「...すごく...大きいです...」
俺は今、雄英高校ヒーロー科の一般入試を受ける為、試験会場である、雄英高校にやってきた、さっきの発現?気にするな
「見て見てあの人!!」
「超可愛い!!!!」
「髪めっちゃサラサラ...羨ましい...」
なんて声が周りから聞こえてくる、視線の先には俺、ふふん、そうだろう、可愛いだろう、髪のケアもスキンケアもかなり気合い入れてやってるからな
さて、そろそろ会場に向かうとするかね、場所は...
「どけデク!!」
「かっちゃん!!」
「俺の前に立つな殺すぞ」
俺の前で緑色のモサモサ頭の男子とツンツン頭で目つきの悪い男子が何やら会話をしていた、いや、アレ会話って言って良いのか?
...てかツンツン頭の方...どっかで見覚えあると思ったらアレか、ヘドロ事件の...確か名前は...爆豪...
「...絡まれなきゃ良いけど」
なんて一抹の不安を残しつつ、会場へと歩いて行く、扉があまりにもデカい、バリアフリーってやつか?まぁそんなことはどうでもいい、重要なのは試験内容、俺でも合格できるような内容だといいんだが...
◇
『今日は俺のライヴにようこそー!!!エヴィバディセイヘイ!!!!』
声デカッ、頭に響く、試験会場に辿り着くと、プロヒーローであるプレゼントマイクが試験内容の説明を始めた、コールアンドレスポンスを求めるプレゼントマイクだが、応えるもの一人もいなかった、なので...
「
「うおっ!!乗ってくれてサンキューな受験生リスナー!!それじゃあこれから実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!!アーユーレディー!?」
「YEAHHHHHHHHHH!!」
「hu〜♪良いノリだぜ受験生リスナー!!」
俺がノる、感触は好印象だ、プレゼントマイクなりに緊張をほぐそうとしてくれたのだろう、俺の緊張もすこし和らいだ
『入試要項通り!!リスナーにはこの後十分間の「模擬市街地演習」を行ってもらうぜ!!持ち込みは自由!!プレゼン後は各自指定の演習会場へ向かってくれよな!!』
とのこと、ここからは説明が長かったので簡潔にまとめよう、試験内容は「演習場に配置された仮想ヴィランを行動不能にして点数を稼げ」との事、仮想ヴィランの種類は一ポイント、二ポイント、三ポイントの三種類だ
そして、この試験のミソは「破壊」ではなく「行動不能」にする事、つまりは仮想ヴィランを破壊せずとも、動けなくすればポイントになるという事、これならいくらかやりようはありそうだ、と、その時
「───プリントには四種の
いかにも真面目そうなメガネくんが起立してデカい声で質問をした、なんだアイツ、心臓に剛毛百本くらい生えてんのか、質問を終えたメガネくんが俺と緑のモサモサの男子に視線を向けた、なんだ?
「まずはそこのちぢれ毛の君!!先程からぼそぼそと...気が散る!!物見遊山のつもりなら即刻ここから立ち去りたまえ!次にそこの赤髪の女子!!先程の大声はなんだ!!ここに受験しにきているのではないのか!!悪ふざけのつもりなら君も立ち去りたまえ!!」
ありゃ、怒られちった、でも緑くんはまだしも、俺はプレゼントマイクのコールに答えただけだし、何も悪くないよね、悪くないよね?てなわけで、聞いてませんの意を込めてわざとらしく舌を出して首をすくめてみる、すると会場は軽い笑いに包まれた、お、怒ってる
『オーケーオーケー、受験番号7111君、ナイスなお便りサンキューな!!四種目のヴィランは0ポイント!そいつはいわばお邪魔虫!!スーパーマリオブラザーズやったことあるか!?アレのドッスンみたいなモンさ!!各会場に一体!所狭しと大暴れしているギミックよ!』
ギミックねぇ...ようは
だが、この試験は「ヒーロー科」の試験だ、このお邪魔ギミックを配置する意味があるはず、多分
『俺からは以上だ!!最後にリスナーへ我が校の「校訓」をプレゼントしよう、かの英雄ナポレオン=ボナパルトは言った、「真の英雄とは、人生の不幸を乗り越えていく者」と!』
Puls ultra
Puls ultra、直訳で「更に向こうへ」
「不幸を乗り越えて...ねぇ」
まるで自分の個性のことを言われているようで少しドキッとした、まぁそんな事はないが...不幸を乗り越えて、いい言葉じゃないか、不幸に負けず、乗り越えてやろうじゃないの、つーわけでそろそろ移動するかね
◇
「ひっろ」
いや広すぎだろ、こんなのがあと幾つあるんだ、街じゃん、人住めるよここ、これ以外にも広い施設があるんだろ?雄英金ありすぎだろ
「....ありゃ、「ハズレ」だ」
いつ始まるかわからない、「個性の抽選」を始め、始まりに備えて準備をしておくが...結果はハズレ、「攻撃」には向かない能力だった、厳密に言えば攻撃は出来るが、大きなダメージにはならない
「ま、うだうだ言っててもしゃーない(試験時間は十分、ポイントの減り方にもよるが...再抽選は出来ても5〜7回、ジャックポットでも引けりゃ楽なんだが...まァそこまで贅沢も言ってられんな)
後ろ髪をポニーテールにまとめ、手足をぷらぷらと揺らす、ちなみに、今の俺の服装は所謂赤色の芋ジャージ、これ動きやすくて良いんだぜ、そんな事を考えていたら...
『はいスタート』
「お、行っていいのかな」トッ...
スタートの声が聞こえたので、個性で人混みを飛び越えて会場へ走る、つっても、現段階じゃ攻撃性能がないから点数稼げないけど...
『どうしたぁ!?実戦じゃカウントダウンなんざねぇんだよ!!走れ走れぇ!!賽は投げられてんぞ!?』
プレゼントマイクの声が聞こえる、それと同時に走り出す人混み、ここからが本番って感じだな
ドゴォッ!!
「うおっ!?」
『標的補足、ブッコロス!!』
「物騒だな!!」
突如俺の前に現れる一ポイントヴィラン、壁をぶち破って俺に攻撃を仕掛けてくる、関係ないけどこの破壊された場所修復するのにも金かかるだろ、マジでどんだけ金持ったんだ雄英
ガキンッ!!
「...これくらいならまぁ...って感じかねぇ」
仮想ヴィランの攻撃を足の裏で受け止める、そのまま力を込めて仮想ヴィランを破壊、とりあえず一ポイントって事かな
「破壊できなくはないが...この効率の悪さじゃ合格は無理だな」
ちょうど再抽選が可能になったので再抽選をする、今回は...
「お、なかなかいいんじゃないか?」
大当たり...とまでは行かないが、攻撃ができる能力が引けた、これなら合格までは行けるだろう
ここで視聴者諸君に俺の個性をお教えしよう、俺の個性は二つ、一つは「道化師」、なんのことはない、ちょっと分身だったり短距離の瞬間移動や空中に立つ事が出来るだけの個性、あとは身体能力が少し高くなるな
もう一つは「スロット」、先ほどから抽選やらハズレやら言ってたのはこの個性の事だ、俺の右目は個性の影響でスロットになっている、その右目を回す事で能力の「抽選」ができるんだ
先ほど引いたのは「空力」、足の裏を起点に空気を凝固させる能力だ、固めた空気はそこらの鉄なんかよりは硬い、この能力を使えば空気を足場にするなんてことも可能だ
そして、今回引いた能力は...「液状化」、文字通り肉体を液体にできる、ただし、水じゃなく黒い液体、俺もこれが何なのかはわからん
「行くか!」
ドプンッ...
俺は体を液状化させ、普通に走るよりもかなり早い速度で移動を開始する、そのまま発見した二ポイントヴィランに突撃、機械である以上水には弱いはず、俺は液状化させた体を仮想ヴィランに進入させ、ショート、これで三ポイントか、時間はまだまだある、ここからギア上げていこうか!!
━━━━━━━
試験開始から六分が経過した、能力の再抽選も行いつつ来ているが...今のポイントは23ポイント、合格ラインかどうか聞かれれば怪しいラインだろう、抽選も時間的に次が最後、残りの三分はポイント稼ぎに当てなければどちらにせよ合格はない...
「ここで引いてこそ、絶対引いてやる」
俺の右目が回る、抽選された能力は...
「っし!!大当たりだ!!」
大当たりだ、引いた能力は「波動」、攻撃性能に特化された能力だ
「はぁっ!!」ドウッ!
俺は手のひらから波動を発射し、目の前の三ポイントヴィラン、一ポイントヴィランを破壊する、いいね、体もあったまってきた
そこから一分、三ポイントの仮想ヴィランを重点的に破壊し、数え間違いがなければ54ポイント、割と残ってたな、にしても0ポイントヴィランをちっとも見かけないな、もう誰かが破壊しちまったのか?
そう考えたその時
ドドドドドドッ....
「うおっ!?地震か!?」
突如揺れ始める試験会場、一体何事かと俺が辺りを見渡すと、自分の足元、いや...ビルとは違う、明らかに大きな影がそこにいた受験者を覆うように出現した
「デカすぎんだろ...」
アレが0ポイントヴィランか...いやデカすぎだろォ!!!ビルよりデケエじゃねぇか!!あんなんどこに置いてたんだよ!!!
確かにアレには太刀打ちできんわ...普通なら逃げつつポイントを稼ぐだろうな...
バキイッ!!
「破壊の限りを尽くすって感じだな...とりあえず怪我人が居ないかだけ...」
崩れたビルの瓦礫に潰されている人が居る可能性がある、とりあえず確認を...
「っ...痛っ...」
居た〜...居たよ潰されてる人、まじかよ雄英、下手したら死人が出るぞこの試験...
・・・・・・・・・・・・・
〈耳郎side〉
「っ...痛っ...」
やらかした、完全に油断してた...まさかあんな風に出てくるなんて...
「足が...」
ウチの足が瓦礫に潰されてる、このままじゃ...
「っ...誰か...!」
ウチが絞り出すように声を出す、すると...
「おーい!!そこの耳の人ー!!大丈夫ー!?」
「!!」
遠くから赤いジャージを着た片目が隠れた赤い髪の女子*1が声をかけてくれた、あの人...さっきまで戦ってた人だ...
「あちゃあ...これ足やられてるね...ちょっと失礼」バサッ
「えっ、うわぁ!?」
ウチの足を見た後、目の前の女子はジャージの上を脱いでうちに被せてきた、次に聞こえたのは軽い爆発音、それが聞こえると同時に、足にあった圧迫感が無くなる
「これで良し、立てる?」
「っ...ごめん、立てないかも...」
目の前の女子がウチにそう話しかける、でも、ウチの足からは血が出てる、痛みも酷くて歩くどころか立つこともままならない、このままじゃこの女子に迷惑かけてちゃう...
「ウチの事置いてにげ...」
「立てないか...よし、じゃあ失礼」ぐいっ
「えっ...ちょっ...うわ!!」
置いて逃げてと言おうとした次の瞬間、ウチはその女子に背負われてた、てか腰ほっそ、ちょっと力入れたら折れちゃうんじゃ...
「吹っ飛ばされないようにしっかり捕まっててね」
「え...アンタ何する気なの...?」
「勿論、アレ壊すの」
「は!?」
信じられない事を言い出した、壊す?アレを?無理でしょ...そんな思考はすぐにかき消されることになった
ブゥン...
「出力最大...チャージ満タン!!」
途端に手のひらが光だした、光はだんだん強まっていく、そして
「波動最大!!シュートォ!!」
ゴウッ!!!
「っ....!!!」
とんでもない風圧を感じる、あまりに強い風と光にウチは思わず目を瞑ってしまった、肌がビリビリとする、しばらくして風が収まったのを感じた、恐る恐る目を開けてみると...
「ウソ...」
目の前にいた0ポイントヴィランの体が、えぐれるようにして消滅していた、なんて威力...この女子はこれを使いこなせるの...?そんな事を考えていると...
『試験終了〜!!!!』
「お、終わったみたいだ」
「そう...だね...」
プレゼントマイクのアナウンスが聞こえてきた、どうやら試験が終わったみたいだ、最後何も出来なかったな...
「うし、取り敢えずお疲れ様」
「あ...お疲れ様」
そう言ってウチを降ろす女子、体つきに反して結構ワイルドなんだ...意外
「それじゃ、もうすぐリカバリーガールも来るだろうし、この辺でお別れかな、またね」
「あ、待って!まだ名前聞いてない!!ウチは耳郎!耳郎響香!!アンタは?」
「お、そういやそうだったね、回能彩目、よろしく」
「うん、よろしく」
目の前の女子...回能と握手を交わす、よく見なくてもすごく可愛い顔立ちだ、手も柔らかいし、まつ毛も長い、羨ましい
「縁があったらまた会おうね、耳郎ちゃん、Good luck」
「うん、また...」
合格してたら...また会えるかな...そんな期待をしつつ、試験は終了、合格発表は一週間後だ、受かってると良いな...
どうも猫耳の人です
後書きって何書けばいいかわからないですよね
てなわけでここは雑談に使います
次回もお楽しみに
日常回、IF、ギャグ全振り回、恋愛回、その他のオリジナル回、これらを書いて欲しいですか
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大人しく書けやこのやろう
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本編に集中しろこのやろう