無敵のヒーロー(自称)   作:猫耳の人

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みんなでお買い物、楽しいね






第二十四話 ナウもヤングも死語だよね

俺がオールマイトに腕をへし折られた試験*1の翌日、教室では二人の生徒が絶賛お通夜ムードで佇んでいた

 

「皆...土産話っ...ひぐ...楽しみに...うう...してるっ...がら...!」

「まっ...まだわかんないよ!!どんでん返しがあるかもしれないよ...!」

「よせ緑谷、それ口に出したら無くなるパターンだ」

 

涙を流しながら話す芦戸を宥める緑谷に俺はそう話す、すると上鳴が...

 

「試験で赤点取ったら林間合宿行けずに補習地獄!!そして俺らは実技クリアならず!!これでまだわからんのなら貴様らの偏差値は猿以下だ!!」

 

キエエエエエと奇声を上げながら緑谷に目潰しをする上鳴、洒落にならんぞソレ

なんて話していると、後ろから瀬呂も話をしにきた

 

「落ち着けよ、長え、わかんねえのは俺もさ、峰田のおかげでクリアはしたけど寝てただけだ、とにかく採点基準が明かされてない以上は...」

「同情するならなんかもう色々くれ!!」

 

瀬呂の試験の相手はミッドナイト、瀬呂は初手で眠らされて峰田が血涙を流していたのを覚えている、確かに、試験クリア=赤点じゃ無いとは限らん、瀬呂の言う通り採点基準は一切不明なのだから、なんて話していると...

 

カァンッ

 

「予鈴が鳴ったら席につけ」

 

相澤先生が教室に入ってくる、それと同時に全員席に着き静かになる、相澤先生凄いよマジで

 

「おはよう、今回の期末テストだが...残念ながら赤点が出た」

 

まぁだよな、じゃあやっぱ林間合宿は...

 

「したがって...

 

 

 

 

 

 

 

 

「林間合宿は全員行きます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『どんでんがえしだぁ!!!!』

 

 

 

ワオ、相澤先生良い笑顔、個性把握テストん時見たいな笑顔だわね

 

「筆記の方はゼロ、実技で芦戸、上鳴、あと瀬呂が赤点だ」

「...確かにクリアしたら合格とは言ってなかったもんな...」

 

「クリアできずの人より恥ずかしいぞコレ」と呟く瀬呂、あとで慰めてやろう、なんて冗談はさておき、全員で林間合宿に行けるわけだが

 

「今回の試験、我々ヴィラン側は生徒に勝ち筋を残しつつ、どう課題と向き合うかを見るよう動いた、でなければ、若干一名を除いて課題云々前に詰む奴ばかりだっただろうからな」

 

心当たりがありすぎる、つっても俺縛り課せられてたけどね、それで合格できたの良かったよ、特に午後の試験

ハンデアリとはいえナンバーワンヒーローと戦って腕一本で済んだんだから

 

「本気で叩き潰すと仰っていたのは...」

「追い込む為さ」

 

成る程な、そもそも林間合宿は強化合宿、むしろ赤点を取った人こそ、ここで力をつけてもらわなければならないとの事、なのに赤点取ったら行けないと言っていた、つまりこれは...

 

「合理的虚偽ってやつさ」

「ゴーリテキキョギィイー!!」

 

またまた良い笑顔、こう言う時相澤先生すんごいイキイキしてるよね

赤点組が思いっきりはしゃぎ始める、HR中だぞー

 

「またしてやられた...!さすが雄英だ!しかし!二度も虚偽を重ねられると信頼に揺らぎが生じるかと!!」

 

ガタッと席を立ってそう話す飯田、水差すなぁ委員長、もっとフラットに考えなきゃよねぇまったくもう

 

「確かにな、省みるよ、ただ全部嘘ってわけじゃない、赤点は赤点だ、お前たちには別途で補習時間を設けてる」

 

ぶっちゃけ学校に残っての補習よりキツイとのこと、その言葉を聞いた補習組の顔が暗くなる、わぁ、おもしろ

その後は合宿のしおりを配られ、簡単な説明を受けてHRは終了した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まぁ何はともあれ、全員で行けて良かったね」

 

HR終了後、皆で集まり持ち物の確認を行っている

 

「一週間の強化合宿か!」

「結構な荷物になるね」

「暗視ゴーグル」

「水着とか持ってねーや、色々買わねえとな」

 

確かになぁ、デカい鞄はあるけど諸々たりてないの買わなきゃ...あと誰かそこのエロブドウの手綱を握っててくれ、ヒーロー科から性犯罪者を出したく無い

まぁそれは置いといて...葉隠が一つ案をだした

 

「あ、じゃあさ!明日休みだしテスト明けだし...ってことで、A組みんなで買い物行こうよ!!」

 

顔は見えないがすごく良い笑顔なんだろう、雰囲気で何となく察せる

 

「おお良い!!何気にそういうの初じゃね!?」

「おい爆豪!お前も来い!」

「行ってたまるか、かったりィ」

「轟くんも行かない?」

「休日は見舞いだ」

「ノリが悪いよ!空気を読めやKY男共ォ!!」

 

わいのわいのと計画を立てる、てなわけで、明日は皆んなで合宿に必要な物を買いに行くことに、どこ行くんだろ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ってな感じでやってきました!!県内最多店舗数を誇る!ナウでヤングな最先端!木椰区ショッピングモール!!腕が六本の貴方にも!ふくらはぎ激ゴツの貴方にも!きっと見つかるオンリーワン!」

 

ナイス紹介芦戸ちゃん、てなわけで、林間合宿の説明を受けた翌日、やってきました木椰区ショッピングモール、何気に初めて来たかも、俺やってるアーケードのカードゲームもあるかな*2

 

「アンタそんな服あったんだね」

「俺を何だと思ってんだ、今日は地味目だよ、地味目」

 

耳郎の隣に立つ俺の服装は、オーバーサイズのグレーのカーディガンに緩めのU時ネックのシャツ、黒のスキニーを身にまとい、黒縁のメガネを掛け、髪をポニーテールに結っている、俺の中ではそこそこ地味目なファッションだ

 

「それでも目立ってるけど」

「気にしなくて良い」

 

黒のスキニーを履いているせいか、脚が長く見えるらしい、いや元々長いけどね?スタイルには自信あるし

さて、俺の身体のことは置いといて、俺が必要なものは...

 

「動きやすい服かなぁ...運動用の靴は持ってるし、あと水着か」

「ウチはとりあえず大きめのキャリーバッグ買わなきゃ」

「あら、では一緒に回りましょうか」

「俺も良いの?」

「ええ、勿論」

 

てなわけで、みんな欲しいものがバラバラなので時間を決めて自由行動をする事に、俺は八百万と耳郎と共にキャリーバッグと服を見に行く事にした

 

━━━━━━━━━

 

 

「回能、コレとコレどっちが良いかな」

「んー?...容量はどっちのが大きいのさ」

「同じくらい」

 

自由行動、俺は水着を選んだ後、手頃な小さいバッグを探しに耳郎と八百万が居る店まで戻ってきた

そこで耳郎が俺に持ってきたのは、エメラルドグリーンのオーソドックスなキャリーバッグと、黒の四角いキャリーバッグだった

 

「....耳郎に似合うのはこっちだな」

 

俺が指さしたのは黒いキャリーバッグ、これからカスタムしやすいし、中を見た時こちらのキャリーバッグの方が使いやすそうだった

 

「そ...そうかな...じゃあこれにする」

「おう」

「回能さんは何をお探しに?」

「小物入れっぽいカバンかなぁ、財布とかスマホとか入れるやつ」

 

俺の目の前にはいくつかのカバンがある、肩にかけるタイプ、腰に巻くタイプ、手で持つタイプ、合宿で使うなら手は開けておきたい、なら...

 

「...これか」

 

俺が手に取ったのは腰に巻くタイプ、肩掛けタイプより少し容量が小さいが...充分容量がある、おまけに装着しても両手が空く、デザインも良く、普段使いするにも困らない、セール中なので値段も据え置きだ、良いものを見つけた、とりあえず買いたい物を持ってレジに並ぶ、前は耳郎だ、後ろには俺と同じく買いたいものを持った八百万が並ぶ

 

「それ買うんだ」

「おう」

「ふーん...似合うんじゃない?」

「ありがと」

 

なんて他愛のない会話をする、すると後ろの八百万が...

 

「あの...回能さん...私も選んだのですが...どうでしょうか...?」

 

そう言って俺に選んだ手提げバッグを見せる、とても上品な装飾がされたバッグだ、しかし装飾がジャラジャラと着いているわけでもなく、程よく雰囲気を持たせる程度だ、八百万の雰囲気にも合っている

 

「良いと思うよ、雰囲気に合ってる」

「...!そうですか!ありがとうございます!」

 

なんてニッコニコでお礼を言ってくる、こう言うところよな、八百万の小動物っぽさ、小型犬の耳と尻尾が見えるもん

さてさて、そんなやりとりをしていると俺の会計の順番がやってきた、レジを通してもらい、その値段ぴったりに払う、なんか払う時店員さん(男)が俺のこと見てたけど気にしない

悪いな、俺は男なんだ

 

「さて、次どこに行く?」

「んー...ウチ服見たいかも」

「私もお洋服を...」

「OK、じゃあ服屋に「ピロン」...ん?」

 

服屋に行こうとしたその時、俺たち三人のスマホから同時に音がした、画面を付けると、メッセージが来ていた、送り主は麗日、内容は...

 

「「「!!!」」」

 

『デク君がヴィラン連合死柄木と接触、至急集合』

 

「二人とも」

「わかってる!」

「ええ!」

 

俺たち三人はメッセージを見たあと、急いで麗日と緑谷の元へ走る、少しすると、首を押さえて咳き込む緑谷と、背中をさする麗日を見つけた

 

「緑谷!麗日!」

「三人とも!!」

 

俺たちが到着すると慌てた様子で話す麗日、どうやら先程までここに死柄木が居たらしく、ついさっきどこかへ消えてしまったとの事、プロヒーローと警察への通報はもうしたらしい、まだ他にも居るかもしれない

周囲への警戒を怠らず警察とプロヒーローを待つ

 

十数分後、通報を受けた警察とプロヒーローが到着、ショッピングモールは一時的に閉鎖され、捜索が開始された、しかし死柄木は見つからず、俺たちは帰宅する事に

雄英襲撃事件、保須市ヒーロー殺し事件、そして今回...ヴィラン連合...あいつら一体何考えてんだ...

そんな謎は残りつつ、その日は幕を閉じた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

「....とまあ、そんな事があってヴィランの動きを警戒し、例年使わせて頂いてる合宿先を急遽キャンセル、行き先は当日まで明かさない運びとなった」

「えーーー!!!」

 

相澤先生からそう告げられた、まぁ仕方ないだろう、一度カリキュラムを盗まれている以上、合宿先までバレている可能性がある、しかし合宿そのものをキャンセルしないのは英断と言えるだろう

何はともあれ、林間合宿が中止にならなくて良かった、何処になるかはわからんが、何事もなければ良いのだが....

 

 

*1
しっかりリカバリーガールに怒られてた

*2
主が遊んでる回能が持ついくつかの能力の元になってる、某モンスター列伝




皆さんどうも猫耳の人です
更新が遅れてしまい申し訳ない
さて、いよいよ林間合宿編ですね
映画は後ほどまとめて書いて並べ替えます
プール編と日常回を一つ挟んで林間合宿編へ向かいます
次回もお楽しみに

回能彩目は

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