中すれば多少は怯むはず...!!

だが...

 

ガァァァァンッ!!

 

オールマイトの拳と槍がぶつかり、俺の槍が手から離れて吹き飛ぶ、オールマイトは手をさすっていた

 

「っ...!!」

「イタタ...やるじゃ無いか回能少年!!」

「チッ!!」

「今度はこっちから行くぞ!!」

 

ダメージほぼ無しかよ!!ていうかまずい...!!折れた腕で受け止め切れるか...!!

オールマイトの拳がもうすぐそこまで迫っている、腕の一本は覚悟しておくか...!!なんて考えていたその時

 

ポコポコポコッ!

 

ドゴッ!!

 

「っ...!!?」

 

さっきより威力が無い...!?一体何が...!

そう思って盾を見ると、そこには大量のキノコが生えていた、どうやら小森が咄嗟にキノコを緩衝材として生やしてくれたらしく、腕は痛むが悪化することはなかった

 

「はぁっ!!」

「ぬおっ!?」

 

続けざまに拳藤がオールマイトの意識外から攻撃、見事怯ませることが出来た、これなら...!!

 

「拳藤!小森!一時撤退だ!!」

 

 

BOM BOM!!

 

 

「むっ!煙幕か!だが!!」

 

俺は二人が近くに来るのを待ち、三人で集まったタイミングで煙玉を地面に投げつけた

 

「テキサスSMASH!!」

 

オールマイトが拳を振るうと凄まじい風圧が起こり、俺の出した煙幕を散らすだが、一歩遅かった

 

「...逃げられてしまったか...」

 

取り敢えず撤退は成功...オールマイトはわざわざ俺たちを探す必要がない、故にゲート前に戻って行った、コレで少しは時間が取れる...

俺は壁に寄りかかりながら安堵の息を吐いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「つぅ...」

「腕...大丈夫ノコ...?」

「ごめんな...私らのせいで...」

 

オールマイトから撤退後、俺は出していた盾と槍を消し、二人に腕を見てもらっていた

 

「いいや、俺がオールマイトを甘く見ていた事が招いた怪我だ、二人は悪く無い...」

 

いてぇ...さっきは戦ってたからあんまり気にならなかったけど...意識すると死ぬほど痛い...マジで同じ人間の出せるパワーかよ...コレがワンフォーオールの力...とんでもないな...

 

「...今のままじゃ合格は絶望的...腕は折れた...さて、どうするかね」

「自分の腕が折れたのに軽すぎないか!?」

「もっとちゃんと処置するノコ!!」

 

別に二人が気にすることじゃ無いんだが...とにかくだ、今はあのオールマイトをどうするか...

とりあえず俺は小森に言われた通り、左腕に布を巻いて固定しながら話を進めた

 

「俺が思うに、さっきは受けに回ったからダメだったんだと思う」

「そのまま話し続けるのか...」

「何というか...すごいノコ...」

 

痛いの我慢して気を紛らわせてるんだよ、まぁいい、取り敢えずは現状の打開方法を考える事だ

先程はオールマイトの攻撃に対し、常に受けに回っていたのがよくなかった、だから盾を破壊され、腕が折れた、ならどうするか...

 

「....攻撃に特化した防御をする...」

「は?」

「何を言ってるノコ?」

 

オイコラ、頭おかしくなったのかみたいな目で見るんじゃ無い、脳殺するぞ、確かに自分でも矛盾した事を言っている自覚はある、だが矛盾じゃ無いんだよ

そう言いながら、俺はある物を出した

 

「それは...」

「なんだか随分と物騒な物が出てきたノコ...」

 

それを見た二人がそんな反応を見せた、まぁ確かに、とんでもなく物騒な物だが...コレなら、オールマイトにも対抗できるはずだ

 

「...それじゃあ改めて、作戦会議といこうか」

 

俺は二人に作戦を伝える、といっても、大元の作戦は先ほどとあまり変わりはない、立ち回りを先ほどよりも攻め重視にするだけだ、時間的にもおそらく次がラストチャンス、これ以上続ければタイムアップになってしまう、先ほどから他のペアがクリアしたという放送が流れ続けている、なら、この波に乗るしかないだろう

 

「さぁ、行こうか」

「...ああ」

「ノコ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「....」

 

ゲート前、オールマイトが仁王立ちで待機している

まあそうだよな...そこで待ってりゃ絶対エンカウントするもんな...

だが逆に今がチャンス...オールマイトがゲート前に居るんなら、作戦がやりやすくなる

てなわけで...先制攻撃だ

 

「....!!」

「見えているぞ、回能少年!!」

 

()()()()()()()()()()がオールマイトの背後から攻撃を仕掛けるが、それは回避され、逆に攻撃を叩き込まれた

咄嗟に盾でガードする、盾には緩衝材用の小森のキノコを生やしている、空中でもダメージは少ない!!

 

「━━SMASH!!」

「ぐっ...!」

 

ドゴォォォォン!!

 

それにしたって凄まじい威力だ、壁に叩きつけられた...アレ戻すのは試験の後で良いか...

取り敢えずこれ以上隠れてきてもこちらが不利になるだけなので、三人でオールマイトの前に出る

 

「む?」

 

オールマイトの前に出た俺の両手には、先程の盾よりも大きく黒く、そして盾の表面にトゲのような突起がついている盾だった

 

「...なるほど、先に分身を仕向けたのは君たちが安全に姿を現すためだね、よく考えて動いているじゃ無いか」

「考えなしに貴方の前に出るバカは居ませんよ...今こうして話している時間も惜しい、さっさと始めましょう」

 

俺が盾を構え、その後ろで構える二人、俺が二人を守りつつ...オールマイトの懐に入り込む...!話はそれからだ!!

 

「行くぞ!」

「おう!」

「ノコ!」

 

俺は盾を合わせて前に構えて突進する、オールマイトが拳を構えたのは見えている、ならこのまま!!

 

「デトロイト...SMASH!!」

 

ゴガァァァァンッ!!

 

「っ...!!」

「む!?(拳を振り切る前に...!考えたな!)

 

振り切って無いのにこの威力...!!そりゃ腕が折れるわけだ!!だがこれで良い!!

 

グッ...

 

「おおおおおお!!」

「っ...このまま私ごとゲートから脱出するつもりか!させん!!」

 

俺の狙いを理解したのか、オールマイトが盾に手をつき踏ん張る、びくともしねえ...!!だが想定済みだ!!

 

ズルッ...

 

「ぬおっ!?」

 

突如、オールマイトが足を滑らせる、小森がオールマイトの足元にキノコを生やし、それを踏ませたのだ、これなら!!

俺は合わせた盾を離し、右手の盾を後ろに、左手の縦を前に、それぞれ傾けて構え、そのままオールマイトに突撃、足が浮いてる今なら踏ん張りは効かない!!このまま押し通る!!

 

「まだまだ!!」ズズンッ...!!

 

ウッソだろ...!!この無茶な体制でこのパワー...!?マジかよ!!だけど...!!

 

「拳藤!!押せ!!」

「はぁぁぁぁぁ!!」

 

ゴガァァァンッ!!

 

拳藤が俺が後ろに構えた盾を殴る、すると俺の体がオールマイトごと押し出される、流石にキツいと感じたのか、咄嗟に飛び退き、拳を構えるオールマイト

 

「デトロイトSMASH!!」

 

オールマイトの拳が俺の構えた盾に直撃する、その瞬間...

 

グンッ!!!

 

「!?(パワーが上がった!?何故!!)

 

ドッ!!

 

「あぁぁぁぁぁぁ!!」

「ぬうっ!!?」

 

俺の盾がオールマイトの腹部に直撃、オールマイトの足が浮く、痛む左腕を無視し、そのままゲートに向けてオールマイトを押していく、ゲート横の壁を破壊しながらフィールドの外へ脱出、コレにて...

 

 

『拳藤・小森・回能チーム、試験合格だよ』

 

 

試験合格、リカバリーガールが俺達の合格をアナウンスした

 

「...やられたよ、合格おめでとう、回能少年、拳藤少女、小森少女」

「はぁ〜...つっかれた...」

「私達はほとんど何も...」

「回能が全部やってくれたノコ...」

 

なんて暗い顔をしながら言う

 

「何言ってんのさ、二人のどちらかが欠けても勝てなかった試験だ、二人が居たからこそ、あそこまで無茶ができた、俺が勝てたのは二人のおかげだよ」

 

俺がそう言うと、暗かった二人の顔が晴れた、実際、俺一人じゃ合格は無理だった、拳藤のパワーと小森のサポートがあったから、ここまで無茶が出来たしクリアも出来た

二人のおかげなのは間違いない

 

「回能少年、一つ聞きたいんだが...」

「はい?何でしょうか」

「最後、私の攻撃を受けた時、何故パワーが上がったんだい?」

 

最後...あの時か、俺はそのことをオールマイトに説明すべく、今回引いた能力である「ファランクス」の説明をした

 

「今回引いた能力...ファランクス、盾と槍の使用が可能になり、筋力が上昇する能力です、この能力はいわば「防御寄りの能力」...ですが...」

「?」

 

オールマイトが首を傾げる、そんなオールマイトに、俺は盾を見せる、先程の黒い盾だ

 

「使い方によっちゃ、防御しながら攻撃が出来る能力になるんです」

「防御しながら...?」

「そうです」

 

この盾...デビルシールドは特殊な盾だ、この盾を持っている間、盾以外の武器が待てなくなる、その代わりにさらに筋力を上げ、能力が攻撃に特化する

 

「先程パワーが上がったのは...この盾を使っている時に使える特殊な技のおかげです」

「技...」

「そう、「リバース・ファランクス」、受けた攻撃...そのパワーを肉体で循環させ、自分のパワーに上乗せする力...」

「!!」

 

盾が受けた力を自分の力にする技、代償として自身の耐久力や防御力が低下し、肉体に大きな負担が掛かる諸刃の剣...いや、諸刃の盾か

つまりこの能力は...

 

「言ったでしょう?貴方と最高に相性がいい能力だって」

 

相手が強ければ強いほど、その真価を発揮する能力という事だ、相手が日本最強の男なら、この能力は最大限輝くのだ

 

「ははは!!確かに私と最高に相性の良い能力だ!!」

「ハッタリじゃ無かったんだな」

「有言実行ノコ」

「オールマイト相手にブラフ張る余裕なんてないよ、だってこの人小細工ごと真正面からぶっ壊してくるし」

 

俺の言葉に「確かに」と同意する二人、何はともあれ、コレで試験は合格、晴れて林間合宿参加決定だ

楽しみだなぁ、一体どんな林間合宿になるんだろうか、そんなワクワクに胸を躍らせながら試験は終了、保健室で腕を治してもらい帰宅した

 

 

*1
爆豪「知らねーよカス!!」




更新が遅くなってしまい申し訳ありません
どうも猫耳の人です
オリジナルの物を書くってやっぱり難しいですね
変な所があれば教えていただけると幸いです、今後の糧とさせていただきます
さてさて、次回でいよいよアニメ第二期編も終了ですね
ここからさらに気合い入れて書いていきますので、何卒よろしくお願い致します
次回もお楽しみに

回能彩目は

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