無敵のヒーロー(自称)   作:猫耳の人

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第一回、はじまりはじまりー






第三十七話 回能先生のお悩み相談室〜、いえーい

 

「外出許可ください」

 

部屋王決定戦を終えた次の日、俺は相澤先生から外出許可を貰うために職員室に来ていた

 

「....理由は?」

「エンデヴァーとお茶してきます」

「ん゛っ!?ゴホッゴホッ!ゲェッホ!」

 

俺がそう言い放つと、近くで話を聞いていたオールマイトがむせてお茶と血を吹き出した、おーおー大丈夫か

 

「か...回能少年?今なんて?」

「エンデヴァーとお茶してきますって言いましたけど」

「エンデヴァーと!?」

 

「聞き間違いじゃなかったのか...」とか呟きながら血とお茶を拭く、そういやオールマイトはエンデヴァーとお茶しようとして断られたんだっけか...

 

「...わかった、遅くならないようにな」

「ありがとうございます先生」

「エンデヴァーとお茶...私も今度もう一回誘ってみようかな...」

 

オールマイトがそう呟く、因みに、あのあとエンデヴァーから誘われたとオールマイトに教えたらめちゃくちゃ驚いてた、おもろ

無事外出許可を貰えた俺は一旦寮に戻り、私服に着替えてから寮を出た

今日のコーデは黒のヘソ出しキャミソールにワイドパンツ、白い上着、そしてキャップと言うまぁシンプルな格好だ

さてさて、場所は轟の家だが....

 

「....暑い」

 

めちゃくちゃ暑い、いやマジで、こんだけ薄着なのに全っ然涼しくない、異常気象だろこれ...俺冬の人間なのに...どーしよ...

 

「....飲み物とアイス買ってくか...」

 

道中にコンビニを発見、取り敢えず飲み物とアイスを買うために寄って行く事に....うわっ、めっちゃ涼しい、クーラーすげぇ効いてる、さすが文明の利器

 

「どれにしようかな〜」

 

鼻歌混じりに飲み物とアイスを選ぶ俺、クーリッ◯ュにしようかな〜、いや、雪◯大福...パ◯コも良いな、いや、清涼感でガ◯ガリ君にしようかな、迷う、取り敢えず全部買うか

 

「飲み物は〜...」

 

アイスをカゴに入れて飲み物が置かれている棚へ向かう、こう暑いと炭酸系が飲みたくなる、がぶ飲みすると美味えんだ、取り敢えずペットボトルのラムネと氷を持ってレジへ向かう

 

「これお願いします」

「はーい...!?」

 

店員の...高校生だろうか、俺より少し歳上の女性が俺を見て驚いたような顔をした、そのあとすぐに顔を赤くしてレジ打ちを始める、仕方ないよね、こんなかっこいい服着てるんだもんね、この服耳郎にも似合いそうだな

 

「あっ...ありがとうございました!!」

 

コンビニから出て、最初に飲み物を一気飲みする、っかぁ〜、染みるわぁ...

取り敢えずこのまま轟ん家に向かう、アイスは差し入れだ、氷を入れてあるので多分溶けない、ここからだと...歩いて10分くらいか、家の場所は覚えてる、てなわけで、飲み物を飲みながら歩くこと10分、見たことのある日本家屋が見えてきた、轟宅だ、エンデヴァーは今日はオフという事で、朝から居るらしい、なので取り敢えずインターホンを押す

 

『はーい!』

 

インターホンから聞こえてきたのは冬美さんの声だ、多分家に居るのは冬美さんとエンデヴァーの二人なのだろう

 

「おはようございます、回能です、エンデヴァーさんはいらっしゃいますでしょうか?」

『え!?回能くん!?ちょ...ちょっと待っててね!』

 

インターホン越しにバタバタと音が聞こえてきた、エンデヴァーを呼びに行ったんかな、しばらくして、インターホンからエンデヴァーの声が聞こえてきた

 

『門は開いている、入ってきてくれ』

「お邪魔します」

 

入ってこいと言われたので、取り敢えず門を押して開け、玄関を開けるするとエンデヴァーが出迎えてくれた

 

「おはようございます、エンデヴァーさん」

「あぁ、おはよう、上がってくれ」

「えぇ、あ、これ差し入れです、良ければ冬美さんと食べてください、アイスですよアイス、最近暑いですから」

「いただこう」

 

俺がエンデヴァーに袋を渡すと受け取ってくれた、あとで二人で食べてくださいな

 

「早速本題に入ろう、茶の用意はしている」

「あいあい、相談ですよね」

 

俺はエンデヴァーに連れられて、前回話をした部屋に案内された、冷たい緑茶とお茶請けの和菓子が一緒に置かれている、美味しそう、あれ良いとこの和菓子じゃね?

 

「座ってくれ」

「失礼します」

 

俺とエンデヴァーが対面して座る、取り敢えずお茶を一口、うん、緑茶が美味い

 

「...それで、相談ってなんですか?」

「うむ...」

 

俺がエンデヴァーに問いかけると、少し唸ったあと内容を話してくれた、曰く、オールマイトが居なくなった今、No. 1となるのはエンデヴァーである、繰り上げと言う形での望まぬ地位、だがそんな事を言っていられる状況じゃない

自分がNo. 1である以上、それ相応の働きをしなければならない

だが、この数日だけで見ても、事件発生率が明らかに上がっている、今後さらに上がっていくだろう...

 

「俺は...どうすれば良いと思う」

「随分抽象的な質問ですね」

「すまん...」

 

謝らなくて良いのに...どうすれば良いか...ねぇ...オールマイトは老若男女に支持されていたが...エンデヴァーの支持層は20〜40代の男性、だいぶ偏っている、恐らくこの時点でオールマイトみたいにカリスマでまとめ上げるのは無理

加えてエンデヴァーのキャラ、オールマイトみたいなフランクでとっつきやすいキャラじゃない、どちらかと言えば厳格、硬く近寄りがたいイメージだ

 

「....まず確実に、オールマイトみたいなキャラは無理ですね」

「うっ...」

 

それは仕方ない、今からオールマイトみたいになるのは絶対無理だ、だって想像してみてよ、エンデヴァーがバライティ番組で「HAHAHA!!」って笑ってるとこ、気が触れたのかとか、別人か?とか思うでしょ?そう言うことよ

にしても...そんな事で悩んでたのか...

 

「....エンデヴァーさん、貴方はどんなヒーローになりたいんですか?」

「....どんなヒーロー...」

「えぇ、言ったでしょう、貴方は貴方だと」

「.....」

「貴方のやり方を模索していけば良い、オールマイトが人間的魅力で人を惹きつけていたのなら、貴方は実力で魅せればいい、それだけの実績が貴方にはあるでしょう?」

「.....!」

 

そう、エンデヴァーにはそれだけの実績と功績がある、事実、事件解決率に置いて、彼は不動のNo. 1を誇っている

エンデヴァーはエンデヴァーだ、オールマイトにはなれない、逆に考えれば、オールマイトもエンデヴァーにはなれない、オールマイトにはない魅力を、エンデヴァーは持っている

そこを全面的に押し出して行けば、何も悩む必要はない

 

「つっても、一端のヒーロー候補生の意見ですがね、決めるのは貴方次第ですよ」

「...いや、ありがとう、おかげでやるべきことが見えた」

 

エンデヴァーが少し微笑みながらそう言った、そりゃよかった

にしても割りかし早く終わっちまったな...あそーだ

 

「あの後、夏雄さんとはどうですか?」

「...あまり変わらん...だが、少しずつだが会話をするようになった」

「良い進展ですね、この調子で頑張ってくださいな」

 

よかったよかった、家族中は良好らしい、それとエンデヴァーから聞いた事だが...今年中に冷さんが家に帰って来れるらしい、精神的にも安定したようで、もう過去のようなことが無いと医者が判断したらしい、この調子で少しずつよくなっていったら良いな

 

「回能くんまだ居る!?」

「うおっ!?」

「冬美...」

 

エンデヴァーと話していると、襖をスパァン!と開け、慌てた様子で冬美さんが入ってきた、びっくりしたぁ...急に後ろからでかい音なるんだもん...完全に不意打ちだったわ...

 

「あ...ご...ごめんね!急に大きい音出して...寮生活になってからの焦凍の事聞きたくて...」

「だからってそんなに慌てなくても...良いですよ、丁度話も終わりましたし、今から帰るのも早いので、少し雑談しましょう、良いですか?エンデヴァーさん」

「ああ、なら先ほど貰ったアイスを持ってこよう」

 

エンデヴァーが立ち上がり、俺が先ほど渡したアイスを取りに行った、冬美さんは俺の隣に座った、なんか近くない?いやひんやりしててちょっと気持ちいいけどさ

 

その後は学校でのこと、轟の事、轟の部屋が和室になった事...色々話した、エンデヴァーも笑うようになったなぁ...最初の仏頂面からは想像できん...冬美さんも冬美さんで終始ニコニコしてたし、本当に轟の事好きだなぁ...家族が大好きって言ってたしそらそうか

楽しい時間というのはあっという間に過ぎる物で、時間は12時を回っていた

 

「もうこんな時間か...あまり長居するのもアレなので、俺はこの辺で」

「あぁ、気をつけて帰るんだぞ」

「そりゃもちろん、なんてったってヒーロー候補生ですから」

「あ、待って回能くん」

 

俺が玄関で靴を履いて帰ろうとすると、冬美さんが待ったをかけた何事かと思っていると、何やら台所からタッパーに詰められた何かを持ってきてくれた

 

「はいこれ、よかったら皆で食べて、きんぴらごぼう」

「おお...これはご丁寧に...冬美さんのきんぴら好きなんですよね」

「すっ...///!?」

「ありがたく頂きます」

 

冬美さんがくれたのはきんぴらごぼう、この前轟と来た時、美味しいって言ったの覚えてくれてたのか...嬉しいなぁ、毎日食いたいくらいだ

ダメになるのを防ぐため、エンデヴァーが氷と袋を持たせてくれた、ありがたい

 

「それでは、俺はこれで、また何かあれば相談乗りますよ」

「あぁ、ありがとう、焦凍をよろしく頼む」

「またね!回能くん!」

「ええ、また」

 

そう挨拶を交わし、俺は轟宅を後にした、今から帰れば...たぶん一時くらいか、帰ったら取り敢えずきんぴらを冷蔵庫に入れて...耳郎に楽器でも教えてもらおうかな

なんて、他愛のない事を考えながら帰路に着く俺、もうそろそろ訓練も始まる、気合い入れて頑張ろう

 

 

━━━━━━━━

おまけ

 

〈冬美side〉

 

回能くんが急にウチを尋ねてきて驚いた、私すっぴんなんだけど!!どうしよう!!

回能くんが用があったのはお父さんだったので、取り敢えずお父さんを呼んでから私は自室で軽く化粧をして、それからキッチンに向かった、自分でもなんでキッチンに向かったかはわからないけど、何か回能くんに持たせて帰してあげたいと思ってしまった

 

「とりあえず簡単に作れるきんぴらかな...」

 

冷蔵庫の中身を見て、私はすぐにきんぴらごぼうの作成に取り掛かった、回能くんも美味しいって言ってくれたし、簡単にできるし、多分大丈夫...

きんぴらごぼうは数分で完成した、取り敢えずそれを急いでタッパーに詰めて冷蔵庫へ、それから私は急いでお父さんと回能くんが居る部屋に向かった

 

「回能くんまだ居る!?」

「うおっ!?」

「冬美...」

 

慌てて扉を開けたせいか、扉から大きな音を出してしまい、回能くんを驚かせてしまった、ごめんなさい...

どうやらお話は終わったらしく、その後は私も含めて学校での事を聞くことに、取り敢えず座らなきゃ

 

「....」

 

....無意識に回能くんの隣に座ってしまった..引かれてないかな...大丈夫かな...心配自体は杞憂に終わったけど...話を聞いている時、私の心臓はバクバクと動いていた

回能くんなんか良い匂いするし...お話も上手いから...

回能くんの話を聞いていたら、いつの間にか時間は昼を回っていた、もうこんな時間!?

時間も時間なので回能くんも寮に帰ることに、取り敢えず私は回能くんにさっき作ったきんぴらごぼうを渡す

 

「冬美さんのきんぴら好きなんですよね」

「すっ...///!?」

「ありがたく頂きます」

 

今好きって...いやいやいや!何意識してるの私は!!もー...

きんぴらを受け取った回能くんはすぐに家を出ていってしまった、時間なら仕方ないんだけど...本音を言えばもう少し話がしたかった...

 

「...冬美」

「ん?なぁにお父さん?」

 

回能くんが帰ってからすぐ、お父さんが私に話しかけた、なんだろう...

と思っていたら、お父さんがとんでもない爆弾を落とした

 

「...彼...回能くんの事が気になるのか」

「...ええ!?」

 

私たち家族をちゃんと見てくれるようになったからだろうか、私たちのちょっとした変化や仕草も見てくれるようになった、嘘...そんなにわかりやすかったかな...

 

「...彼に気があるなら、俺が連絡先を送っておこう」

「でも...迷惑じゃないかな...」

 

なんて私が考えていると...スマホから通知音が鳴った、なんだろうとスマホを見てみると...

 

『エンデヴァーさんから連絡先いただきました、よろしくお願いします』

 

と言う文章と共に可愛らしいスタンプが送られてきた、相手は回能くん、えぇ!?お父さんもう送っちゃったの!?

 

「...相手が彼なら、俺は何も言わん、むしろ歓迎しよう」

「お父さん!?」

 

何言ってるの!?いや...確かに気にはなるけど!!私と回能くんは6つも離れてるし...焦凍の事もあるし...でも...

取り敢えず、回能くんから送られてきたメッセージには「こちらこそよろしくね!」とだけ返信した、回能くんの連絡先が...うぅ〜...どうしよう...何か送っても良いのかな...いやでも迷惑になるかも...

その日はそんな思考が頭をぐるぐると回り、悶々とした気持ちだったため、今日はあまり寝付けなかった




はいどうも猫耳の人です
冬美さんのキャラがこれで合ってるのか...
文章構成も色々勉強中ですので、何かおかしいところが有ればお教えください
さて、次回からいよいよ仮免試験編に突入いたします、さてさてどうなることやら...
次回もお楽しみに
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