無敵のヒーロー(自称)   作:猫耳の人

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パートワン...(続きません)






第三十九話 必殺!!俺の必殺技!!

 

コスチュームの変更を終えて四日後

体育館γ、TDLでトレーニング真っ最中の俺達

 

「纏え、ダークシャドウ...!」

「アイヨ!」

 

常闇がダークシャドウを纏い、自身が苦手とする近接をカバー、名付けて「深淵闇躯」、うーん...常闇らしいね!!

 

「言いづらくない?技名は言いやすさも大事よ」

「アイヨ!」

 

このようにようやくスタイルを定めた者も居れば、すでに複数の技を作ろうとしている者も居る、その一人が爆豪だ

掌の一点に爆破を集中させ、それを放つ「徹甲弾(A・P・ショット)」という技を完成、分厚いコンクリの壁を易々とぶち抜く程の威力だ

これ以上火力上げてどうするんだ君は

そして俺だが...今日は引いてきた能力、「蜘蛛」を使った必殺技を考えている

 

「やっぱ安直なのは蜘蛛の糸ですよね」

「拘束ヤ移動等ガメインニナルダロウナ」

 

必殺技の習得に悩む男、スパイダーマッ!!デッデデ〜デデデッ♪

なんつってね、バカやってないで必殺技考えなきゃ、蜘蛛の糸は汎用性が高い、移動に拘束、使い方を考えれば攻撃や防御にも転用できる、やっぱ生物系の能力は総じて使いやすくて強いんだな...

なんて考えながら糸を手で弄んで居ると

 

「あオイ上!!」

「馬っ...」

 

ボゴッと音がした方思えば、爆豪が破壊したコンクリの壁の一部が崩れ、下にいたオールマイト目掛けて落ちていくのが見えた、俺は咄嗟に糸を出して瓦礫を引き寄せようとするが...その瞬間、緑の閃光が空を駆けた

 

「緑谷...!?」

 

速い、俺が気づいた頃には既に飛び出していたのか、そのまま緑谷が()()で瓦礫を粉砕、成る程、考えたな...

緑谷は過去、100%のワンフォーオールの使用で腕か壊し続け、爆弾を抱えている、しかし緑谷はパンチャーだ、拳という強力な武器が使えなくなった以上他の戦い方を模索する必要がある、そこで目をつけたのが蹴りだ

 

「...すげえな」

 

昨日急に蹴りを教えてくれって言いにきたのはそういうことだったのか...

名付けて「ワンフォーオールフルカウル・シュートスタイル」、腕が不安なら脚をメインに、そういう発想嫌いじゃないよ

昨日妙に俺の戦闘スタイルの分析してたのは驚いたけど...*1

 

「大丈夫でしたか!?オールマイト!!」

「ああ!」

「何緑谷!?サラッとすげぇ破壊力出したな!」

「おめーパンチャーだと思ってた」

 

確かに、腕よりパワーのある脚に変わったからかな?

まあいずれにせよ、ようやく緑谷も必殺技完成か...

 

「それより...!皆もコスチューム改良したんだね!」

「あ!?気づいちゃった!?お気づき!?」

「ニュースタイルは何もおめーだけじゃねぇぜ!」

 

切島のコスチュームも微妙に変化しており、上鳴に至ってはサポートアイテムが着いている、ようやく指向性の補助アイテム着けたか

そして彼ら意外にも、少しずつ改良をしている人も居る、無論俺もだ、靴の改良も終わり、今現在履いている

なんたっててぇ〜つより硬くて丈夫なブリキで作ってくれたもんなぁ、ブリキだぞおめぇ!

なんて話していると...

 

「そこまでだA組!今日は午後から我々がここを使わせてもらう予定だ!!」

「B組だ」

「タイミング!!」

 

B組とブラドキングがデカい声を出しながらTDLにカチコんで来た、声でか、マイク使ってないよな?耳キンキンするんだけど

 

「イレイザー、さっさと退くがいい」

「まだ十分弱ある、時間の使い方がなってないな」

 

うわー、険悪、最悪なムードだよ...せめて先生くらいは仲良くしよ?やだよこんな雰囲気...

 

「ねぇ知ってる!?仮免試験って半数が落ちるんだって!キミら全員落ちてよ!!」

 

うーんどストレート、物間すんごい直球に感情ぶつけてきたな...

 

「つか物間のコスチュームあれなの?」

「「コピーだな、変に奇をてらう必要はないのさ」って言ってた」

 

あれでてらってないつもりなのか...つーか...

 

「コス被ってんだよお前よぉ、コス一新しろよ物間くんよぉ」

「君が合わせてきたんじゃないのかい?君こそ変えなよ!」

「俺はコス二つ持ってんだよ、テメェこそ変えろや物真似くんよぉ」

 

スーツ被ってんねん、もっと別のコスにしろよ、某ポケットのモンスターに出てくる全身紫のスライムとかよぉ

 

「しかし...もっともだ、同じ試験である以上俺たちは蠱毒、潰し合う運命にある」

 

蠱毒て...アレって最後の一人になるまで殺し合うやつでしょ?もっと別の表現しなよ...

だが、その心配は無いようで、A組とB組は別の会場で申し込みしているらしい

ヒーロー資格試験は毎年六月と九月に全国三ヶ所、一律で行われる。同校生徒での潰し合いを避ける為、どの学校でも時期や場所を分けて受験させるのがセオリーになっているのだと

それを聞いた物間がホッと安心したような顔を見せたあと...

 

「直接手を下せないのが残念だ!!」

 

とか言いながら高笑いしやがる、コイツの情緒どうなってんだ?

 

「ホッつったな」

「病名のある精神状態なんじゃないかな」

 

とまあ物間はどうでも良いとして...どの学校でも...か...当たり前だが他校の生徒と合格を奪い合う事になる

加えて、俺たちは通常の習得過程を前倒しにしている、相澤先生いわく、一年で仮免を習得するのは全国でも少数派らしい、つまり...

 

「君たちより訓練期間の長い者、未知の個性を持ち、洗練してきた者が集うわけだ」

 

試験内容は一切不明、しかし、明確な逆境であることには間違いない、が、それを超えるのが俺たちだ、良いね、俄然燃えてきた、Puls ultraの精神でやってやろうじゃないの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふーむ...昨日も思ったんだけどな緑谷、俺と飯田じゃ蹴りの系統が違うんだよ」

 

訓練を終えた夜、俺は緑谷に頼まれて蹴りの練習に付き合っていた

 

「系統が違う...?」

「そ、系統」

 

俺が緑谷にそういうと、緑谷は訓練を一時中断し、俺の方を向く

俺と飯田ではそもそも蹴りの系統が違うのだ

飯田の蹴りは、体重と勢い、そして脚力を使った「破壊力」に重きを置いたまっすぐな蹴りだ、本人の体格の良さもあり、その蹴りは鋼鉄すらも粉砕する

 

対して俺の蹴りは...しなりと筋肉のバネ、そして回転を使った「手数」と「攻撃力」に重きを置いた蹴りだ。俺には飯田のような勢いも体格も無い…が、飯田より体が細いため、よくしなる。参考にしているのがミルコという事もあり、飯田のようなまっすぐな蹴りではなく、踵落としや回し蹴りなどがメインになっている

 

「緑谷が理解しやすいようにイメージで例えるなら...飯田のは「ハンマー」、俺のは「鞭」だ」

「...確かに...回能くんの蹴りは飯田くんのような助走を必要としない....ハンマーと鞭...なるほど分かりやすい...僕の蹴りはどちらかと言うと飯田くん寄りになるけど戦い方としては回能くん寄りだ、上手く組み合わせることが出来れば...」

 

またブツブツが始まった、急に早口になるからびっくりするんだよな...自分の世界に入るっていうか....

まぁ良いや、コイツの強さへの貪欲さは嫌いじゃない、利用できるものはなんでも利用しろ。俺もできる限りのサポートはしてやる、なんたって平和の象徴の後継なんだからな

 

「はいはい、考えるのはそこまで。頭では理解できてても体で実践できなきゃ意味ないぞ」

「あ、ごめん!」

「口を動かす暇があるなら体を動かす、時間はもう無いぞー」

「はい!」

 

俺の声に現実に引き戻される緑谷、そこからまた蹴りの訓練が始まった、皆に追いつこうと努力する緑谷、頑張れよ、俺も見てるからな

 

 

━━━━━━━━━━

 

同刻〈耳郎side〉

 

「フヘエエエ...毎日大変だァ...!」

「圧縮訓練の名は伊達じゃ無いね...」

「あと一週間も無いですわ」

 

訓練を終えた夜、ウチら女子は共同スペースで休憩しながら話をしている

 

「ヤオモモ必殺技どう?」

「うーん...やりたい事はあるのですが...まだ体が追いつかないので少しでも個性を伸ばしておく必要がありますわ」

「梅雨ちゃんは?」

「私はよりカエルらしい技が完成しつつあるわ、きっと透ちゃんもびっくりよ」

 

皆結構進んでるな...男子の方ももう幾つも必殺技作ってる奴いるし...

回能に色々相談したけど...やっぱりウチは個性の都合上サポートアイテムが無いと戦闘が厳しい、ウチも回能に近接教えてもらおうかな...

 

「お茶子ちゃんは?」

 

梅雨ちゃんが麗日に話しかけるが、反応はない、何か考えてるのかな、飲み物を飲みながらぼーっとしてる

 

「お茶子ちゃん?」

「うひゃん!?」

「お疲れのようね」

 

梅雨ちゃんが触れてようやく反応した麗日、確かにこの訓練キツいからね...

 

「いやいやいや!!疲れてなんかいられへん!まだまだこっから!...のハズなんだけど...何だろうねえ...最近ムダに心がザワつくんが多くてねえ」

 

麗日がわずかに頬を染めながらそう呟いた

......ウチも経験したことがある、それもつい最近...今はもう無くなったけど...それはたぶん...

 

「恋だ」

「ギョ」

 

芦戸の言葉に露骨に反応を示す麗日、たぶん芦戸の言う通り、相手は...緑谷か飯田かな...一緒にいる事多いし...

 

「な...何!?鯉!?故意!?知らん知らん!」

 

反応露骨すぎ、芦戸と葉隠に詰められて個性で浮いてしまう麗日、多分相手は...緑谷の方かな、入試の時助けてもらったって話だし

 

「無理に詮索するのは良くないわ」

「ええ、それより明日も早いですしもうオヤスミしましょう」

「ええー!!やだもっと聞きたいー!!何でもない話でも強引に恋愛に結び付けたいー!!」

 

...何か嫌な予感がする、先に部屋に戻っとこ

だけど少し判断が遅かったのか、葉隠にロックオンされてしまった

 

「恋愛といえば耳郎ちゃんだよね!!回能くんと!!」

「そうだ!!ねーねー!耳郎!!聞かせてー!!回能とのアレコレ聞かせてー!」

「え゛」

 

ウチの前に二人が立ち塞がる、話すまで寝かさないつもりか

 

「いや...その...」

「....私も興味がありますわ」

「ヤオモモ!?」

 

さっきと言ってる事逆だけど!?なんで急に...って、逃げ場ないし...コレ話さなきゃ寝れないのかな...

うぅ〜...ハズいんだけど...

 

「手はもう繋いだの!?」

「....繋いだ..,」

「いつー!?」

「...回能が退院した時...繋いでくれた...」

「「きゃー!!」」

 

二人が黄色い歓声を上げる、ヤオモモもすこし顔を赤くしてた、はっず...もう寝たいんだけど...

なんてウチの願いは聞き入れられず、その後も根掘り葉掘り聞かれた、肩に頭乗せてた事とか...休みの日に二人で何してるかとか...

時間も時間なのでということで、途中で話を切り上げることになったけど、ウチの話を聞いた二人はどこかツヤツヤしたような表情で部屋に戻って行った、ヤオモモは...どこか寂しそうな表情をしてた

どうしたんだろう...

取り敢えず明日も早いのでウチも寝よう

 

....そんなこんなで、訓練の時間はあっという間に終わり...

 

仮免試験当日...ウチらの最初のターニングポイントが...今始まる

*1
回能の主な戦闘スタイルは徒手空拳を用いた脚技、だが使用する能力によって戦闘スタイルが大幅に異なる、それを的確に分析されていた




皆さんどうも猫耳の人です
今回は少し少なめになりました
さて、次回はいよいよ仮免試験、回能くんをどこと組ませるか...
実はもう決まっております、どこかって?
それは次回のお楽しみ...
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回能彩目は

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